第9話 キスの時間

「んっ……ふぅ……」

舌を絡ませ合いながら、お互いの体温を感じ合い、徐々に興奮が高まっていくのを感じました。

「ねぇ、このままベランダに出ない?」

彼女に提案され、私は驚きを隠せませんでした。

しかし、彼女の瞳は真剣そのもので、冗談で言っているわけではなさそうです。

それに、私も彼女と同じ気持ちでしたから、断る理由はありません。

私達は下着姿のままベランダに出ました。

夜の風が肌を撫で、思わず身震いをしてしまいます。

彼女は気にする様子もなく、私の方へと近づいてきました。

そして、そっと唇を重ねてきたのです。

最初は軽く触れるだけのキスでしたが、次第に激しさを増していき、舌を絡ませ合う濃厚なものへと変わりました。

やがて、どちらからともなく唇を離すと、お互いの呼吸が乱れていることに気づきました。

しかし、それも束の間のことで、すぐにまた唇を重ね合わせるのでした。

しばらくの間キスを続けた後、ようやく落ち着きを取り戻した私は、彼女に尋ねることにしました。

そうすると、彼女は照れくさそうに微笑みながらこう答えたのです。

「うん、だって貴女が私のことを好きでいてくれるから……」

それを聞いた瞬間、胸の奥底から沸き上がるような感情に襲われ、思わず涙が出そうになりましたが、なんとか堪えることができました。

それから、二人で再びベッドに戻り、布団に潜り込むと、お互いの身体を寄せ合って眠りにつきました。

翌朝、目が覚めると、彼女はまだ隣で眠っていました。

その寝顔を見ていると愛おしさが込み上げてきて、思わず頬にキスをしていました。

そうすると、彼女も目を覚まし、こちらを向きながら微笑み返してくれました。

その瞬間、私は幸せすぎて胸がいっぱいになりました。

(本当にこの子と結婚できたらいいのに……)

そう思いながらも言葉にすることはできず、ただ黙って抱き合っていたのです。

そうして私達は学校へ行く支度を始めたのですが、その際にふと彼女の首元に目をやると、そこにはキスマークが付いていました。

それを見て、私は思わず赤面してしまいましたが、同時に嬉しさが込み上げてきたのです。

この印がある限り、彼女は私から離れられないのですから……。

しかし、その後、私はある決断をしなければなりませんでした。

それは、彼女との関係を終わらせることです。

理由は簡単です。

このままだと、いずれ彼女を不幸にしてしまうと思ったからです。

だから、私は彼女に別れを告げました。

その時の彼女の表情は、今でも忘れることができません。

悲しみ、怒り、絶望……様々な感情が入り混じった複雑な顔でした。

その日の夜、私は一人で泣きました。

それでも、この選択が正しいと思っていたのです。

しかし、現実は残酷なもので、私の予想に反して、彼女は諦めませんでした。

それどころか、さらに積極的にアプローチしてくるようになったのです。

最初は戸惑いましたが、次第に私も彼女への気持ちを抑えきれなくなってしまいました。

そして、ついに禁断の一線を超えてしまったのです。

それ以降、私たちは改めて恋人同士となり、毎日のようにキスをするようになりました。

その瞬間、私は胸が締め付けられるような感覚を覚えたのです。

(ダメだ、これ以上は……)

そう思っても、身体は言うことを聞きません。

ついに唇が触れ合った瞬間、電流が走ったような衝撃を受け、思わず目を閉じてしまいました。

そうすると、彼女は私の髪を撫でながら囁いてきたのです。

「ねえ、キスしよ」

その言葉を聞いた瞬間、私は理性を失ってしまいました。

気がつくと、彼女を押し倒し、夢中で唇を貪っていました。

舌を絡ませ合う濃厚なキスを続けた後、ようやく解放されました。

しかし、それでもなお足りないと感じた私は、さらに深いキスを求めたのです。

彼女は嬉しそうに微笑みながら応えてくれました。

それから、何度も何度も繰り返しキスを交わした後、ようやく満足した私は、彼女から離れて起き上がりました。

そうすると、彼女も同じように起き上がり、私を見つめてきました。

その瞳は潤んでおり、頬も紅潮していました。

そんな彼女を見ていると、愛おしさが込み上げてきて、思わず抱きしめてしまいました。

そして、再び唇を重ね合わせると、今度は優しく包み込むようなキスをしました。

彼女もそれに応えるように、そっと腕を回してきました。

それからしばらくの間、私たちは抱き合ったままじっとしていましたが、やがてどちらからともなく唇を離すと、微笑み合いました。

その後、二人でベッドの上に腰掛けると、再びキスを始めました。

今度は、お互いの舌を絡ませ合い、唾液を交換し合うような濃厚なものでした。

十分に堪能した後、ようやく満足した私たちは、そっと唇を離すと、見つめ合いました。

その瞬間、彼女がふと呟きました。

「好き、貴女が好き……」

その言葉を聞いた瞬間、私の胸は高鳴り、心臓が激しく脈打つのを感じました。

溢れ出す感情を抑えきれなくなった私は、彼女を強く抱きしめると、耳元で囁きました。

「私も大好き……」

そうして、私たちは再び唇を重ね合わせたのです。

「んっ……ちゅっ、はぁ……」

舌を絡ませ合い、唾液を交換し合う濃厚なキスを交わしながら、私たちはお互いの体温を感じ合い、心の距離を縮めていきました。

やがて、どちらからともなく唇を離すと、私たちは顔を見合わせて微笑み合いました。

彼女は私の頬に手を添えると、優しく撫でながらこう言いました。

「ねぇ、もっとしようよ」

それを聞いた瞬間、私の身体は火照り始め、呼吸が荒くなりました。

彼女は構わず、私の唇に吸い付いてきました。

そして、そのまま激しく舌を絡ませてくるのです。

そのあまりの勢いに、私は抵抗することもできず、ただされるがままに身を任せることしかできませんでした。

そうして、彼女による一方的なキスがしばらく続いた後、ようやく解放された時には、私は完全に蕩けきってしまい、息も絶え絶えになっていました。

それでもなお彼女は満足していないようで、再び唇を塞いでくるのです。

またしても濃厚なキスを繰り返すのでした。

いつの間にか日は暮れていき、辺りは薄暗くなってきました。

しかし、それでもなお彼女は飽き足らず、執拗に求め続けたのです。

結局、その日の夜は眠ることもできずに徹夜する羽目になってしまいましたが、それでも彼女に対する愛情は変わらないどころか、より一層深まっていったのです。

「今度は貴女からキスしてよ、いいよね?」

そう言われても、私は怖くて踏み出せずにいたのですが、彼女は無理矢理私を押し倒し、馬乗りになってきました。

そして、私の両手を押さえつけながら、ニヤリと笑みを浮かべるのです。

私は必死に抵抗しますが、体格差もあり簡単に制圧されてしまい、成す術もなく唇を奪われてしまいました。

それから、彼女による一方的なキスが延々と続きました。

最初は舌を絡ませ合う程度だったのですが、次第に過激さを増していき、最終的にはお互いの歯茎や上顎などを舐め合ったり、

唾液を飲み込んだりといった行為まで及ぶようになったのです。

そうして、体力を使い果たした私たちは、グッタリと床に倒れ込むと、荒い呼吸を繰り返しながら天井を見上げていたのでした。

そんな状態がしばらく続いた後、ようやく落ち着いた私は、ふと彼女に話しかけたのです。

そうすると、彼女は疲れた様子もなく笑顔で応えてくれました。

しかし、その表情を見た瞬間、私の胸はズキリと痛んだのです。

なぜなら、その笑顔は作り物だったからです。

おそらく、彼女は無理をしているのでしょう。

その事実に気づいた途端、罪悪感に駆られた私は、何とかして彼女を励ましたいと思い、再び唇を重ねたのです。

すると、彼女は驚いた様子で目を見開きましたが、すぐに目を細めて微笑んでくれました。

その後、私たちは何度も何度も唇を重ね合い、お互いの存在を確かめ合いました。

そうしているうちに、私の胸の中にある感情が膨れ上がっていき、抑えきれなくなってしまったのです。

やがて、彼女もそれに気づいたようで、ゆっくりと身を引くと、そっと額にキスをしてくれました。

その瞬間、私の心は満たされ、幸福感に包まれました。

その後、私たちはしばらくの間黙り込んでいましたが、やがてどちらからともなく抱き合い、キスを交わしたのです。

しかし、ある日のことです。

いつものように彼女とキスをしていると、突然後ろから声を掛けられたのです。

振り返ると、そこにはクラスメイトの一人が立っていて、ニヤニヤしながらこちらを見つめていました。

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