第5話

「始業式は俺が壇上に。

玲鷹と理鶴は下で待機、斗真はFの整列場所で全員纏めとけ」


いよっしゃ!

めんどいけど壇上下で待機よりは目立たなくてマシだ。



「始業式欠席のヤツのリストは理鶴から後で受け取れ。で、代表選抜にはお前出ろよ」


お前。でなぜ俺を見る。



「え、うそうそうそ。嫌なんだけど」


「お前以外に誰が出んだよ」


「りづさんと玲鷹さんが出ればいいじゃん」


「こいつらが出たら試合になんねぇだろ」



はあああ??



「とーまだったら顔面でナメられんもんなぁ?」


「え、まさかそういう魂胆?」


「それしかねェだろー」



高らかに笑いながら人の頭をぽんぽん叩いてくる玲鷹さんに殺意が湧く。



「えぇー、、目立つじゃん」


「斗真ってばもう十分目立ってるから無駄だと思うよ?」


「代表してんのに目立ちたくねェって矛盾すぎんだろお前」



自分でもそこはわかってるけどさ。

代表はもう諦めてんだけど、それ以上無駄に目立つ行為はしたくないんだって。



「まあ2年たちにサービスするって思ったらいいんじゃない?」


「なんですかそれ」


「斗真ってば全然喧嘩とかしないからこういう機会なかったら斗真が戦ってる姿見れることないじゃない?」


「見てェって楽しみにしてるヤツ多いぞー」


「はあ?」



なんだそれ。いらん。



「ゴタゴタ言うな。決定事項だ」


「理不尽だ、、」



今に始まったことじゃないけど。


こういうとき、俺の返事はイエスしか受け入れられない。





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