蒼の記憶
須藤淳
第1話 序章
深い青に抱かれて、静かに、冷たく沈んでいく。
ぶくぶくと。
ごうごうと。
うねりを上げて鳴っていた音も、やがて遠のいていく。
最後に見た、あなたの顔は――それでもやはり、美しかった。
私を、忘れないで。
伝わっただろうか。
忘れないで。
覚えていて。
ずっと……。
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