「ありのまま」の自分をさらけ出した時、世界に光が差しこみ、仲間が現れる

登場人物を見つめるまなざしが温かく、子供たちの成長や、仲間たちと絆で結ばれていく過程がとても丁寧に描かれた良作でした。
思春期の子供たちにとって、自分の好きなものを打ち明けるのは、案外勇気がいるものなのかもしれません。
まして、そのせいでからかわれたりすれば、臆病になるというもの。
しかし、「ありのまま」の自分を認め、勇気を出して周りに打ち明けた時、暗くふさがりがちだった世界に新たな光が差しこんできます。
また、受け入れてくれる仲間たちが現れ、青春や、命そのものまでがいっそう輝きを放ちます。
「多様性」が叫ばれる現代にぴったりの作品だと思いました。

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