第18話普通の少女桜子、カットされる。
「第一種目は、運動部門、魔法トライアスロンです。選手は位置についてください。」
第一種目は、魔法トライアスロンか。、、、ん?魔法トライアスロン?
「サクラコさん。頑張って。」
まぁ、いいか。私が頑張るのみ!やるぞ!気合いだ、気合いだ、気合いだー!
「大丈夫、私、勝ってくるね!いってきます!」
位置に着くと同じ種目にでる選手が、よくわかる。そっか、魔法祭は、1年、2年、3年と、別れてやってるんだ。だから、こんなに少ないんだ。10人しか、いないな。
強そうな人は、、、
あ、ベニでるんだ。あー。強そうだなー。うちのクラスの人たちは全員要注意だな。能力が強いから。
「魔法トライアスロンは、魔法を使ってもいい、トライアスロンです。皆さんには、ここからワープしてもらい、その場所でまずは、10キロ走ってもらいます。10キロ走ると次はバイクが現れます。バイクは、どんな改造をしてもいいです。バイクで40キロ走ると、次は無人島にワープします。そして、陸までの1キロを渡ればゴールです。皆さん、頑張ってください。それでは、位置について、よーい、」
、、、
「どん!」ドッガーン!
まじか、ピストルじゃなくて、バズーカ?!
「あれで、大半の人がリタイアしたな。」
いやいや、わたしは、私で集中しよう。背中にジェットエンジンがついてるイメージ。
ビーューン!
よし、これで、1位は、かっさらう!
「始まりました。魔法トライアスロン〜。実況解説は、ミソラが務めさせていただきます。」
ミソラ先生、めっちゃ役割あるじゃん。忙しそー。
「さて、現在、1位は、特別クラスのサクラコさん。サクラコさんは、今回の魔法祭で優勝を目指すそうです。がんばれー。がんばれー。」
余計なこと言うな。あーあ。これで、1年生、全員に私が優勝を狙ってるってバレた。これ、絶対、、、
「おー。1位のサクラコさんのうしろに人影がー。ま、ま、ま、ま、まさかのー。」
どうでもいいけど、実況、棒読みすぎんか?でも、この棒読みがくせになるな。おもろ。
って、誰か、私の後ろにいる?
ぞくっ
ハッ。殺気!
バチーン!
「すごいな。今のを避けるのか。結構本気で仕留めにいったんだけどな。」
ベニ!きたか、、、今の、当たったら気絶じゃ済まなかった気がするんだけど気のせいかな、、、うん。気のせいと思うことにしよう。
バチーン!
「ほらほら、考え事か?そんなことしてると、当たるぞ?」
YA BA I!今、私とベニは、ちょうど同じくらい。でも、ベニの攻撃を避けながら進むのは難しい。これに、第三者がきたら、、、
「おっ先ー。」
あれ?今、横、何も通らなかったのに、前に、イエロがいる!
「そういえば、あいつの固有魔法は、コロンブス。ワープだった!」
ま、じ、で、す、か!すぐ、ゴールまで、ワープできるじゃん!
「あ、やべ、、、も、むり、、、」バタン、、、
あ、寝たわ。いっぱい使いすぎると眠気がくるんだな。第三者、すぐ、離脱したわ。
「イエロ選手、すぐに、寝てしまいました。いいところまで、行きましたねー。おしかったですー。「そうだ!そうだ!イエロ!もっとがんばれー!」ちょ、シンクさ」ブツッ
、、、シンク。乱入してたね。て、いうかこの声どこから聞こえてるんだ?
「すこー。」
あーあ。寝不足にさらに、能力使うから、、、お先!
「さー!盛り上がってまいりました!ただいま、現在、1位、ベニさん、同立1位、サクラコさんです。その後ろに続いて、あーっと、空から何か、追いついてきたー!」
うっそ!空か!思いつかなかった。上を見上げると、そこには、、、
「アイビー選手です。アイビー選手が、固有魔法のバルーンを使って、追いついて来ました。」
そうくるなら、、、私も最近、練習してたこの方法を使うかな。
1回、止まって、、、
頭の中にあるイメージは、羽。背中に翼と、翼の根本にジェットエンジンがついてるイメージ。
「おい!急に止まって、どうしたんだ!俺は先に行くぜ!」
ベニがどんどん、離れていく。でも、、、
私は、飛べる!
バサッ!
「お、おー!サクラコさんが、飛んだー!飛びました!速い速い、サクラコさん、バイクの場所まで、一気に進みました!現在1位は、サクラコさんです!」
よっしゃ!このまま、突っ切る!
「マーてー!」
やばい、どんどん、ベニが近づいてくる!
急げ、急げー!
イメージは、、、イメージは、、、やばい、思いつかない!
「先に、行くぞー!俺は一番、脚力が強い!」
やばい、行かれた!こうなったら、、、こうするしかない!
「おっと?サクラコ選手、自転車を持って、飛びながら、移動しています!」
「うそだろー!」
ふっふっふ。自転車を持って飛んじゃダメっていう、ルールは、ないもんねー。
「先に行くねー。おっ先!」
「1位は、サクラコさん!」
はい、結果から言うと勝ちました。魔法トライアスロンだけじゃなく、宇宙クイズも、固有魔法勝負も、全部勝ちました。
固有魔法勝負なんかに、いたっては、ワンパンで終わったよ。私、ワン○ンマンになった気分だった。
最後の方なんて、私に関するアンチがすごかったもんね。譲れー!とか。
もう、優勝は、決まったんだけど、私がシオンの勝つ姿をどうしても見たかったので武道ガチンコも、やってもらうことにしました。
って、いうか、みんなは、優勝してるところが見たいと思うけど、全部、私の圧勝だったから、いいところ以外全部カットされました。ちくしょう!ん?私、誰に言ってるんだろう、、、まぁ、気にせんとこう。
「シオン、がんばれ。ぶちかましちゃれ!」
「う、うん!その、言葉はよくわからないけど、頑張ってくるよ!」
あれ?私、方言でてたか。ちな、私、広島出身です。気をつけてたんだけどな。これも、伝わらないか。あるあるだよね。方言女子は、標準語ユーザーに対して、わからないと、言われることがよくある。
あ、そろそろ、始まるかな?
「さぁ、最後に残るは、武道ガチンコ!これは、魔法は、使っちゃいけません。武道になるものだったらなんでもよしです。相手を倒したら勝ちです。それじゃあ、準備ができたようです。開始ー!」ビー!
パン!パン!パン!
「おーっと、開始と同時に、何人かの、選手がやられたようです。でも、誰が倒したのか、わかりません!カメラが追いついてないようです。」
「シオンー!がんばれー!」
多分、今の、攻撃はシオンがやったな。ふふふ。笑いが止まらないぜ!やってくれたな、シオン!
そうなのだ。今回、シオンの特技とも言える、武道は、鉄砲。銃なのだ。まずは、遠距離で、攻撃。それでも、捕まえられない人は、近くで攻撃。このために、たくさん、練習した。もともと、プロ並みに強かった、シオンは、私が魔法で手を加えた鉄砲を使うと格段に強くなった。銃が武道に入るかは謎だが、まぁ、戦でも、使ってたし、まぁ、セーフだろ!
パンパンパン!
「立て続けに、また、3人やられたようです。あれは、鉄砲ですかね。武器がわかりました。鉄砲で参加のシオン選手です!」
ちっ、バラしやがった。このまま、安全圏のまま、行きたかったが、まあ、しょうがない。
シオン、いったれ!
「エクスプロージョンウェポンだ!」
「エクスプロージョンウェポン。」
「カメラがとらえました。シオン選手がおっきくてゴツいなんか、バズーカみたいな武器を持っています。仰々しいあれは、なんでしょう、同じチームのサクラコさんは、エクスプロージョンウェポンと、言っていました。爆破武器!?まさか、、、」
「きゃー!あの、かっこいい人は誰?」
ふふふのふ。この、カメラに映る瞬間を待っていたのだよ。このために、シオンに頼み込んで、かっこよく決めてもらったんだからね。私が思うにシオンは自信が足りないんだと思うんだよね。
「座標、オッケー。照準、オッケー。できるだけ、生徒や、みんなに、当たらないように、、、うん、準備オッケー。打ちます。」
私が魔法で作った、エクスプロージョンウェポン。その名の通り、うつと、爆発して、気絶させることができる。我ながら、いい武器ができたわー。
「撃ち抜いちゃうよ!バッキューン!」
ドガーン!!!!!!
「いや、結構な規模ですけど!?」
あ、あせってる。あせってる。ミソラ先生のあせってる顔初めてみたな。初めて、ゲットだぜ!
ちなみに、さっき言ってた、シオンの口上は、私が考えました!かわいいでしょ。
「大丈夫ですよ。選手にだけ、きく、眠り薬が入ってるだけで、あとは、花火みたいなものですから。」
「は、花火?、、、ああ。地球の娯楽ですね。」
「シオーン!終わったよー!シオンが1位だってー!」
マイク越しに声をかけると、シオンが驚いたように呆然としている。
「勝った、、、の?本当ですか?ぼ、僕が?!」
「なに、いってん堂!勝ったんだよ。シオン!」
と、私が渾身のギャグ、、、ギャグか?まぁ、いい。ギャグを言った時だった。
爆発があり、あいつらがやって来たのは。
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