いわゆる恋愛ストーリーの一番のカタルシスは付き合う(告白する瞬間)だと思っていて、それまでの焦ったさが面白さを増長させていると考えています。
しかしこの作品はそのカタルシスポイントを最初から飛び越え、最初から結婚前提で付き合うため、タイトルだけでは恋愛ストーリーにおける大事な部分の一つが消えてしまったかのように錯覚してしまいます。それがフックでもありどう言う話になるんだろう?と私たちを惹きつけるのです。
また、恋愛ストーリーとは付き合う瞬間だけがターニングポイントなのではなく、それより先のストーリーも重要で、(ここがこの作品の面白いところなのですが、)付き合うまでのストーリーをすっ飛ばしたことによって消えたフラグが後々の問題を引き起こし、それでいて結婚することを決めた前提で行動しているので、その観点が特に新たな感覚を生み出していると感じました。