「いいですか?」

深夜のコンビニである男子大学生が夜勤バイトをしていた時の話。

あと30分ほどでその日の勤務が終わるという頃。

店内にあるトイレを清掃していたら「いいですか?」と女性の声が聞こえてきた。

ワンオペ営業だったので彼は慌ててトイレの清掃を切り上げ、レジへと向かった。

しかし、どこにも客はいない。ただ陽気なBGMが響くのみ。

聞き間違いだろうかと彼はまたトイレへ。

それと同時に再度「いいですか?」と女性の声が。

その声はさらに続いた。

「いいですか」「いいですか」「いいですか」

これは尋常ではないと思った彼はたまらず「今はダメです!」と叫んだ。

すると女性の声は唐突に消えた。

安堵した彼だったがまたすぐに戦慄することになった。

「じゃあまた来ます。いいですか?」

彼は即刻バイトを辞めた。

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