僕達の怪奇ファイル 第0話 封印が解かれた街の心霊体験

@takapapa0716

第0話

──僕たちは“本当にあった怖い話”に挑む──


「もう“ワクワク”なんて卒業だろ?」

そう思ってた。中学生になった僕たちは、どこかで“子ども”を卒業したつもりでいた。


けれど──

あの日、マメが一冊の本を持ってきた。

表紙には大きく「○○の本当にあった怖い話」。(※県名は伏せます)


マメは昔から、こういう“怖い話”が大好きだった。

「またかよ、アンタも好きねぇ〜」

つい笑った僕に、マメが言った。


「今度のは違うんだよ」

その顔は本気だった。


「これ、実際にこの地域で起きた話なんだ。○年○月○日、○○新聞にも載ったって──」


……え? 新聞に?


なんとなくページをめくっていた手が止まる。

ドクン──

胸の奥で、懐かしい音がした。


これは…知ってる。

僕の“ワクワク細胞”が、目を覚ました音だ。


そう。僕たちはまた、旅に出る。

今度のテーマは「心霊スポット」と「怪奇伝説」。

“本当にあった”と噂される謎を、この目で確かめるために。


これは、中学生になった僕たちの新たな記録。

そして、終わらなかった《冒険の続き》である──。



▶️次回:手まねき地蔵と呼ばれた場所(7月◯日 朝 投稿予定!)

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