第11話 セオドア・ルーズベルト
その後、息子モルガンは父から独立し、『ドレクセル・モルガン商会』を設立。
アメリカのニューヨーク市ウォール街へと移った。
息子モルガン「あの~」
ルーズベルト「ん? おれに用?」
息子モルガン「はい。今日、ウォール街に引っ越してきた者です。あいさつ回りをしています。仲良くしてください」
ルーズベルト「いいよ。おれはルーズベルト」
息子モルガン「僕はモルガンです」
ルーズベルト「よろしく」
息子モルガン「ルーズベルトさんは、夢ってあるんですか?」
ルーズベルト「おれの将来の夢?」
息子モルガン「はい」
ルーズベルト「教えてあげてもいいけど、聞いたらきっとビックリするよ」
息子モルガン「なんですか?」
ルーズベルト「おれはね、将来、アメリカ大統領になりたいんだ。どう? ビックリした?」
息子モルガン「僕は将来……」
ルーズベルト「え、おれの話、もう終わり?」
息子モルガン「大統領の他にも、何かあるんですか?」
ルーズベルト「い、いや」
息子モルガン「では、次は僕が夢を語る番です」
ルーズベルト「そ、そうだね」
息子モルガン「僕は経済の力で世界を征服します」
ルーズベルト「世界を征服!?」
息子モルガン「はい」
ルーズベルト「そんなこと、君にできるの?」
息子モルガン「できます」
ルーズベルト「ホントかなぁ」
息子モルガン「とにかく、これからどうぞよろしくです」
ルーズベルト「うん、よろしくね」
これが、息子モルガンとその宿敵セオドア・ルーズベルトとの出会いだった。
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