第6話 破滅の危機

鉄道への投資により、ピーボディ商会は大儲けをした。




ピーボディ「J・Sくんのおかげで我が社は大儲けできたよ」


J・S「よかったです」


ピーボディ「このままどんどん突っ走ろう!」




数日後。




ピーボディ「あれから、全財産を鉄道に投資したんだ。これでますます儲かるね」


J・S「は!?」


ピーボディ「ふふふ。大胆かつ華麗なおれ」


J・S「知らないんですか? クリミア戦争はもう終わったんですよ」


ピーボディ「え?」


J・S「だから、いくら投資しても、もう儲かりませんよ」


ピーボディ「そ、そんな」


J・S「あ~あ。破産ですね」





1857年、クリミア戦争が終結した。


これにより鉄道景気も終息し、ピーボディ商会は大打撃を受けた。





ピーボディ「よし、こうなったら……」


J・S「どうするんです?」


ピーボディ「借金でも何でもして、新しい事業に投資しよう」


J・S「何かいい事業、ありますか?」


ピーボディ「ずばり、大西洋海底電信ケーブル事業だ!」


J・S「おおっ」


ピーボディ「アメリカとヨーロッパの人々が大西洋をはさんで自由に電話できるという、夢の事業」


J・S「まさに19世紀の技術の結晶ですね」





ピーボディ商会は『大西洋海底電信ケーブル事業』に投資した。


しかし…





J・S「ピーボディさん、大変です!」


ピーボディ「どうした?」


J・S「海底ケーブルが断線しました」


ピーボ Σ( ̄□ ̄;





1858年9月。


大西洋海底電信ケーブルが断線した。


ピーボディ商会は大ピンチに陥った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る