【夢見】
小さい頃からアイドルが好きだった
芸能界に憧れて歌もダンスもたくさん頑張った
家族も親戚もみんなたくさん応援してくれた。
「私ね、絶対アイドルになるの!」
「きっとなれるは、応援してる!」
高校受験、私は芸能がつく高校に行きたかった
だけれど将来を考えて通信高校に行きバイトを
初めて、毎日が目まぐるしく忙しくなった。
なんの仕事をしても合わない、人間関係が辛い
3ヶ月もてばいい方そんな毎日でも夢を目指して
がむしゃらに頑張って走った。
「私、大学も専門も行かないで養成所行く」
家族に宣言して高校を卒業した。
平日は朝から夜までバイトをして土日は東京に
片道3時間かけて2年間通った。
オーディションをたくさん受けて未来が見えない
なか必死にがむしゃらに頑張った。
「もう21になるのよそろそろ辞めなさい」
「2年通ったんだからアイドルごっこしたんだ
もういいだろ、諦めろやめろ」
私が叶えたくてがむしゃらに頑張ったのになのに
家族には遊び程度にしか見られてなかった。
悔しくて悲しくて本気なのに誰も信じてくれない
それでも諦められなくて必死に頑張った。
そんな中一つの事務所が目に止まった
一人一人がキラキラ輝いていてみんな楽しそうに
自由に自分の個性を大事にして星のように
輝いているタレントさんがたくさんいるところ。
私もこんな事務所に入りたい!
未来が見えず入りたい事務所もなくとにかく
芸能界に入りたい一心でオーディション受けてた
私に、初めて光が差した。
でも、甘くない現実があった。
歌唱力、演技力、表現力、ビジュアル全てが
レベルが桁違い、何度受けても書類すら通らない
今までと全く違う現状に折れそうになった
でも諦めきれなくて必死にオーディションを受け
努力を重ね続ける毎日。
養成所の時に仲良くなったメンバーはみんな
事務所に入り前に進んでいる、学生時代の人達もみんな前に進み妹も親戚もみんながみんな進んで
いるなか私は進まない前に進めない。
バイトを何回も変えて頑張るも体調も精神も
何も追いつかない中倒れてしまい退職。
復帰した時には既に遅く雇ってもらえず
働くことができなくなってしまっていた。
それでも諦めるなんてできなくて
オーディションを受けつつ仕事も探す毎日
親、家族に馬鹿にされる日々未来が見えない。
「夢って何?」
気づいた時には未来が何も見えずに孤独だった
みんなにおいて行かれ1人進まない自分何もない
幸せもない、残ったのはボロボロのレッスン着達
そして、孤独感、無力感、何も感じなくなった心
夢を見ることが素敵だって言ったのは誰?
絶対叶うって言ったのは誰?
私は、これからどうしたらいいの?
もう、辛いしんどい助けてよ、、、
私は、今も夢と未来を探してもがき続ける
暗くて冷たい暗闇の中1人孤独の中
もう、心から楽しいと思った歌もダンスも演技も
何もかもが辛くこころから笑えないまま
カラを破れないまま。
ねぇ、ダレカタスケテ?
短編集 苺花 @maona_0115
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。短編集の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます