たったのこれだけ!高校生!
岳者
第1話 仲良し
「どうして、俺らって仲良くなったんだ?」と平が渋い顔で訊いてくる。
そこらへんで拾った木の棒を眺めながら自分は答えた「俺に言わないでくれよ。遥に訊いてみろよそしたらわかるんじゃね?」
遥が変顔をしながら俺らの方を見てきて口を開いた。「知らねーよ。バーカ!」と言ってきた。
平が俯きながらゆっくりとベンチから立ち上がり遥の後ろに立ち止まった。平の腕が遥の首に絡みつく。
平が能面の様に表情を変えて遥に言い放った。「本当は知ってるんだろうが。しらばっくれないで教えろよ。」
その顔は眉間に皺を寄せて平とは思えない形相をしていた。
「まあまあまあまあ!」俺は2人を止める言葉を言った。「昔の事じゃなくて今を大事にしようぜ!カッコ良くね?いまカッコいい事言ったよな?俺!」
平と遥が嫌な顔をしながら「ダサすぎだろ」と鼻で笑われた。
「俺らは中学生の時に仲良くなったのだ。
中学1年のころ全員は孤立していた。
でも、5月にあった席替えの頃に自分たちが同じ班になったのだ。話したこともない人たちだったから正直怖かった。
だが、一週間くらいで遥と平は仲良くなっていた。
自分は内気な性格だったからその2人と話すことが出来ないまんま2週間が経ったある日。何かが起こった。覚えてないけど。」
「さっきから1人で何言ってんだよ」と喉を押さえながら遥が喋っている。
2人は顔を見合わせ「まあ、仲良くなった理由は確かに覚えてないな」と言った。
自分は目の前にあるものが見えて2人の肩を強く掴んだ。「JKだぞ。可愛いな。青春したいな。」と単語を繋げたような言葉になったのだ。
遥が「生まれてこの方彼女みたいなものができたことないんだよ!」とキレた口調で言っている。
平は「年齢=彼女いない歴みたいなもんだしな」と言い遥と俺が平の方を向いた。
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