青くて蒼くて

子律

青くて蒼くて

低く響く貴方の声

大好きだと思っていた

甘く心にくる貴方の声

大好きだと伝えてくれる


変わらぬ愛が深くなって

調和するはずだった温度が頬を赤らめる


空間を無視して投げられた否定疑問文

優しさが飽和して快楽に繋がる


少しずつ私が溶かされて

甘い声と深い息が混ざる

じっくり身体に身体が馴染んで

ふっと力が解ける


ひんやりとした空気の中に

ただ1つになった体温が浮く

混ざりも馴染みもしない

でも気付くことなく

傍の愛にただただ夢中になる


果てるその瞬間まで

浮いていると自覚するまで


手のひらが平穏を取り戻し

心がまだだと高揚し続ける


惚気話にならない現実

ただそっと見つめて愛でたい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

青くて蒼くて 子律 @kor_itu-o

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ