学生の独り言

はらぺこ・けいそ

とある学生の独り言

僕は何を目標に生きているのだろうか、そう自問自答を始めたのが始まりだった。


ある人はアスリートになりたく、ある人は作家を目指し、そしてある人は警察官になりたいという明確な目標を持っていた。しかしだ、僕にはそのような目標の一つもなく何を目標として生きているのだろうかと思考がグルグルと回った。


幼いころであれば、消防士になりたい、サッカー選手になりたいパティシエになりたいと豪語していただろう。だが、もう高校生ともなればいやでも現実を突きつけられる。


ここまで本気でスポーツを励んだわけでもない僕はアスリートになれるわけもなく、作家になれるほどの想像力なんてなく、国のために働くという強い意志があるわけもなく困りに困っていた。


僕はこれからどうなるのだろうか、独り学校帰りに考え事をしていた。周囲の友人たちは既に志望大学や専門学校と志望校が決まっている中で僕は進路が決まらなかった。


まだ時間はあるものの、余裕が決してあるというわけでもない僕はこれからどうするのだろうか。結局答えが出ることはなく未来の自分に選択肢を託すことにした。

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学生の独り言 はらぺこ・けいそ @keito0390

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