ジェノサイド えにっき

ちびまるフォイ

ジェノサイドのNEXTステップ

ぼくの ジェノサイド えにっき



ぼくは ジェノサイドきっと をかいました


なつやすみに ジェノサイド を かんさつして


それを にっきに します



1にちめ



まずは にんげん を ふたつに わけました


にんげん と そうでない がわ です


あしたも くべつが できるように


にんげん は ふく をきせました


そうでないがわ は そのままにしました


これで どちらが どっちなのか わかります




2にちめ


ジェノサイドきっと の にんげん も


おたがいを くべつ するように なりました


でも そうでないがわ って いいづらそう です


ぼくは なまえ をつけて あげました


そうでないがわ は "ごみ" という ぐるーぷ にしました




3にちめ


にんげん は ごみ のさべつを はじめました


ぼくは より さべつが すすむように


ごみ たちには いえを あたえなかったり


ごみ というだけで けっこんも きんし しました


にんげん は ごみ よりも できることが おおい ようにしました


にんげんは ごみ を じぶんたちより したに みるようになりました


ジェノサイド の たねが でたようで うれしいです




4にちめ


ごみたちが はんらん をおこしました


おなじ にんげんなのに けんりがどうとか いっています


ぼくは これが ちゃんすだと おもいました


だって ごみたちが わるいひとだと いえるからです


ぼくは ごみたちの はんらんを ひろげました


にんげんたち は ごみを こわがるように なりました


ジェノサイドは すくすく そだっています




5にちめ


ぼくは にんげんでも かしこい にんげんを つまんで


"ごみそうじたい" という そしきを つくらせました


ごみたちの はんらんが いいりゆうに なりました


ごみたちは きけんなもの みんな そうおもっています


ごみそうじたい には つよいぶき をあたえました


できるだけ あっさり ひとが しぬやつ


ざいあくかんが ないように ころせるのが いいと


ぱぱが あどばいす してくれました


ジェノサイドが みえてきました




6にちめ


ごみそうじたい は どうやって ごみをけすか


まいにち いっしょうけんめい はなすように なりました


すでに かれらは さいしょに くべつされた


おなじ にんげんだと わすれています


ごみは きけんな そんざい


だから ころしても もんだいない


むしろ ころすほうが せいぎ


そういいきかせて ころすじゅんびを はじめています




7にちめ


ついに ジェノサイドが はじまりました



にんげん は ごみたちを そうじといって ころしました


おんなも こどもも おじいちゃんも かんけいないです


ごみ なら きにせず そうじします


ころすのは にんげん じゃないので こころは いたみません


ごみ を そうじする じぜんかつどう です



にんげんは ごみを すべて ころしつくしました


ジェノサイド できて ぼくは うれしいです



つぎは のこった にんげん ぐるーぷ を


また ふたつに わけて ジェノサイド できるか


ためしてみる つもりです



おわり



教室で拍手がまきおこった。



「すごいわ。たった7日でジェノサイドできたのね」


「はい、こうしてみんなの前で発表できてよかったです」


「あなたにはジェノサイドを育てられる才能があるのかもしれないわ。

 どうかしら、次はもっと大きな箱で試してみない?」


「はこ?」


「今回はジェノサイドキットの人間だけだったけれど、

 もっとたくさんの人間を相手にジェノサイドまで導けるか挑戦したくない?」


「はい! やってみたいです!」


「それじゃ、ここなんてどうかしら?

 多様な人間がいるからきっとジェノサイドしがいがあるわよ」



こうして次のジェノサイド先として地球が選ばれた。

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