四季をなぞっているようで、実は「時間の進み方の感じ方」を描いている連作だなと感じました。 ひまわりやもみじ、さくらといった季語が、単なる風景じゃなくて子どもの一瞬一瞬の変化の目印になっていて面白いです。特に「成長しているのに変わらないもの」が何度も差し込まれていて、そこに少し切なさも混じるのが印象的でした。 全体的に優しい視線なんですが、観察の精度が高くて、さりげなくリアルなのがいいですね。派手さはないけれど、観察の目がすごく誠実で、こういう積み重ねが作品の厚みになるんだろうなと思いました。
この作品は、温かみのある四首の短歌です。読んでいて、「自然の営み」と「子供の仕草」をリンクさせる独自の視点がいいなと感じました。夕立に打たれる花や、冬枯れの中に残る紅葉を、単なる景色としてではなく子の危うさや生命力の象徴として捉える筆致が読んでいて心地よいです。その一方で、結びの一首で描かれる「静かな寝顔」が、一年という長い時間の流れを優しく締めくくっています。瑞々しくも優しい雰囲気の作品です。
本作は春夏秋冬……夏から、その歌は始まります。四季の移ろいと、その中心にいる子供の姿は、成長を感じさせつつもどこか幼さが残る、そんな締めくくりにじーんとしてしまいました。いつまで、幼いままでいてくれるのでしょう。子供の成長は嬉しさもあり、ちょっぴりの寂しさもあり、いつまでも、どんな時でもかわいいものですよね。素敵な歌を、ありがとうございました。
温かな眼差しを感じる短歌たち。短い中に四季が感じられて、一年を旅した気分になりました。
子供が気づかないでいるような、親や周囲の大人の温かな眼差しというもので、一人一人大人になっていくのだなと感じられる、短歌です。そして、そういった事柄も、四季の自然と重ねて人の中に残るのだという、その人間らしい営みを思い出させてくれる、優しい歌でした。
四季綴りで春からじゃなく、夏からというのが面白いです。親の目線から見守るお子さんとの思い出、成長の数々。春の締めまでほんわか胸が温まります。是非ご一読を❀
四季折々の情景と微笑ましさに心が和みます。夏から始まり春に終わる構成力と言葉の選別が印象的。子どもの成長を暖かな目で見守る親心が滲む素敵な短歌です。
巡る季節。四季折々の情景が詠まれた連作短歌集です。情趣を持って見つめられた季節の移ろいは、ただの時間の経過ではありません。まして、愛し子のいる風景は大いに心を動きすことでしょう。優しさに溢れた短歌たちです。どうぞご鑑賞くださいますように。
四季の移り変わりと子供の成長を重ね、時の経過を表現しており、変化を逃さず見つめ続ける親の視点から、その深い愛情を感じられる連作短歌です。四季それぞれの季語でも子供たちの様子を表現されているのでしょうか。夏のひまわりに元気いっぱいの笑顔を、秋のもみじに小さな手のひらを、とイメージしやすく、個人的には夏の歌がとても可愛らしく素敵だと思いました。
季節ごとの子供を想う親の気持ちが歌われています。