第8話 日常生活 智華Side

 私の1日のルーティンは麗杜君と自分の朝ご飯を作るところから始まる。私達は数日前に結婚した。この結婚は麗杜君が私を救うためにしてくれたことと考えると、彼には頭が上がらない。

「さて、時間は…」

 スマホを見て、時間を確認する。

「5時50分か…」

 そろそろ、朝ごはんを作り始めなきゃ、麗杜君の起きる時間帯に作り終わらないと、麗杜君の登校時間までに間に合わなくなる。そのためには早く作らないとならない。

 麗杜君はいつも6時30分には起きてくるので、そこまでには間に合わせる。

 ご飯はセットをしてあり、もう炊けている。あとは、味噌汁と卵焼きだけだ。

「えっと、味噌汁の具材は…わかめでいいかな」

 乾燥わかめをだしパックなどがまとめられているケースから取り出し、沸いたお湯の中に入れた。

 「えっと、卵焼きを…」

 私は卵を割り、混ぜて溶かし、砂糖、醤油、みりんを入れて混ぜる。卵焼きのフライパンに油を敷いて焼いていく。

 片面が焼けてきたのでそろそろ巻いていく。この瞬間に私は集中して卵が崩れないようにそっと、巻いていく。

「よし、完璧」

 私は小さな声でぼそっと呟くように言ったが心の中ではガッツポーズをした。やはり、毎日やっているものでも綺麗にできれば嬉しい。

「味噌汁は…」

 私は、水が沸騰したので火を止め、味噌を溶かしていく。こうしないと、味噌の風味が飛んでしまう。だから、こうしないと味噌汁は美味しくならないのだ。

 そして、麗杜君が起きてきた。

「おはよう、智華さん」

「おはよ〜、麗杜君!」

 私は麗杜君に挨拶をして、麗杜君が顔を洗いに行ったところで、私は茶碗などを食器棚から取り出し、ご飯、味噌汁などをよそった。

 「「いただきます」」

 私達は毎日一緒に食べている。お互いに予定が合わない日は一人で食べたりする。

「うん、美味しい」

「良かった〜」

 やっぱり、好きな人に褒められること自体は嬉しい。

「そういえば、今日始業式だったね」

「うん、そうだよ…だからお昼ぐらいには帰るよ」

「わかった、じゃあそれに合わせてお昼ご飯を作って待ってるね」

「うん、ありがとう」

 何気ない会話をしつつ、麗杜君を学校へ送り出したところで、私は食器を洗いその後に部屋に掃除機をかけ、洗濯物を干し…

「…っ!?」

 こ、これって、麗杜君のパ、パパパパンツ!?お父さんので見慣れていたと思ってはいたが、好きな人のもの(パンツ)は流石に、まだ慣れてないとは言え、最初に取ったのが麗杜君パンツはちょっとびっくりしてしまった。

 ダメ!ダメ!今はそんな事考えちゃ!

早く干さないと…私は心を無にして洗濯物を干しきった。

 これで、一応午前中の家事は終わった。あとは買い物へ行って夜ご飯の買い出しや、日用品の買い物等だ。

 まだ、やることは多くて大変だけど、日々の生活は幸せだからそこまで苦じゃないけど

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