「絶対に荷物を傷付けない運び屋」に、「私を運んで下さい」とかいう依頼が来た。嫌なんだが。

　この世界では、「悪魔」は宗教において崇拝の対象となっている。悪魔は 代償を払った人間に異能力を与え、文明の発展に大きく寄与したからだ。異次元の住人である彼等は、姿こそ現さないが、古くから人々と共に共存の道程を進んできた。

　しかし ある日、「鬼」という怪物が現れた。鬼達は次々と人間を食い殺していく。更には、鬼の王を名乗る最凶の鬼が現れ、世界は混沌に包まれた。


　だが、とある悪魔が鬼の王を討伐し……。再び、人間が地上を支配する時代が来た。鬼の残党は、狩人と呼ばれる者達が狩り続けている。人々は平穏な日々を暮らしている。



　そんな世界の、とある王国。その国の王都で、運び屋を生業とする不良（21）がいた。


　2週間に1回か2回を基準に更新する予定です。

　この作品は黒月凪咲に添削…続きを読む