私のこと
紅狼
1
今私がこの文章を書き、皆に提示している頃には、私自身が生きているのかどうか分からない状態なのだろう。
今もどこかで産声を上げる、生命の誕生を知らせる音が聞こえると同時に
安らかに、存在をそっと消すかのように、ひっそりと無くなっていく命もある。
私も、そのようにひっそりと消えていきたかった。
ただ、それは私自身の何かが許さなかった。
どうしても、私が少しでもこの地に足を立てていたこと、生きていた証を残したいと、そう思っていたのだろう。
最期に、私の事を記したいと、思う。
今この文章を書いている時刻はいつだったかな。
25年7月19日、20時9分。
皆にとっては何の変哲もない、ごくありふれた日常の中の1つに過ぎないだろう。
誰かが生まれ、この日を祝い、
誰かが死に、この日を悲しみ、呪い、
誰かが笑い、涙する。そんな日々。
私にとっても、そうあるべきだった、日。
だが、私の中の今日と言う日は、いつもと違う。
いや、違うようで同じなのかもしれないが。
私はよく、精神に異常をきたしてしまう性格のようで、毎晩毎晩、しんどい思いをしている。
私自身に勇気があれば。皆に迷惑をかける前に、この世から存在を消していたうちの1人になっていたのに。
のうのうと生きながらえているこの命。
誰かが生きていて欲しかったと願う、その命と交換してあげたいと強く思うようには、精神が病んでいる。
あれはいつだったかな。全ての元凶は高校時代にあったと思う。
私と、そして私の相手と周りを巻き込んだ、最悪な日々。
私はあそこで死んでいたはずだった。だが、赦されなかった。
死にたいと思い、自害する計画を頭の中でずっと考えている。
「私は生きていては行けない人間だ」
「親に、相手に、周りに、迷惑をかけ続けるのは嫌だ」
一度は誰もが考えてしまった、在り来りな言葉。
私はこの言葉が、ずっと頭の奥底から離れない。
「お前は生きていてはだめだ」
「さっさと死ぬべきだ」
そう、言葉が変換される。希死念慮がどんどん強くなっていく。
今も、こうやって何か文章を書いていないと、死にたいと思ってしまうから、無性に涙が出てしまうから。
当時もそうだった。
彼と付き合い、お互いを嫌悪し、周りを巻き込み、私が自殺を図ろうとし、恐怖に怯え断念し、今に至る。
恋愛というのは、青春というのは、
甘酸っぱいだの最高だの、とやかく言われるものなのだが
私にとってそれらは全て、上澄みで過ごしてきた人達が、それらにおいて成功した人達だけが言っている言葉なのではないか?と思う。
私も、付き合いたての頃は最高だ、幸せだと思える日々を送っていた。
その時だけを切り取って、ずっと保管しておきたいと思うほどに。
その期間は3ヶ月と少し。私自身が把握している、「恋愛期間」と呼べそうなものは1年。
12ヶ月の間のうち、たったの1/4。
いや、それくらいあるだけマシなのだろう。
全てが最悪では無かっただけ、良いのだろう。
ただ、その経験は今後の私の人生を狂わせると言っても過言では無いほど、深い傷跡を付ける出来事と化した。
すまない。いまこの文章を書いていても
涙で画面が見えなくなるほどの辛さがずっと身体中を駆け巡っている
25年7月19日。今は21時05分。
ひとまず、書き溜めて公開する。
私のこと 紅狼 @kemonof
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