第7話 撮影スケジュールは、私の気分次第

登場人物紹介

ギャル子:ギャルな価値観と自由な精神を持つ若手社員(通称:ギャル部下)

昭和太郎:昭和の常識と謎の責任感で生きる上司(通称:昭和上司)


17:40 昭和太郎

撮影

(某月某日 金曜日)⋅午後12:00〜6:00

これなんでしたっけ??


17:42 ギャル子

部屋とってるだけです!


17:43 ギャル子

撮影したーいってなったらできるように、毎週金曜とってます


17:45 昭和太郎

天才かよ!


17:47 ギャル子

でも〇日は私半休なので無し、〇日は夏休み期間で無し、

その次の週からまた毎週金曜日とってます🍣


17:48 昭和太郎

自己都合すごいなwww

急な休み宣言w


17:48 ギャル子

だって私いないと撮影できないでしょ?😤笑


17:49 ギャル子

休みは前日に言わないと昭和さん忘れるから、

まだ内緒にしてただけ笑


17:49 昭和太郎

両方それは、そうですね

ぐうの音も出ませんw


17:50 昭和太郎

夏休み内緒はおかしいだろw


17:50 ギャル子

😎(ドヤ)


17:51 ギャル子

ちなみに私の夏休みは〇月〇日〜〇日までですからね〜!😆


――――


会議室の予約が毎週入っていたのは、

未来の「撮影したいかも」に備えるためだったらしい。


その判断、クリエイティブではある。

だがそれ以上に、自分中心である。


――――


とはいえ、

「私がいないと撮影できないでしょ?」という発言は、

事実としてぐうの音も出なかった。


ギャル子はカメラに映らなくても、

撮影チームの中心にはいつもいる。

予約表の中にも、だいたいいる。


※この作品は、昭和気質な上司とギャルな部下による社内チャット&日常のやりとりをベースに脚色したリトルノンフィクションです。

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