天使を打ち倒す【銀灰の細身剣】――⑥
【天使を
【
最後まで追い詰められて魔法能力が覚醒したのだろうとお師匠様は分析された。
【
コルトハーツさんは
お師匠様が
「――エーデルワイスとモニカちゃんは、【オブレーガの大地】が元々あった、あちらの……異世界の住人。そしてリョウガくんは【オブレーガの大地】へ挑んだ、唯一の生存帰還者。――なるほど、ね」
今回のことを経て、クラリスさんにはボクたちの持つ情報を、全て明かすことにした。
「それで、あちらの世界の住人は例外なく、【魔王オブレーガ】を完全討伐すれば【大地の呪い】に取り込まれ次の魔王へと成り変わってしまうため、討伐は絶対に不可能。だからこそ【勇者ディーナ】は最後の意思を振り絞り大地を
「クラリス、このことは」
「言わないわよ。誰にも言わない、そうね、あなたが危惧しているように、最強であるあなたはともかく……モニカちゃんの身は
「うん」
お師匠様は僅かだけショボンとした様子で頷いた。
お師匠様の顔、
クラリスさんに力いっぱい、頬を
『いい加減自分の尺度で他人を
どう考えても私は呼ぶべきだっただろうと、――ボクたちの未熟が理由で、
『リョウガくんたちも、あんまりにコイツを甘やかすのはやめなさい』
まだまだ、力量不足。
そのことを痛感する一戦だった。
そして力量不足の痛感といえば――――あれから、モニカが少し、元気を無くしてしまった。
無理もない。逆の立場だったら、ボクも落ち込んでいただろう……。
「ゴメン
「モニカ、美味しいものを食べて、また
「――
幻覚の中のボクは、ボクの見た幻覚と同じような行動を取ったらしい。――未だに、実はこちらが夢なのではないかと、恐ろしく感じる時がある。
ちなみに、錯乱状態で行使した【【
クラリスさんとは、その
「私が【オブレーガの大地】で通用しない、その理由を聞いても?」
「【オブレーガの大地】は、
「なるほどね。――――私の考えは、間違っていない、か……」
そう呟いて、クラリスさんは頷いていた。
知らず、冷や汗が
「クラリスさん、失礼を承知で
「
「その通りです」
「それを魔法の
――――やっぱり、この人は格好いい。
さて、今回のことは、この程度だろうか。
ああ――そして、もう一つ。
【銀灰の細身剣】について。
けれどボクらは、その武器を、再び
「コルトハーツさんの強さも、【オブレーガの大地】へ持ち込みたい。一個人がこんなに強かったんだと心を
モニカと同じ思いだった。
意思は武器に
たとえその人が、その剣の
コルトハーツという人間の意思は、確かに【銀灰の細身剣】に
柄を握るたび、彼女の意思を思い出すだろう。
『天使を打ち倒す【銀灰の細身剣】』――了。
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