冒頭の死刑宣告のシーンと、荷馬車でのほのぼのとした掛け合いの落差がまず効いています。「輪廻の記憶に誘われて」というイバーンの大げさな嘘エピソードのセンスが面白く、毎日違う話を作っているという設定だけで、このキャラの人物像がよく伝わってきました。
ただの漫才に見えて、実はイバーンが坊ちゃんの父親に命を救われた恩義から離れずにいるという背景がさらりと挟まれているのも丁寧で、ギャグ要員に深みを持たせる書き方が上手いと思います。
これから聖剣を折って投獄される展開に向かうとわかっているからこそ、この日常シーンの呑気さが余計に切なく感じられる構成でした。
主人公は、ごくごく平凡な17歳の少年レノン
彼は、引き抜くことが出来れば次代の勇者として認められる「聖剣の儀」に参加する
それは、500年前の勇者の残した聖なる剣
500年ものあいだ、だれにも引き抜くことはできなかったその剣を、彼は引き抜――くのではなく、折ってしまった
いや、折った記憶はない
折るつもりもなかった
なのに、人々が見守る中、その剣は、折れてしまった
いったい、なぜ⁉
あれよあれよという間に、拘束され、牢につながれたレノン
このままでは、一族もろともみな死刑
絶望するレノンのまえに、まさかの人物が、とんでもない真実を告げに来る‼
果たして、聖剣ぽっきん事件の真相とは?
明るく楽しい異世界ミステリー
ぜひ、ご覧ください