狐ヤクザと妹お嬢〜若頭にぃには独占欲強め愛情重めの教育係〜

星野銀貨(銀色の花)

第1話


〈登場人物〉


鬼食九美(主人公)

極道一家、鬼食組の跡取りお嬢。

おっとりした純粋な性格で、狐二郎のことが大好き。


鬼食狐二郎

鬼食組の若頭。狂犬と呼ばれているが、九美にだけはデレデレあまあま。

エセ関西弁で話し普段は飄々としているが、九美に対する執着と独占欲が物凄い。




ーーー


「お嬢、お出かけかぁ?」

 

 這い寄る粘ついた影が、九美くみの肩を掴んだ。

 飄々とした笑みを貼り付けた狐面のような顔の男が、振り返った九美の顎を持ち上げる。

 

「お、兄ちゃん……」

 

 黒髪を後ろに撫でつけて、スーツに派手なジャケットを引っかけた筋骨隆々な男ーー九美の異母兄である狐二郎こじろうが、嬉しそうに異母妹の絹のような髪を掬っては撫でる。



「お出かけやったらワシが車で送ってったるで? 女の子の一人歩きは危ないからなぁ?」 

「友達とお出かけだから……大丈夫だからっ!」

「へぇ。友達、ねぇ? こないなお洒落して……なぁ。ふぅん」

 

 狐二郎の掠れた気怠い声が、耳元で生温かい息とともに吐き出される。

 からかうような、嫉妬しているようにも聞こえる声で。

 

「ええから、ええから。にぃにはお嬢の教育係・・・なんやから」

 

 頬を赤く染めて俯く九美を肩に無理やり担ぎ上げて、狐二郎は胡散臭い笑みを貼り付けた顔で廊下を闊歩していく。

 極道事務所の裏地に停められた古びたセダンの助手席に九美を押し込むと、自分は運転席に座ってハンドルの上で両手を組んだ。

 

「さぁて。参りましょうかね、お嬢様。待ち合わせ場所は……駅前ってとこやろ?」

 

 お兄ちゃんは何でも知っている。

 九美の好きな物も、嫌いな物も。

 本当は鬼食組の跡取りになどなりたくないことも。

 九美の白い滑らかな肢体の、どこが感じて……どこでイクのかもーー……。

 



ーーー



「お兄ちゃん、もうやめて! お洋服が汚れちゃう……」

「そんなん言うて。このまま焦れた状態であの男の子に会うん? こんな蕩けきった顔して?」

 

 狐二郎の手が、九美の顎を掴む。

 無理やり視線を合わせられ、狐二郎の冷たいがーー燻るように燃えた目が九美を射抜く。

 

「イキたいって言えや」

「んひっ♡」

 

 ずぷんっ♡♡♡

 

 ●●をゆっくり往復していた指が、九美の奥深くへ入り込み、●●●を撫で始めた。

 

「ほら、ここや。お嬢のだぁい好きな……●●●●。言うてみ?」

「●、●●●……?」

「にぃにのチ●ポでいっつもトントン♡ したったら、九美がもうだめ♡ 言うてアヘアヘなるアソコや」

 

 焦らすように●●●●を擦られ、同時に●スポットをグリグリ♡ 抉られる。

 狐二郎の反対の指は、悪戯するように九美のクリ●●●をヨシヨシと撫でている。

 九美の悦ぶ場所を全て熟知した上で、生殺しにしているのだーー……。



ーーー



「おー、もうイッたか。お嬢は奥パンパンされるとすぐイクなー。まあ、だいぶ我慢しとったしなぁ。エエ子や、エエ子」

 

 幼子にするように優しく髪を撫でられて、久美のマ●コは今イッたばかりなのに、再びムズムズと疼き始める。

 

「焦らんでもにぃには逃げへんよ? 好きなだけ●したげる……」

「でもっ♡ 待ち合わせの時間がっ!」

「あぁ?」

 

 蕩けるような甘い視線で九美を見つめていた狐二郎の目付きが、一気に血生臭く狂ったーー狂狐若頭のものとなる。

 

「にぃにのチ●ポでに奥まで種付けセ●●スされとるのに、他の男気にしとるとは……にぃに寂しいなぁ。最近可愛がり方、が足らへんかったんかなぁ?」

「ひっ……! お、にいちゃ……」

 

 狐二郎の声音は酷く優しい。

 それなのに、瞳の奥は嫉妬で鬼のように激しい炎が燃え盛っていた。

 

「あ……っ! お兄ちゃん、やめてっ!」

 

 狐二郎が九美のタイツをビッと破いて、九美の太腿をさらに大きく持ち上げた。

 



ーーー



 ーーヴヴヴヴヴッ♡

 

 甘ったるい恋愛映画が始まるのと同時にーー小さな振動が、服の下で九美の●感帯を的確に刺激し始めた。

 

 (嘘っ⁉︎ な、何これ……っ♡)

 

 前のめりになって、玉森くんの手を握りしめてしまう九美。

 小さな振動は、九美を嘲笑うかのように乳●を擦りあげ、クリ●●●を押し潰す。

 

「ふぅ、……っ。あんっ♡」

(これっ……! もしかして……お兄ちゃんが買ってたスマホで遠隔操作できる小型ローター⁉︎ わざわざク●の皮全剥きして付けてあるぅ♡ お兄ちゃんの鬼ぃ!)



ーーー


 突起が多数付いたイボイボバ●ブが九美の●内を上下に擦り上げ、かと思えばぐちゅぐちゅと激しく掻き回す。

 

「ふ、ぁあ……っ♡ ●スポットやらぁ♡♡」

 

 冷房が利きすぎているくらいの映画館の中で、九美はびっしょりと汗をかいた身体をくねらせては快感に耐え忍ぶ。

 汗で張りついたブラウスには乳●とローターがぷっくりと浮き、ロングスカートも九美の蜜に塗れてもうぐちょぐちょだった。

 皮剥きクリ●●●と●スポットへの執拗な責めに、九美は腰を軽く浮かせて耐えようと試みた。



ーーー



 マイクに拾われて、ノイズの混じった九美のマ●コのえっちな音が部屋中に響き渡ってしまう。

 

「おにぃ、ちゃ……っ♡ 恥ずかしいよ……っ!」

 

 そう言いながらも、九美は我慢できずに指を三本も●●へ突っ込みぐちゅぐちゅと掻き回しながら、反対の手で勃起したクリ●●●をシゴきまくっていた。

 

「ひぁ、あぁん♡ お部屋の中にぐちゅぐちゅ♡ って九美マ●コの音が響いてるぅ♡♡ カラオケ中に聞こえちゃう♡ こんなの絶対バレちゃうよぉ♡♡」

「ん~? そないに恥ずかしいなら、手ェ止めたらええやろ?」

 

 狐二郎は面白がるような、愛しくて堪らないというような表情で妹を見つめると、両方の乳●をきゅううぅ~~ッ♡ と引っ張った。



ーーー

トワイライト出版さんの新作漫画の特典SSを書き下ろさせて頂きました。

そのハイライトシーンを短編にまとめてみました。

狂犬ヤクザで教育係な兄×ヤクザの跡取りお嬢な妹の、トロあま溺愛執着ラブラブえっちモノです。

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