【思想】夢と差別心について

晋子(しんこ)@思想家・哲学者

夢は本当に持つべきなのか?

多くの人が「芸能人になりたい」「有名になりたい」と願う。

それは一見すると夢や向上心のように見える。


だが、その奥にあるのは本当に健全な欲望だろうか?

それは「普通でいること」への劣等感や、「目立たない人」への無意識の差別心ではないか?


普通であることに価値を見出せない社会では、人は常に誰かの上に立とうとし、劣等感を克服するために“特別な自分”を演じようとする。

だがその動機は、自己実現ではなく他者軽視に近い。


「有名になりたい」という願望が、誰かを見下すための夢になっていないか。

それを見直さなければ、どれだけ成功しても心は満たされない。


本当に大切なのは、「普通の人生」にも誇りを持てる社会。

誰かより目立たなくても、比べられなくても、ちゃんと価値があると認められる社会である。


「夢を持て」と言う前に、「夢を持たなくても良い」と言える社会こそ健全だ。



以上

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