触手のまにまに。

脈絡ブレイカー ツヴァイ!

第1話

「あぁ……しにたい」

既に日が沈み、月が空まで昇った頃。

俺は1人、会社に残ってパソコンと向き合い残業をこなしていた。

残業代?そんなものないよ課長が勝手にタイムカード切ったんだから。

「このパソコンとも長い付き合いだな……ここ数年の親の顔より見てるだろ、ぜったい……」

定期的に襲ってくる睡魔にエナジードリンクで対抗しながら、部長と課長が押し付けてきた無理難題にキーボードを打ち込んでいく。

「……おれ、こんなことしたくて大人になったわけじゃないんだがなぁ」

スマホを見る。時間は既に3時を回って、外を見れば少しばかり陽の光が夜空を明るくしていた。

「はぁ、今回も徹夜し、て、……」

あれ、言葉がでない

「ぁ……」

なんだ、カラダがお

     も

              く


直後、俺は何か硬いものに頭を打ち付けた。と思う。

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