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  • 編集済

    今回も、あなた様の返信はコピーをとっております。


    人の脳機能をハックするような知見が運用レベルまで集めらてきたので、さらにフィードバックの情報量と質が高くなりますよ!

    "無線を賑やかにする分隊の二人、ギーとハンターの口論に、バースが割って入った"

    こちらのシーンを最後として、 

    "調整を終えてシートに座り直し、無線のチャンネルを分隊に合わせると、聞き馴染みのある二つの声が聞こえてくる"

    を最初のシーンとします。

    もしも、私のこれまでのフィードバックをあなた様が【完全に】活かしているなら、

    "調整を終えてシートに座り直し"

    が目に入った時点で

    "聞き馴染みのある二つの声が聞こえてくる"

    を、私は飛び越えるように読んでいたでしょう。

    しかし、抜き出した最後のシーンで
    「実は見どころとして演出できるシーンなのでは。もったいない」と感じました。こちらは、あなた様の意図を聞いてから深いフィードバックに移ろうと思います。もしも言われそうなことが予測できる場合、書いてみることも成長につながる試みとして良いかもしれません。



    "エマの冗談めいた説教は、洒落にならない恐ろしさがあって、先ほどまで威勢の良かった二人は、途端に尻尾を巻いてしまった"

    もしも最初の抜き出したシーンと同じ機能を果たせているのなら、こちらは効果的です。エマ主役の人間ドラマ的シーンがこれ以上追加される場合、この文のようにサブ要素として薄めていくほうが映える頃になってきたと私も感じています。

    "彼女のフォーゲルは微動だにせず、考え事をしているエマの唸りだけが無線から聞こえた。辛抱ならずにハンターが静寂を切る"
    "「うん、それなんだけどね」ようやくエマが口を開いた"
    "エマはその様子を見ながら、分隊の無線を使って、企みを孕んだ声で言った"
    "バース、ハンター、ギーの背筋を冷たいものが走る。HUDに表示されている訓練条件が更新された。エマ機のアイコンが、敵性を示す赤色になる"
    "訓練開始は七十秒後。それじゃあ"

    抜き出されたシーンは、読者のテンションを段階的に上げていく機能が特に発揮されている箇所です。この構成、操作感をどこでもできるようになると、作る側も、読む側も、とても楽しくなります。

    "フォーゲルが消えた宙域にばらまく"

    そういえば、これまでを通して、場面の色(景色など)に関する描写が少ないことに気づきました。物には色がありますが、景色を小道具にして、刺激的な物語、シーンにしたい場合は、ちょっとしたアクセントとして文に色の[単語]を、情報量を減らして挿入してみるとさらに読者を煽れるかもしれない、と感じました。

    "第二分隊長が恐怖を裏返した怒りをまき散ら"

    ラノベ的な演出でしょうか?それとも、よくあるSF作品も、面白さのために感情表現を戯画的(リアル寄りではない)にしなければ読者がついてこれないのでしょうか……?私の読み方の癖として、「こういう状況でどんな人間ならどんな反応をするんだろう。これは物語の演出のためで、実際にある人間のものなのだろうか?」と、すぐに現実に接続してしまうので、SFの読者さんはどんな感じなのでしょうね?
    あくまでも全ての言葉は比喩でしかなく、本質ではないとわかっていますが、恐怖を呼び起こされる苦手なもの(私にとっては高所)に直面すれば、私でも大きな声を出すのでそうであれば「なるほどそういう現象が、そういう言葉の表現になっているのか」と感じるところであります。

    "「横滑りか!」
    「正解」"

    逆に、わかりやすさと演出のバランスが取れているため、こちらは奇妙な違和感はありませんでした。

    "だが円錐形のランスでは振り下ろすトンファーを受け切れず"

    対武器の動画をみたことはありますか?最近はなんでもあるので、日本語、英語を駆使して武器を使った対人戦をみながら考えることがあります。おすすめです。スターウォーズのライトセーバーを使ったスポーツもあるようです。こちらは力が入らない場合の武器なので、異なる戦術があって興味深いのです。こちらもおすすめです。

    "残りの弾丸をぶちまけながら、付け根から千切れた"

    こういう細かいシーンはやはり好きです。

    "次の瞬間、バースはフォーゲルが〜〜三三〇ミリグレネードが発射されるまでは"

    やはり、こういものも好きです。

    "大慌てでヘルメットを脱ぐと、せき止められていた汗が首全体を伝って、小洒落た噴水のようにだらだら流れた
    "ひゅうっと、誰にも聞こえないほど小さな口笛が鳴った。コナーはその始終を、四番機の背中からこっそりと見ていた"

    このシーンの間、完全に作品に没入することができました。大変良いです。言いたいことが何もありません。あなた様の意図をうかがうことではじめて、フィードバックを思いつくような、上質さでした。

    なぜそうなのかと考えてみました。すると他のシーンとは明確に違いがあることがわかりました。惹きシーンが必ず短文であること、3行以上の長文がなかったこと、が要素として挙げられそうです。以下に抜き出したシーンを自己分析してみてくださいね。

    "「どうでしたか?腕のいいパイロットとの戦いは」それはコナーだった。
    「あれを戦いと呼べるなら」乾いた声で、バースは自嘲気味にそう返した。喉を鳴らして美味そうに水を飲んでから、バースは続ける。「もしもあれが実戦なら、バシリスコ協定のなんらかに引っ掛かりますよ」
     バースの訴えを聞いたコナーは腹を抱えて大笑いした。
    「それはいけないな。虐殺でしたか?」涙を拭きながらコナーが訊く。バースは水を飲みながら、そうだと二度小さく頷いた。
     コナーはそれを見届けてから、スイフトのバトルログを確認して自分のタブレットに情報を移し始める。
    「まぁ、彼女の強さは折り紙付きですからね。味方でよかったじゃないですか、あなた達はツイてる」
    「青い鳥フォーゲルだからですか?」バースが、荒い息を整えながらそう訊いた。コナーがまた、腹を抱えて笑った"

    まとめると、私が常々フィードバックしてきたことが、完全に実践できています。ムラが起こっているシーンは、次の技術段階に入っていることがわかりました。以前のムラは経験不足、執筆時間に由来するものでしたが、もうそのムラはありません。現在見られるムラは、「何を見せたいのか」「見せたいことを我慢して、何を伝えるのか」「こう書きたいが、効果的に伝えられる書き方はどれか」という取捨選択という段階にまでなりました。


    では、今回も、それぞれのシーンの意図をおうかがいさせてください。





    追加



    "「ねぇ、背中を預けてたのが、実はホントに敵だった。っていうのはどう?」"

    これが伏線になる時があれば、読者はきっとぞくぞくするような快感を覚える気がします。

    "「上だ!」誰かが絶叫した。"「……なんで当たらない!!」第二分隊長が恐怖を裏返した怒りをまき散らす"『自分の視点では、「人は本当に焦ったりビビっていると、大声を出して恐怖を紛らわせたり、その状況を与えた相手に怒ることがある」という見解を持っています』

    おお。そこが観測済みであれば、話は早いです。しかし他の読者の予測は立てられない前提です。私にとって物足りなさを感じた原因がわかりました。そのような反応を起こす人間の情報が、小説の観測範囲内で密度が薄くなっているためだとわかりました。ガードマンちゃんねるを眺めて、気づくことができました。そういった反応をする人間は、育ってきた環境や身体的な特徴や文化に大きく左右されることが多いです。このシーンにおいては、その人物はそうするだろうな、という背景が構成上詰め込められず、一般的なリアクション、というシーンに見えているためだと考えられます。この部分は、人気ゲームや人気作品において、「ちょっと物足りないところ」と言われるような部分に相当すると思います。いくつかの人は気にしないと思いますが、私のような「作り手の意図から楽しみを発見する」人にとっては大味になっているのかもしれません。キャラクターは作品の魅力の大部分を占めることがあるはずなので、次回作にて一考してみてくださいね。短い文、情報量で深みを出すテクニックが有効だと思います。

    「固有名詞が増えたりなど新たな課題点も見えてきましたが」

    固有名詞について、その本質は具体的さの欠落にあると考えています。呪術廻戦などが良い例になるでしょう。領域展開という、文字だけだとイメージしづらい固有名詞がここまで広く受け入れられているのは、強い印象、つまり高い具体度がある状況で即座にシーンと名前をセットで出せているためだと感じています。
    あなた様も、固有名詞については、印象的なシーンとその名詞をセットで提供することで、わかりづらさは避けられるでしょう。


    どういうことなのか、かなり長い(生成してもらいました)文章で身をもって経験してもらいます。

    """それは、日々の生活が吐き出す微細な“証拠”を、いったん集めて、いったん解体して、いったん初期化に近い状態へ戻す行為です。

    人は生きているだけで、体から水分や油や塩や有機物を滲ませます。空気中の粒子はそれに貼りつき、摩擦で繊維の隙間へ押し込まれ、時間とともに酸化し、匂いとして立ち上がる。目に見える汚れはただの入り口で、本体は“気づかれない変質”です。放置されると、布は「ただの布」から「過去の履歴を保持する媒体」に変わります。
    この行為は、その履歴を消すのではなく、履歴が“固定化される前に”分散させる作業です。水に浸すのは、汚れを落とすためというより、繊維と汚れの結びつきを弱め、境界を曖昧にして、引き剥がしやすくするため。泡は美観のためではなく、油と水が相容れないという世界の仕様を、無理やり仲直りさせるための媒介です。回転や攪拌は力任せの暴力ではなく、均等な接触回数を増やすための統計処理に近い。熱は反応速度を上げ、匂いの原因の化学を進めも遅らせもする、扱いの難しいスイッチです。
    人は衣服を“保温や被覆の道具”としてだけ持つのではありません。衣服は、他者との距離を調整し、役割を演じ、場に適応するための“社会的な皮膚”です。だからこそ、そこに残る匂い・色のくすみ・触感の変化は、単なる不快ではなく「社会的なノイズ」になります。相手に渡す情報が意図せず増える。清潔さの問題というより、情報設計の失敗です。
    この行為は、布を綺麗にする行為ではなく、自分から勝手に漏れ出る情報を、毎回リセットして、他者に差し出す自分の外装を整える行為です。言い換えれば、生活の“乱れ”を一度分解し、均質に戻し、明日をもう一回成立させるための、地味で反復的な再起動です。
    だから、やらないとどうなるかは明確です。
    布が汚れるのではなく、生活の履歴が布に固定化され、外へ漏れ始める。
    そして本人は慣れて気づかなくなる。周囲だけが気づく"""


    これが洗濯の話であると頭に入れた状態で読み直してみてください。話の立ち上がり方、読み込み具合が大きく変わると思います。

    洗濯を固有名詞(洗濯→固有名詞)に変換して呼んでみてください。固有名詞をシーンとして定着させることの効果がわかるかと思います。そこから逆に、固有名詞として使う価値があるのか、一般的な物体でいいのか、という取捨選択もしやすくなると思います。

    次に戦闘シーンについてです。
    こちらは、私もまだまだフィードバックが足りません。現在、あなた様が読んでくださっている異世界徴税官の戦闘シーンは、映えやわかりやすさよりも、テーマの表現が優先されているため、お手本として示すことは難しいです。

    しかし、わかっていることをお伝えすることはできます。
    以下に。

    距離感

    いくつかの人は、具体的な数字によって物語の中の距離感を生成、把握するようです。
    私はそもそも数字で出されてもイメージできず、そして都合のいいようにその距離感を補完するため、読み飛ばす要素です。「わざわざ具体的な数字が出るのだから、きっと重要だ」と思っていたらただイメージのためだけのものだとわかった時は少しがっかりすることがありました。
    しかしそれは多数派ではありません。
    "そう、宇宙でのドッグファイトにおいて、減速中は最も被弾しやすい。
    「当てられる」そのはずだ。「当てられるんだ」そのはずだった。「……なんで当たらない!!」
     第二分隊長が恐怖を裏返した怒りをまき散らす。すると、黙っていたハンターが鋭く声を張り上げた。「横滑りか!」"

    もしも、具体的な数値をもとに距離感を掴みたい読者である場合、こちらのシーンは漫然としているように見える可能性があります。やはり、どのくらいの距離があるかわからないためです。私は「当たらないくらいの距離感だから、着弾まで1秒はかかるだろう」と演算をしています。慣れない読者はこうしたことが苦手であると推定します。

    "ハンターの機体はランスを警戒して身を屈めた。バイタルパートを、シールドを構えて防御する。だがハンターの機体を切り裂いたのは、左手のシールドから飛び出したビーム刀身付きのブレードだった"

    同じ理由で、どれくらいの距離から接近を仕掛けられているのか不鮮明と指摘を受ける可能性があります。私の場合はある知識があったため困ることはありませんでした。その知識とは、「人の場合、三十メートル先から走って接近されると、(銃口が下がった)ライフルによる迎撃が間に合わないことがある」というものです。そういう映像を見たことがあったため、「結構近くまで接近したんだなぁ」と思っていました。

    次に、演出です。
    現実の動きを文字で表現するには、難しいことがあります。家具組み立ての説明書が文字だけだと難しい人がいるように、一定の困難さがあります。そのため、わかりやすさと印象的な演出を軸にシーンを描く方法を現在私は採っています。

    "そしてハンター機に狙いを定め、右手のランスが後ろになるよう体を捻ってまた加速した"

    こちらのシーンは、文としては3つに分解できます。印象的なシーンは短文であることが多いため、分解します。そして、付け加えます。

    ""そしてハンター機に狙いを定めた[機械の目が動くなり、なんなり、狙いを定めたことがわかる動きを入れる]。右手のランスが後ろまで引き絞られる。突く動きとともに前へ加速した""
    ※「突く動き」と「前へ」は馬から落馬するかのような重言に見えます。しかし、突く動きだけでは前進する印象が相対的に弱いため、すごい+いいのような修飾関係を作りました。

    ?おや違いますね。

    "そしてハンター機に狙いを定める。右手のランスを引き絞り、後ろで構える。シールドを構えて防御する。だがハンターの機体を切り裂いたのは、左手のシールドから飛び出したビーム刀身付きのブレードだった"


    いかがでしょうか。

    文法構造によって、意外性や驚きを与える演出はわかりやすさとは相入れないことがうかがいしれるのではないでしょうか。なるべく忠実に描こうとした結果、私は失敗をしてしまいました。それと……このシールドはどなたのもので、どの部分から仕込みブレードが出たのでしょうか。

    文章であるため、少ないギミックであることが望ましいでしょう。情報量を増やすには、読者が事前のイメージをたくさん持てる段階に及んでから、の方が良い気がしています。

    こうした情報量を減らす演出と強さの強調の合わせ技として、たとえば、強い側が普段持っている数々の武器を捨て、ひとつだけにする、または、複雑な動きをせず、単純な動きだけをする制約を課すなど。

    また、機体について、遠目で見ると四角のようなずんぐりした感じなのか、一般的なスリムな人形なのか、どこにスラスターがあるのか設計すること、何度も同じ物をうざくない範囲で繰り返し描くこと、鮮明でわかりやすい戦闘シーンを描くことに繋がるのでは、と考えています。わかりやすい戦闘シーンを描くためにデザインする。絵としてのデザインは一旦脇に置く、といったことが戦闘シーンを描くうえで重要だと考えました。


    うーん……少し話が散らかってしまいました。

    話のわかりづらいところは、次回のフィードバックにて、ご質問に応じて答えられるようにしたいです。

  • そういえば、創作を面白くするための別の方法として、漫才やコントで用いられる技術を応用することです。先輩芸人が後輩芸人に技術的な指導をしている動画を見てみてください。あれらは、脳科学的な観点から非常に有用で、本を読むような層よりもより大きなターゲット層を主軸において話しているので、おすすめです。

    "ブリーフィングが終わって、新隊員の仲間が部屋から出ていく中、バースの足取りは重たかった"

    お、実践できていますね。3つの文でなりなっている重たい1文ですので、読者の集中力、コストには引き続き注意してくださいね。

    "何度も見返しては、その度に胃がキリキリと痛む。強く目をつむって、暗闇でそれが手違いや見間違いではないかと何度も祈った。目を開ける。しかし成果は無かった"

    こちらはしっかりと文が分割されており、大変良い読書体験ができました。これかなり、よくできています。この構造を繰り返し用いると間違いなく飛躍的に作品が面白くなります。

    "遂には令書に集中して前を眺めているだけだったから、バースはテーブルの角に腰をぶつけてしまった"

    こちらは、「遂に」が修飾する文との距離が生じています。読みやすさの観点から、そして上でできていたことを実践すると

    ""令書に集中して前を眺めているだけだった。そのため、ついにバースはテーブルの角に腰をぶつけてしまった""

    ややこしいのは、この構造をとると「ついに」の強調が弱くなってしまうことです。

    よって、"令書に集中して前を眺めているだけだったから"ということは"目を開ける。しかし成果は無かった"などの描写で印象づけられているので、最初から

    立ち尽くすバースは、ついにテーブルの角に腰をぶつけてしまった"

    という構造を取ると良いです。話がミクロレベルになってきましたね。良い兆候です。あとは細部を整えるとよりよい作品になります。枝毛を切って整えるようなことです。全体像は綺麗なので、じっと見つめられた時の綺麗さを目指していきましょう。

    "「マジかよスゲェ」それを聞くと同郷の彼は、ジョシュアは左肩に置いた手をバースの右肩に回し、体重を掛けた。「ちょうど俺も同じこと考えてたぜ」"

    結構良いです。好き。

    "「それよりさ、バースあの美人な少尉さんになんか言われてなかったか?」"

    お!自然な導入!構成ができています。

    "バースの肩に回した右手はそのままだった。右側に引っ張られるような重たさを感じながら、ブリーフィングルームの緩いスロープを上がっていく。もうすぐ出口だという辺りに差し掛かったとき"

    よくできています。大変良いです。

    "バースが埃を吹くように笑う"

    全員に伝わるかは未知数ですが、私はしっかりと受け取りました。良いレトリックです。

    "振り返ってみると、背の高い彼女と目を合わせるには少し上を向かなければならなかった。バースにとってそれは好都合で、彼はエマの首元を見て話すことにした"

    おおおおおおお!私はこういうのが大好きです。提案ですが、翻訳調の文体は相性いいのではないでしょうか。

    "二人がいるせいで開きっ放しになったドアからは、アイドリング状態になって、回転する国防軍のロゴだけを映すディスプレイが見える"

    おお!

    "そう言いながら、笑顔で左手をこちらに差し出してくる。バースは少しためらったが、エマのオレンジ色の目を一瞥して、それからゆっくりと右手を伸ばし、彼女と握手を交わした"

    ここまで、またまた、するすると読むことができました。言うことはありません。重要なので繰り返しお伝えしますね。ムラをならしていきましょう。この完成度を全ての描写に。台詞の間に動きが入っており、前回おっしゃったことの実践ができています。その構造が没入感を作り出すので、大変良いです。おそらく、私でなければテンポの良さが保たれていると言うのではないでしょうか。

    "ドアが彼を検知できずに勝手に閉まる"

    おおおおお!心が表されています!こういうことです!さっそく実践できていますね!覚えていらっしゃいますか。心の機微を物に投影して表現する技法です。今のところ、その場限りの小道具が多いですが、上達してくると物語の根幹に関わる小道具を出せるようになってきます。

    "去年の末に出来たばかりとあって、アテネ級の設備は新しく、内装も小綺麗で気持ちが〜〜めに済ませたバースが訓練のためにステーションへ入ると、眼前には〜〜ヘラントが整然と立ち並び、二階には、シリアルバーを片手に談笑するパイロット達と、〜〜手前のサヘラントの足元で止まった"

    こちらはさら〜っと流し読みしました。真面目に読むラノベタイプの読者だと、集中力を使ってしまうかもしれません。

    "それの幾らかを担う武装の多さは、新兵を混乱させます"

    おお!これはとても良い本質です。こういう世の中に詳しくなれる情報がいっぱいあると嬉しいですし、作風に合うと思うので、できるのであれば挑んでみてください。

    "それを駆るパイロットの腕を自慢げに、そして雄弁に語ってくれる"

    擬人化、とても上手です。いっぱい使っていきましょう!ユーモア溢れる作品に仕上がります。

    "理由は明白だった。バースはあの店からずっと、彼女の手のひらの上だったのだ"

    おや……構成の妙ですね。ここでようやく、バースくんに興味の矢印が向きました。ここでバースくんの秘密を読者は期待するでしょう。











    追記



    (めちゃ長い返信になってしまいました、申し訳ありません)

    いえいえ。私は長い方が自作にもフィードバックしやすいので、気しないでください。ただ、カクヨムにいるラノベの批評家のおじさんたちは、長文を、「危ない奴が発する信号」だと感じているところがありますので、私以外には気をつけたほうが、やはり良さそうですね……







    「この文体がかなりしっくり来ているので」
    お……!いいですね。ラノベを好む人にはとことん嫌われることを覚えておいてくださいね!そもそも洋書を読む習慣がなく、馴染みがないためストレスに感じるようです。

    「ジョシュアとコナーのキャラクターの情報量に気を付けました」

    おお!大変素晴らしい試みです。私は能動的に読む読者なので、その努力を自分でしてしまうために、受動的な読者の立場になる意見の精度は悪いですが、やってみます。

    "覚えていてくださると、ニヤッとできると思います"

    楽しみにしています。

    「前章から本章までのエマのキャラクターアークの調整にも苦労しました。前章のエマは」

    おお。となると、大きな動きをするときはクールっぽさを、指先などの細かい動きで子供っぽさを出せると、与える印象の大小、メリハリが効くはずなので、そこに着目してみますね。

    「声に出した時の語感や語呂の微調整に、めちゃくちゃ時間がかかりました」「エマのオレンジの瞳は~シャツの胸元をはたつかせるまで
    ここも、時間をかけたお気に入りの一つです」

    音韻に興味をお持ちですか!いいですね!語感に関しては、言語学的な見地から意見を足せるので、ここも増やしていきます。
    オレンジのところも確かに、私にとっても印象的なシーンでした。しかしレトリックというより、読む人のイメージに左右されそうなシーンだったので、ピックアップの取捨選択に一度は乗っけて、フィードバックの方向性から、また今度とした描写でした。読者としてはジャブ要素として大満足しているシーンです。

    「→なのでここは、こういう世界観や設定が好きなSF読者がボリュームゾーンになるシーンとなっております。」

    ……うーん。お力になれず悔しいです。日々の生活で活かせる知見が多分に含まれる場合、私の脳は反応してくれるのですが……うーん……

    「この文
    ”今思えば、~彼女の手のひらの上だったのだ。”
    これ単体は、どっちかというと、エマの一枚上手感を演出するシーンとしての側面が強いです」

    おや……こちらは明確に受け手と送り手のミスコミュニケーションが発生しているようです。"興味の矢印が向きました。ここでバースくんの秘密を読者は期待するでしょう"という私の言葉は、多くの読者の経験則から期待をする要素だと考えているので、「何もないんかい」とずっこけツッコミ、ちょっと肩透かし的な感覚が強くなる可能性が、高くはないですが存在します。

    「どっちかというと、エマの一枚上手感を演出するシーンとしての側面が強いです」

    こちらに関しても、私も日々悩んでいることです。n=1的な読者である私の声、を今から話していきます。エマのその側面を描くと同時に、やはりバースくんに興味が向く、感情移入できる要素が重要に思えます。バースくんが視点の主軸になっているので、やはりバースくんが何かしら視点の主らしい活躍、何かを、経験則から期待してしまいます。バースくんを好きになろうとしているところに、エマの要素が投入され続けている感じです。これは、3巻くらいエマの視点が展開されて、エマを対比させて目立たせるという表現であれば十分に機能しますが、1巻くらいの尺の主人公でその表現をするには、時間の長さ的な対比がまだ積み重ねていくほうが、あなた様の意図の表現がやりやすいと直感しています。
    作者側の悩みとしては、たとえとして借ります。しかしそのエマの側面を描きつつもさらにバースくんの特別らしさを描くと一般的な読者から「何を見るべきかわからない」と言われることもありました。なのでかなり繊細な注意コントロールが必要だと感じています。私もまだ解決策を見出せていないため、雑な生データを吐き出すというフィードバックをいたしました。

    "読んでいただけるということ自体がすごくモチベーションになります。ありがたい限りです"

    カクヨムはセルフプロモーションによって読んでもらうという行為を推奨しているところがありますので、そういったマーケティング戦略に、時間と体力的な余裕があれば挑んでみてくださいね。私の作品も本来であれば、全く読まれないようなものですが、セルフプロモーションによって感想をいただけております。人に読まれる作品はその内容だけでなく、マーケティング戦略が優れていることが多いですから。

    "なので、今回はフィードバックを受けての先回り推敲はしていません"

    おお……私も、試金石的な創作をしてみたいものです。ぜひ、期待に応えさせてください。

    では本文

    _________


    "『バース・ノックスバット一等兵 第三中隊第二小隊第一分隊三番機』「なんだよバース、浮かない顔で」「ジョシュア」"

    私は常に送り手の意図があるかどうかを重視していますが、創作の試行錯誤の過程ではむしろ邪悪なものだと感じることがあります。ではピックアップされた部分の構造について自覚があるは問題ではありません。持っている構造について言及していきます。

    このとき、そろそろバースくんに感情移入できてきた頃です。そんな中、点で強調された部分をみて、「うーんバースくんには実感としてあるが、まだ私にはバースくんと同じだけ感じられる要素は収集できてないな……仕草からその意味はわかるが」と思っていたところに、ジョシュアくんが出てきます。これが私にとってはとても良かったです。仮にバースくんと同じ実感で受け止めていたら、ジョシュアくんの印象が薄れていたでしょう。話の筋を探しているときに、ポンっと分かりやすいジョシュアくんという話の筋が現れたので、喜んで飛びつきました。人によっては、気になることの話が進まない、ということも懸念されますが、それはラノベ的なエンタメ観(直近の近況ノートで言及した)なので本作においては問題にならないでしょう。

    "それは同郷の友人だった。同じファデラ州の出で、入隊試験の時に初めて知り合った。今は別の小隊だが、前の部隊では同じ分隊で戦ったこともある。気さくで頼りになる男だ"

    気が逸れない程度で、かつ十分な補足だと思います。この構造はあらゆるシーンでできるようになると、登場人物の増やし方にかなり自由度が上がると思います。

    "「→なのでここは、こういう世界観や設定が好きなSF読者がボリュームゾーンになるシーンとなっております。」"

    こちらに関して、より多くの人読者を獲得する場合、馴染みのあることにたとえることが重要です。最近で見かけたものですと、『汝、暗君を愛せよ』という作品で実践されていました。ナポレオンが生きていた時代をモチーフとして、宮廷貴族という、物語舞台にあまり興味が湧かない人向けに、私たちの生活に馴染み深いたとえで「ああなるほど」と分からせる構造がありました。会社事務員や、社長としてのあるあるがその分かりやすさのためにつかわれていました。かなり高度なのでおすすめです。

    そのため、「腕のいいパイロットから、先に配ってるみたいですよ」というものが、先ほど提案した構造を活かせる場面です。





    「エマのオレンジの瞳は、バースをじっと見つめていた」

    私がバースくんに明確な期待をしたのは、この部分です。前後に、バースくんが何かに長けている可能性のある発言があること、エマが関心を向けている、として受け取ったために、↑のように私が感じています。この辺のコントロールについて言及していました。私が自作にて注意を払って欲しいときに「じっと見つめていた」という表現を好むバイアスがある影響も関係していると思います。バースに何かあるかも、と私(n=1)に対して思わせないようにするには、表現をぼかすことが大事になってくると思います。その共通点の提示として、漫才を挙げます。ツッコミ役がしゃべっているところに、ボケ役が大きな声で喋ります。私は「両方喋ってること聞いとかないとこの先の笑いポイントがわからないかも」と2つの声を拾っていました。結果として、聞かなくてもよい構造だったので少しがっかりしました。そこを指導者は、私が思っていたことを完全に言い当てていました。「お客さんが両方聞かないといけないかなって気が逸れてる。もっとツッコミ早くして被せを終わらせていい」という旨の発言があったので、漫才などのお笑いを研究することも、作品をより良くできると思います。


    ん……?もしかして漫才について、前回か前々回も同じ話してましたっけ……?すみませんね……苦笑

    作者からの返信

    更に詳しいフィードバック、ありがとうございます。

    セルフプロモーションに関しては、実は来年の春からこの作品に関して大掛かりな企画を計画しているので、ガッツリやる予定です。書籍化まで目論んでいます。

    『汝、暗君を愛せよ』は、今度買って読んでみます。ありがとうございます。

    そして、"「エマのオレンジの瞳は、バースをじっと見つめていた」"
    この描写について。かなり細かくフィードバックをいただいており、ちょっと分かりづらかったのかと反省しています。
    もう少しだけ、この作品の楽しみ方の助言をさせていただきます。蛇足であれば、飛ばしちゃってください。

    ______
    この物語は、三軸のストーリーラインが展開されています。
    1,主人公の成長ストーリー
    2,本作のテーマ(思想の継承)のストーリー
    3,本作中の戦争(三十年戦争)のストーリー
    です。
    1と2は重複しやすく、そうしなければならないときも多々あるのですが、オレンジの瞳のくだりが分かりづらいと感じやすいのは、そういう問題かと思われます。

    あのシーンは、バースのキャラクターアーク解説としての1と、エマからバースへ思想が継承していくきっかけになる2のロールが振り分けられています。役目を背負わせすぎたのが、分かりづらさの原因かと思われます。
    ______


    そして、ちょっと個人的に分かりづらくなってきてしまっている事があるのでお尋ねしたいです。
    相互フィードバックに関して、私は現在異世界徴税官の14までフィードバックを送らせていただいていますが、14話と対応しているのが、こちらの2話後編。そちらの15話と対応しているのが、こちらの3話。という解釈で合っていますでしょうか。14話返信か、2話後編でお返事いただけますと幸いです。

  • 第二次ベルサイユの戦い①への応援コメント

    フラジャイル・ワンよりシープドッグSWACS、オーバー」
    「シープドッグ、オーバー」
    「我が隊にあっては現在オスカーマイク移動中。七十秒で目標宙域に到達する」
    「コピー、入り組んだ宙域だ。奇襲に注意せよ。アウト」
     パイロットフラジャイル・ワンが大儀そうにオートパイロットを切る。
     ICC直感的戦闘制御を起動すると、サヘラント二足歩行型戦闘航宙機の機体は彼の脳波と同期して、フラジャイル・ワンは腕を頭の後ろで組み、後続の味方に振り返った"

    こちらのような性質を持つシーンについて、URLとして貼った最近の批評のおかげでさらに知見を深めることができました。

    読書が得意になってくると、わかりづらいものを分かりやすく理解するために流し読み、飛ばし読みをするようになります。効率的な情報収集ができるということです。しかし、上手く情報処理ができない性質があると全ての文字を真面目に全て読んでしまうようです。このシーンは、私のような読書に慣れた人にとっては「細かいシーンだな。具体度が高いからさっと読み飛ばすけど、作り込みが期待できるから重要そうなシーンはじっくりと読み込もう」となります。一方読者が苦手な人は「なんだ……?よく分からん」となってしまいます。文字を文字通りに情報処理するようです。

    もしも、分かりやすさのみを重視する人からフィードバックを受ける場合、注意深くご自身で精査の眼差しを持てるよう準備をしていてくださいね。

    "眼前に広がる小惑星帯ベルサイユを見て"

    ルビ振りは反映されませんが、このような気遣いが最適であるということが言えるでしょう。固有名詞が、読書不慣れな人の認知負荷を上げることは以前お伝えした通り。私は固有名詞を避けるアプローチを試していますが、このようなルビの使い方は積極的にやってみるほうが効果的なように思えます。

    "ラジャイル小隊がベルサイユに入る。スルスルと岩石を抜けて中に入ると"

    おかげさまで、このシーンは具体的な感覚でもって没入することができました。

    "__繋がらない
    「シープドッグ、どうした聞こえないのか! シープドッグ!」"

    没入感やドラマ感を出したい場合、冷静な様子を長めに作り、徐々に焦っていく様子を描くと人間表現としてリアルになります。さっさと本題に入りたい場合は今の構成で問題ないと思います。

    "彼は銃を向けた気がした。「コンタクト」と言い切った気もした。そして、間に合った気も、した"

    こちらに関して、韻律という点でちょっとだけ好きです。韻律関係は学問的な知見があるので私は少し厳しめですが、そうでない人は割と気にいることが簡単に予想できます。ついでですが、575のリズムに近づけることをしてみると、よりしっくりくる韻律になるはずです。日本語と相性がいい韻律であるためですが
    たとえば、『気もした。そして間に合った、気もした』など

    "明るいブルネット茶髪"

    脳科学的な観点から、読書負荷低下のためには茶髪にブルネットというルビが効果的です。おそらく、ご自身でも情報処理の仕方が明確に変わることを感じると思います。何か意図があるのであれば、そのままにしたほうがやはり効果的でもあります。

    "バース・ノックスバット"

    bの破裂音による押韻がとても好きです。

    "それはモーマンタイなのではなく、諦めているだけなのではと思ったが、黙っておくことにした"

    私は避けるような構造の表現ですが、しっかりとツッコミはされおり、ほかの作品でも見られる表現構造なので、そのままで良さそうです。読者層だけには引き続き注意を払ってくださいね。

    "「そうらしいね、自覚は無いけど"

    おお……ここまで止まらずに読んでしまいました。前述してきた通り、そのまま読み進めることは創作としての質が高いということです。かなり完成度は高いように思えます。今から戻って再び言及していきます。

    "予想外の出来事に動揺しながらも"

    しかし、私のような読者だと、「予想外の出来事+動揺」=「抽象語+抽象語」には満たされない気持ちになります。台詞として表現している動揺の心が、具体的な動きとして表されると私好みです。しかし……ここに関しては、分かりやすさを求める読者に対する訴求は、私にはまだ未知数です。ご注意ください。

    "彼女の豹のような目に"

    機能的なレトリックです。初めて書くようになってからこの描写に至るまでどれくらい経っているのでしょうか。上達しているように感じられます。

    "バースはまさに彼女の手の中で転がされるグラスのような気分になった"

    ここも良いです。これまでのやり取りを忘れて、私が初めてあなた様の文に触れた日だとしたら、必ず次を期待する構造になっています。

    "バースは香辛料の香りと、奥で騒ぐ仲間のどんちゃんが強まる感覚を覚えた"

    意識の移り変わり、こういう構造に着目する私にとって、大変好ましいものです。

    "代金をグラスに挟む。滴り落ちた水滴が、五ドル札に模様を付けていく"

    おおおおおおおおおおおおおおおお!!

    "バース以外の隊員はまぶたを擦って聞いていた"

    おおおおおおおお!こちら、私がこれまでお伝えしてきた具体化がしっかりとなされていて、とても感激しております!まさにこれです。

    "顔を手で揉みくちゃにしながら"
    同じく……大変素晴らしいです。私のような読者へ刺すことができています。










    では、前回は全体的な意図をお伺いしましたが、こちらでは、表現に関して工夫をしたことをお伺いさせてください。引き続き、意図通りに機能しているか見ていきます。


    それと、通知を送るために一度削除して再送します。あなた様の返信はその時こちらでコピーを取っています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    なんかめちゃくちゃ褒めていただけているみたいで、嬉しいです!

    注意深くご自身で精査の眼差しを持てるよう準備をしていてくださいね。
    →プロローグのシーンは、世界観的な役割を持つ描写なので、ここは貫こうと思っています。
    __繋がらない
    も、あんまり冗長にはさせたくないので、変更の予定はないですね~

    ほかの作品でも見られる表現構造なので、そのままで良さそうです。
    →ここに関しては、かなり前(ゲルガー星系の戦い以前)に書いた部分なので、作風が固まってない文ですね。変えるかどうかは、まだ未定です。

    かなり完成度は高いように思えます。今から戻って再び言及していきます。
    →ありがとうございます!

    初めて書くようになってからこの描写に至るまでどれくらい経っているのでしょうか。上達しているように感じられます。
    →ありがとうございます。実はこの一話に関しては、ゲルガー執筆以前に書いたものを推敲したものになっておりまして、いつ書いたかが定かではないんですよね……。ただ、ゲルガー以後であるのは確かです。

    これまでのやり取りを忘れて、私が初めてあなた様の文に触れた日だとしたら、必ず次を期待する構造になっています。
    →とても嬉しいお言葉です。自信になります。

    こちらでは、表現に関して工夫をしたことをお伺いさせてください。
    →今回の「第二次ベルサイユの戦い」は、アタオカしき様にいただいたフィードバックを受けた内容を踏まえつつ、直近に読んだ極夜の灰という小説の表現にインスパイアを受けた表現を多く盛り込みました。
    特に、以前の拙作で不足していた、情景や光景描写の拡充を意識しました。
    映像にしたときに過不足が無いように、地の文がかなり増えました。これが吉と出るか凶と出るかは、まだわかりません。
    そして本章では、それに伴って個人的に実験的な文章が多くなっています。
    ・「セリフ」地の文「セリフ」 とかです。まだまだ文体は定まりませんが、結構気に入っているものもあります。

  • 私がよく言葉にする「読者、読者層をよく見て描写を選ぶと良い」というお話の具体例をお見せすることがようやく叶いました。

    こちらのURLを見てみてください。

    https://kakuyomu.jp/works/16817330654869504941/episodes/822139839025454456

    着目すべきは、彼(言語運用から、関東文化圏の人物と推測される)の好みと、好みとは別の評価基準、そして信念推論というサリーとアン問題から生まれる読者層の違いです。

    私が観測する限りでは、メッセージ性などがあり説明が省かれて叩かれる映画は、サリーとアン問題が関わっています。

    その人物視点ではなく、自分の視点から、そして神の視点から推論をしてしまうことです。どちらの読者をターゲットにして描くのか、考えが深まると思うのでぜひご覧ください。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。①の質問について、こちらで返信させていただきます。

    まず第一に、この「第二次ベルサイユの戦い」は、初めてしっかりプロットを組んで作った作品になります。

    前章のフィードバックを受けて、特にテーマについて、自分の中では説明されているが、文章に出来ていないという問題を、描写の追加や、構成レベルからの組み直しで補えるように頑張りました。

    URLも拝見しました。それを踏まえて、誰に向けて書いたかを改めて説明させていただくと、
    ・SF(特にガンダムなど人間ドラマ系)大好き人間かつ、一般文芸読者
    に向けて書いています。
    WEB小説サイトに載せているものの、ラノベ読者はボリュームポイントではありません。
    その分、描写や台詞回しの細かさを増やし、映画によく見られる演出・構成を意識して作っています。

    また、物語としても、「思想の継承」というテーマをよりはっきりさせるために、どのように継承するのか。元は誰の思想なのか。を前章より細かく描いています。

    ①の質問への回答としては、こんな感じです。この物語を楽しむ一助になっていれば、幸いです。

  • お伝えした通り、あなた様の以前のお返事はコピーを取っております。

    "・本作のテーマである「思想の継承」が発動したこと
    ・エマの心象に変化があったこと
    ・途中途中に挟まれていた短い会話を回収すること"

    お恥ずかしい限りです……思想の継承については、該当の箇所を全く見つけることができませんでした……涙。もしも地の文に説明的にそういうものがあるのなら、私は見逃しやすいです。人物の動きにそのテーマがあるだろう、と見切りを付けて読んでいるため、人物の動きを抽象化しております。そのため「継承?!はて……今まで何かを受け継いでいたことはあったか……?気持ちの継承、人物の継承が臓器に乗せられているなら「思想の継承」に関して見逃しはないが、しかし……何か思想と一般に表現する考えは開示されていたか……?」と、読み返してみてもこれまでの印象とは乖離がなく、おや……いったいこれは……、と申し訳なく感じております……

    "……あのお喋りナースか"

    なるほど……あなた様の設計では十分に機能しています。

    "むしろなんだか嬉しい。ベースキャンプで見た時は、ホントに見てられなかったし"

    ああ……なるほど。確かにあなた様の設計では機能しております。

    "確かに、今日はいい天気だった。
    「おかえり、アシモフ」"

    ここは確かに、大変良いです。ここに関しては、私も誤解なく、明確に受け取ることができました。大変好みです。しかし……おかえりが出てきますか……表情など細かく描くと、たぶん、よりふさわしいシーンとして見せることができるでしょう。

    私としては、もっとアシモフと一緒にいたい気持ちになっていますので、ここで彼女がそうなっていると「くそ……!こいつは満足してるがこっちはもっとアシモフといたいぞ!こっちはこんな気持ちなのに向こうは満足げとはゆるせん!」

    と楽しく感じることができました。次のレベルのお話です。"エマやアシモフには、ドラスティックに見えながらも本人たちにしかわからない友情を見せ、それまでの天気と対比させた空を感情のメタファーにしています"
    もしも、私が現在感じているものも留めつつ、彼女と同じ気持ちを感じて欲しいのであれば、より詳細に彼女の表情や動き、その台詞が出てくるまで緩衝材的な、彼女の動きを描写すれば私も彼女と同じ気持ちになるではないかと感じました。くそ!アシモフ!

    "エマは、ずっと過去にしがみついていました。士官学校時代の思い出に縋り付いていて、アシモフとの再会を望んでいたのも、昔みたいな関係に戻りたかったからです"

    十分機能しております。しかし一般的な読者がここまで辿り着くに難易度が高く、より出力を高めて感度が鈍い人でも受け取れるようにする必要があるように感じました。

    "エマは、ずっと過去にしがみついていました"

    に該当する、象徴を持つものを作り出しましょう。2人の関係を表すものとして使います。いえいえ、エマがそのことに執着していること、「考えを描くことによって」ではまだ物足りません。もっと増幅させる必要があります。

    拙作で言えば、ナーシェがロスへ施したこと全てが、以前の関係から新たな関係になることの象徴になっております。腕を縫ったとき埋め込んだ肉塊、蠅など。それだけでなく、硬貨と鎚が徴税官を象徴しているように、物によって印象付けることは重要です。学生時代に借りパクしたものが壊れる、壊れても大事にしているエマを描くだけで

    "エマは、ずっと過去にしがみついていました"

    そのことは簡単に印象付けられます。

    "再開したときのやつれた姿、戻れないと言い切った彼にひどく落胆したんです"

    ここは地の文で説明的に書かれていたので、よりドラマチックに描くには人物の動きで表す必要があります。落胆していると書かれていますが、動きによる人の機微に関心が向くため、読み返してみても他のシーンと比べてかなり印象が薄くなっておりました。以前お伝えした、表現技術のムラはここで悪さします。出力の大小、高低は難しいですが、注意を払う価値はあります。また、物を象徴にした場合、落胆を表すには、そのものに対する価値を疑わせる、または興味を失わせると効果的です。せっかく例に出した借りパクを使います。ペンでもなんでも、水筒でも、使っていたのに落胆を思わせる描写の後から使わなくなる、または、これを使うことに疑いを抱かせるだけでその文章の意味づけが行えるでしょう。ここまでになってくると、直感する読者は少ないので、たくさん増やしつつも、しかし情報量は少なく、という繊細な表現が求められるはずなので、慎重になってくださいね!

    "エマが改心して(ごめんって言って)"

    ここはかなり、人間の心を表すものとしては高度です。どのように高度かというと、本能的な感覚から離れているため、高度であることです。多くの読者には直感しづらい懸念があります。ここをうまく扱っているのが藤本タツキという方です。私が言うことよりも、(チェーンソンマンより)彼の短編を見てみると良いでしょう。とても上手いです。

    では以下、いつものフィードバックです。

    "さらにひどくなった吹雪が医務室の壁を叩きつける中、アシモフと若い軍医は、エマを救う方法を模索していた"

    悲壮感を足すなら、不思議なのですが

    『さらにひどくなった吹雪が医務室の壁を叩きつける。アシモフと若い軍医は、エマを救う方法を模索していた』

    文を繋げると一部の情報が弱まるとお話しましたね。その一例です。

    "悲壮感を余計に漂わせて、軍医はそう言った"

    声の情報は、よほどの設計思想がない限り、台詞の前が効果的です。

    "その落ち着きが諦観からくる物だと気づくには、もう少し時間が必要だった"

    私が好まない説明ですが、レトリックから来る表現の良さのおかげで、打ち消すどころか上回っております。なぜならアシモフと私は同じことを考えていたためです。くそ!アシモフ!

    "しかし、しかし……」"

    ダイナミックな表現を好む私は、この部分はない方がグッと来るように感じました。

    "なんとか言い返し、そこから続けようとして、結局軍医は言葉を詰まらせ、項垂れてしまう"

    ただこう描きたい場合だと、私の好み通りにすると辻褄が合わなくなってしまいます。私は極めて現実重視なので、これに関しては採用したり本気にするのはやめてくださいね?!

    "俺の臓器はエマと適性がある"

    やはりどの臓器なのか知りたい……そうでないと感情移入が……ぶつぶつ

    "アシモフのこめかみに当てられる"

    こんなことを言っては台無しなのですが……生きたままやってしまう方が効果が高く、より壮絶感を出せそうな気がしていますが、流石に表現が強すぎますかね……?

    "あの日、あの食堂で出た、ピロシキとメドヴィク"

    前述したことが行えております。しかし、「こんなシーン、言及今まであったか……?くそ!覚えていない!」となってしまいました……くそ!アシモフ!

    "歯を目一杯に見せて笑う、士官学校時代のそれであった。目は煌々と輝いている"

    ここに関しても、なかなか、本作ではその重要な部分が説明的に描かれるため、強調して印象付ける必要があります。離れているため、なおさらです。拙作でも、シーン回収のためのカタルシスを感じて欲しいため、覚えて欲しいことやシーンは必ず印象的にするよう心がけております。交尾する蠅のシーンなどですね。

    "免疫抑制薬が握られている"

    ここは大変良いです。素直に感心しました。

    "確かに、今日はいい天気だった。
    「おかえり、アシモフ」"

    締めに相応しいです。しっかりとした威力があります。満点!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!!

    思想の継承については、該当の箇所を全く見つけることができませんでした……涙
    →こちらこそ申し訳ないです……。これはシンプルに自分の筆が至らなかったのと、おそらくこの物語の構造が関係しています。
    ゲルガー星系の戦いはプロジェクト:メイジャーという作品の十章あたりになります。プロジェクト:メイジャーは、作中の⑤にもちょこっと登場した「シーブス・ユノー少佐」という人物の思想を、各章のキャラクターが、それぞれの形で継承していく群像劇となっています。少佐の思想を各章の主人公がどう解釈し、どう受け継いでいくのか、どう曲解してしまうのか。それをメインテーマとして置いています。
    自分の説明も悪いんです……。正しくは、「思想の継承が”完全に”発動したこと」を表しています。過去にとらわれていたエマが前を向くことで、継承の発動としています。⑤全体や⑦・⑧の終盤などで継承の片りんを見せ、このエピローグで完全に継承する。という構成です。
    そして繰り返すようですが、シンプルに自分の筆不足が原因です……。継承の描写が弱いというのは、うすうす自分でも感じていました。
    それも含めて、この章はアタオカしき様のフィードバックを基にした章全体のリライトを検討しています。ときどきご指摘くださっていた表現ムラや、継承の強調などを、更にブラッシュアップしていきたいと思っています。
    また、少しだけ、次章に向けた解説をさせていただくと、この「思想の継承」は、物語のミッドポイント(起承転結の、承と転の繋ぎ目)で発生します。

    私としては、もっとアシモフと一緒にいたい気持ちになっていますので
    →嬉しいお言葉、ありがとうございます。ただエマは、やはり彼の果断なところが好きなので、愁眉を開いた顔になっちゃってますね。

    おかえりが出てきますか……表情など細かく描くと、たぶん、よりふさわしいシーンとして見せることができるでしょう。
    →既に分かっているかとは思いますが、アシモフが本来の自分を取り戻した(戻れると気が付いた)ことへの「おかえり」です。
    ⑧の「帰ってきたんだよ、アシモフは」からの会話に掛かったセリフとなっています。
    表情の詳細は、クライマックスのスピード感を意識して切り捨てました。いやーでも細かくモノローグ的な描写があってもいいな。迷います。

    より出力を高めて感度が鈍い人でも受け取れるようにする必要がある
    →マジでおっしゃる通りです…….

    物によって印象付けることは重要です。
    →めちゃくちゃ参考になります!どうして自分はこのフィードバックに金を払っていないのか疑問に感じてきました。本当にありがとうございます。

    表現技術のムラはここで悪さします。
    →リライトで抑えたい……と思いつつ、できるかなと不安です。

    ペンでもなんでも、水筒でも、使っていたのに落胆を思わせる描写の後から使わなくなる、
    →なるほど……
    たくさん増やしつつも、しかし情報量は少なく、という繊細な表現が求められるはずなので、慎重になってくださいね!
    →胸に刻みます。

    声の情報は、よほどの設計思想がない限り、台詞の前が効果的です。
    →これは自分の癖になってしまっています。次章でも、結構このスタイルが登場してしまっています。おそらく、最近読んだ小説の影響ですね。

    私が好まない説明ですが、レトリックから来る表現の良さのおかげで、打ち消すどころか上回っております。
    →ありがとうございます。アシモフというキャラクターも気に入ってくださっているようで、嬉しい限りです。

    ダイナミックな表現を好む私は、この部分はない方がグッと来るように感じました。
    →たしかに、「しかし」の描写地の文で事足りているような
    気がしますね。ありがとうございます。

    やはりどの臓器なのか知りたい……そうでないと感情移入が……ぶつぶつ
    →これについては、私自身詳しくは決めていません。
    ただ、「かなり多くの臓器」という事だけ決めております。
    この適性がある描写については、①~⑦までの、エマが眠る、または意識を失ったときに挟まる短い会話で触れ続けるという構成を採用しています。
    以下、まとめた全文です。

    「ねぇ、聞いた? 診断の結果」
    「聞いたさ、こんなことってあるもんなんだな」
    「こんなに沢山は初めてだって、ドクターもびっくりしてたね」
    「しかも、それがお互いにときたもんだ。こりゃすげぇ確率だぜ」
    「じゃあさ、私たち、お互いに必要になったときはさ」
    「おい、バカなこと言うなって」
    「もしもの話、冗談だよ」
    「冗談でもよしてくれよ」
    「ゴメンって。でも、あるかもしれないでしょ?」
    「かものままでいてくれよ」
    「頑張る」
    「頑張るってお前」
    「それで、どうなの?」
    「ん?」
    「アシモフは、私が『その時』ってなったら、やる?」
    「……やるな」
    「フフッ、良かった」

    これを回収するのが、”ホルスターから剥き出しになった強化カーボン製の約束が、アシモフのこめかみに当てられる。”なんです!

    「こんなシーン、言及今まであったか……?くそ!覚えていない!」
    →これに関しては、該当するシーンはありません!ちょっと前に、中島らもの「ガダラの豚」を読んだ時に見たレトリックを使ってみようとした一文です。アシモフの”歯を目一杯に見せて笑う、士官学校時代のそれ”がどのようなものなのかを説明するために挿入しました。
    映像にしてみると、
    アシモフの顔がアップになる→食堂のシーン→ピロシキとメドヴィクに笑みをこぼすアシモフ→再びアシモフの顔のアップ
    といった具合です。そして、アシモフが帰ってきたことも表しています。

    締めに相応しいです。しっかりとした威力があります。満点!
    →ありがとうございます!

    めちゃくちゃ長い返信になってしまった……。
    濃密なフィードバック、ありがとうございました。
    次章でもなにとぞ、よろしくお願いいたします。

    編集済
  • ゲルガー星系の戦い⑧への応援コメント


    "誰かが、だれかと、けんかしてる。
    うるさい
    何かいってる、約束?
    お腹がいたい
    髪、さわらないでよ
    ちょっと、まぶしい"

    フィードバックと同時進行ではなく、久しぶりに、先に読者として一度最後まで読むことができました。とても、久しぶりに、完全に、読者の気持ちで読むことができたんです。これから、作り手としてではなく、個人の読者として欲しい描き方を述べるだけですので、技術的な指導は全くないという前提だけを踏まえてください。

    "確か、エマが海兵隊のパイロットを助けようとして、クルーザーが突っ込んできて、リカオンが間に合って、エマをベースキャンプまで運んで……どうして見上げてる?必死に走って、それでその後、エマを……エマは?"

    技術的な面で言うことはありません。私は読者としてただ受け止めました。強い混乱を読者へさせるのであれば、そのままで良いでしょう。しかし、私は理解がともなう混乱が大好きです。嫌な予感を否定するために、作中にある情報源の示唆から情報収集をして、否定したい仮定が否定できないということを理解していく過程がとても好きです。ただこれは私の好みです。こうした方がいいという技術的なことを考える気は全く起きませんでした。

    "悪事がバレた子供みたいに、ナースの顔が青ざめていった。後ろめたいように俯いてしまって、口を噤んでいる"

    良いです。しかし、普通の読者には、子供のその悪意のない感覚と、相手視点から見て誤解が生じ得るような子供らしい気遣いを結びつけるには難しいたとえだと感じています。

    "薬品のにおいが鼻を刺す"

    ストレスを感じている、の言い換えとして大変私好みです。しかし、事前に薬品の臭いが鼻を刺していて、"薬品のにおいが鼻を刺す"ではなく臭いが強くなった、とすればより時間の流れや人の認知としても自然さが増すでしょう。

    "内臓が特に酷いダメージを負っていて。向こうのベースキャンプの設備では完治できない状態だったんです"

    私としては、具体的に示されるとガツンとした喪失感を感じられるので詳細である方が好きです。どの内臓から、どのような出血、血腫、腹腔に血が溜まっているのか、穿孔はあるのか、など。

    "アシモフ中尉の、臓器を、少尉に、移植したんです"

    ここは注意が必要です。リアリティ、納得感の部分です。私は真っ先に、「拒絶反応についてはこれから描かれるのか?省かれるだけでないのか?そもそも想定していないのか?」ということが直ちに思い浮かんできました。

    "『臓器を移植した』それが意味するところは、エマにも分かってしまった。それが”どういう形“であれ、想定しうる最悪だということに変わりは無い。さっきまで隣にいたアシモフが、急に遠くなっていく。近づこうともがいてみるが、体は思う様に動かない。咄嗟に手を伸ばすが、空を切るだけだった。彼がいってしまう"

    「『臓器を移植した』それが意味するところは、エマにも分かってしまった。それが”どういう形“であれ、想定しうる最悪だということに変わりは無い」は、ない方が好みです。臓器移植が最悪ではない場合分けについて考えてしまったこと、また、悪いことだ、ということを具体的にするのではなく、漠然ととても悪いことだ、という感覚を抱きたいためです。抜粋した他のところは、大変良いです。拡張されており、とても技術的です。大袈裟すぎて読者が置いていかれることだけは注意が必要です。

    "酷くなっていく耳鳴りの中で、ナースの必死に呼び戻そうとする絶叫と、バシャバシャと藻掻く音が遠くで聞こえている"

    これは冗談なのですが、彼女の状態は不穏と呼ばれる状態であり、その対策や看護師に注意を払わせていない点で「主治医は何してるんじゃ」と野暮なことが思い浮かびました笑
    心の表現としては好きです。

    "それだけ誇らしげに言って、ドアの向こうに消えてしまった"

    医師との会話について、エマ自身とその他の、認知の対比として機能しているなら、とても私好みです。冷たいことをしますね。その冷たさが好きです。

    "誰もいないというのに"

    ない方が好みです。私は基本的に、このような語り部の主観が入ってくるものは好まない傾向があります。

    "見ると、ナースはまた泣き出しそうになって、溢れそうな涙を必死に抑えていた"

    もう少し文字数を増やせる物語であれば、このナースは場面転換、物語舞台が大きく変わってあとの新しい環境で出会う人物でかつ、ある程度交流が深まっているとより映えると感じております。

    抜き出す箇所が少なくなってしまいました……しかしこれは誇りに思ってください。技術的な瑕疵がなく、私が完全に読者として楽しめたと言うことです。私の批評は常に、未完成のものを引き剥がして抜き出すような行為です。抜き出す箇所がないということは、それは完成されていて、引き剥がせないということです。抜き出されなかった箇所を、じっくりと眺めて自らフィードバックしてください。しかし、唯一気をつけねばならないとは、ナースのリアクションです。エマと近い程度に動揺しているのは、個人的にあまり面白くありませんでした。多少弱めた方がエマの心を追体験できるので、エマの心を読者へ追体験させることが目的であれば弱めると良いでしょう。その他の目的があればそのままで問題ないと思います。

    作者からの返信

    お忙しい中、コメントありがとうございます。

    久しぶりに、先に読者として一度最後まで読むことができました。とても、久しぶりに、完全に、読者の気持ちで読むことができたんです。
    →とてもうれしいお言葉、ありがとうございます。この作品は、アタオカしき様のフィードバックを受けて、間違いなくもっと良いものにしてもらえたと感じています。その集大成として楽しんでいただけたこと、嬉しく思います。

    作中にある情報源の示唆から情報収集をして、否定したい仮定が否定できないということを理解していく過程がとても好きです。
    →これについては、このゲルガー星系の戦いが、「プロジェクト:メイジャー」の十章目にあたるゆえの問題であると思います。もちろん、章ごとに完結させろという話でもありますが。

    私としては、具体的に示されるとガツンとした喪失感を感じられるので詳細である方が好きです。
    →このシーンはデティール不足でした。重要な情報なので、今後改善させていただきます。

    ここは注意が必要です。リアリティ、納得感の部分です。私は真っ先に、「拒絶反応についてはこれから描かれるのか?省かれるだけでないのか?そもそも想定していないのか?」ということが直ちに思い浮かんできました。
    →これについては作中で伏線が張られており、ぜひとも解説したいのですが、おもっきしネタバレなので、九話まで待っていただけると幸いです……!

    これは冗談なのですが、彼女の状態は不穏と呼ばれる状態であり、その対策や看護師に注意を払わせていない点で「主治医は何してるんじゃ」と野暮なことが思い浮かびました笑
    →これは間違いないですね笑ただ、これについては九話で少しだけ触れるので、そこで読者には無理やりにでも納得してもらおうと思っています。

    冷たいことをしますね。その冷たさが好きです。
    →ありがとうございます。ここはシュールギャグとしての側面が私の中では強いです。アイスブレイク的な感じですね。

    もう少し文字数を増やせる物語であれば、このナースは場面転換、物語舞台が大きく変わってあとの新しい環境で出会う人物でかつ、ある程度交流が深まっているとより映えると感じております。
    →これは参考にさせていただきます!

    次でゲルガー星系の戦いは完結です。長い間、ありがとうございました。

    編集済
  • ゲルガー星系の戦い⑦への応援コメント


    "ぎこちない関節の軋みを掻き消す力強さには、強がりに似た自信が感じ取れた"

    このような、抽象的な語彙選択を避けて具体的なアクションにすると映える、もしくは印象的だったりするものですが、レトリックが効いているので大変良いです。時と場合を選べば、今の足し算的な正数が、掛け算になります。

    "少し幅跳びをするぐらい"

    そうです……!この具体です!

    "時々、タイタンだかMCVだか分からない弾丸が自分の機体に当たって甲高い音を立てるが、弾丸の諸元にビームキャノンを撃ちこむと、それも静かになった"

    おそらく、SF以外では作れないシーンだと思います。そうなると、ここが魅せポイントになる可能性が高いです。二文に分けると、韻律が整い、より効果的になりやすいです。いかがでしょう。逆に、軽く流したい場面では文を長くするという方法を取ることができます。

    "戦車にだけ気を付けていれば良い。突っ込むぞ"

    読者への説明と、没入感を両立できています。

    "持ちうるありったけの火力を叩き込んで、敵及び敵基地を完全に破壊する"

    せっかくなので、ここも具体度を上げて抽象度を下げてみてはいかがでしょう。せっかくの見せ場です。破片がどのように飛び散って、どのように被弾するのか、腕の見せ所です。

    "「私も、使い捨てかなぁ」"

    文が続くと、ある程度台詞を入れたくなります。その入れたくなってしまう台詞を効果的に見せるために、これまでの描写の積み重ねが大事になってきます。まさに、その結実です。逆算して、つい入れてしまう台詞から、キャラクターの関係値構築的なエピソードを作ってみると、さらに物語が作りやすくなります。

    "短いレールで速度を確保するための知恵だったが、これの強力な磁場のせいで、金属粒子であるテルミド粒子を使った従来のビーム兵器では、粒子が分散してしまい、使い物になら無くなってしまう。また実弾火器による攻撃も、500mmもの圧さを誇るハッチに阻まれ不可能であり、結局のところ、レールの破壊が一番手っ取り早いのであった"

    この説明文を、私は徹底して省くタイプです。しかし、ここが物語において「1番好き」という人もいます。狙う読者層を選ぶと良いでしょう。削りきれないほど必要であれば挿入し、なくても成立しそうなら削ってしまいましょう。削りきれないほど必要の具体例の一つとして、説明がないために、読者の気が散ってしまう、注意が散漫になってしまうのなら、説明を挿入しなければなりません。

    "爆発の音が一回聞こえ、そのあと、激しい銃声と、金属のぶつかる勇ましい音が、エマのいる中腹辺りから聞こえてきた"

    同じく。短文にしてみましょう。かつ、情報量を増やすために、形容詞+名詞の形にすると情報も増やせます。私自身が、余白がとても苦手であることも関係しています。

    ""耳を刺すような爆発の音が聞こえた。エマのいる中腹から、薄い鉄板が破けるような激しい銃撃と、顔をしかめさせるような金属同士のぶつかる音が聞こえる""

    文字だけに着目して読むと違いが生まれますが、映像として読むのであれば、上記と大した違いはないので、誰かにとっては重要で、誰かにとってはどうでも良い細部です。こちらも、バランス感覚に注意です。

    "切断面は赤々と光っており、溶けた装甲板が、蜂蜜みたいに垂れている"

    以前お伝えした、表現技術のムラになっている部分です。多くのシーンで、くどくない程度にそう描けると良いでしょう。何度でも伝えることで、きっと体に染みつく技術になると思いますので、何度でもお伝えさせてください。

    "サイクロプス級タイタン”キラーホエール”。公国海兵隊向けに開発された第5世代タイタンで、高い総合能力と機動性から、実質的な性能は公国軍のフラッグシップモデルであるステロペス級以上ともされている"

    こちら、特に課題とされがちな描き方です。これからの考察のために、幼い頃の私を思い出します。私は、この知らないことが列挙される演出に楽しみを覚え、高揚さえ感じていました。2025年現在だと、固有名詞や抽象度の高い語彙の連続はストレスに感じる人が多いように思えます。私は勝手な要約をして「優れている」と読むことができますが、一般の人はその処理に時間がかかってしまうようです。没入感が下がってしまいます。その解決策として、より具体度を挙げることを提案いたします。
    現在の描き方は、抽象度を大雑把に3段階として分けると、真ん中に当たります。
    より具体度を上げると、

    "高い総合能力と機動性から、実質的な性能は"
    → 赤外線、狙撃観測装置など搭載の多機能カメラ、徹甲弾を一発耐える耐久力、〜を標準装備とする火力、曲がりくねったトンネルに衝突せず速度も維持する機動力"

    となります。弱点は、このように文字が長く、テンポを損ねることです。作品の構造が許すのであれば、要素を分割して、その特徴がはっきりとわかるシーンを作り、魅せる、という方法をとれるでしょう。弱点はやはり尺が長くなることです。

    "エマは必死に回避機動を取り"

    ここも、具体度を上げるチャンスです。""慣性の負荷で視野が欠けるほど""など、具体度を高める方法はたくさんあります。

    "Sukablyat"

    せっかくなので、日本語訳の単語にその読み仮名をつけてはいかがでしょうか。

    "空中でもだえるキラーホエールに掴みかかって、融解した接合点レールに叩き付け、そのままスラスターを吹かしてガリガリとレールの上を引き摺っていく。その反動でマチェットは手から落ち、見えない吹雪の底に吸い込まれて行った"

    具体度が急に上がりましたね。技術度のムラにつながることですが、この現象は書いている時期が離れている時に起きやすいです。数週間経って執筆、数週間立って同じ話の中だが別の場所を執筆。ということをすると、起きやすいように感じています。

    "エマは戦場特有の、激昂とも興奮とも取れない感情に支配されていることを自覚していなかった"

    拙作に現れている通り、そこにいる第三者的な、カメラ的な描き方をされるのが好みです。その好みを叶えるための書き方とは、
    ""ゆっくりと息を吐いているが、大粒の汗をかき、瞳孔は拡大し切っている""

    これが、私が好む「自覚していない」の描き方です。シチュエーションや、そう言わせるための布石やエピソードを挿入できていれば、もっと前提を変えて冷静沈着キャラであることを印象付けて「私は冷静。私は冷静」と言わせて、明らかに冷静ではない身体反応を描きます。

    "接合点の手前まで来たとき、少し向こうに、キラーホエールに伸し掛る形でテルミドソードを向ける、エマのハイラプトルが見えた。一方のキラーホエールは既に武器を失っており、明らかに戦闘の意思は感じられ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜「よく覚えてたな」
    「逸らさないで」
    「教えてやることはできる。繋ぐことも」
     苛立つエマを、アシモフはコミカルに、そして真剣に繋ぎ止める。それがエマには、言いようもなく辛かった。
    「私、」
    「頼む」""

    まで、言いたいことが思いつきませんでした。つまり、これは、商業作品並みの没入感を、私が得られたということです。完全に作品に没入するとこができました。創作には、「説明」と「演技」に分けられる方です。読者のため、と、作中の現実、というものです。私は全てが「演技」であることを求めます。それがまんべんなく達成されていました。大変非常に良いです。

    "レールの上に引き戻した。ボロボロのハッチを引き剥がして安否を確かめる。引き剥がしたハッチの裏には、血がべっとりとこびり付いていた"

    語り部の意識が少なく、客観に近いので私好みです。語り部の主観が減ることで、物語に対する読み手の感覚と語り部の感覚の乖離が縮まるので、良いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    二文に分けると、韻律が整い、より効果的になりやすいです。いかがでしょう。逆に、軽く流したい場面では文を長くするという方法を取ることができます。
    →なるほど、効果的にしたければ短文に。流させたいときは長文に。勉強になります。

    文が続くと、ある程度台詞を入れたくなります。
    →まったくもって図星です…恥ずかしい。それを補完するために関係を逆算する。なるほど……。

    ここが物語において「1番好き」という人もいます。狙う読者層を選ぶと良いでしょう
    →私の想定している読者層のボリュームゾーンはこれが好きな読者のつもりです。ただ、このフィードバックを受けながら、揺らぎつつあります……。

    映像として読むのであれば、上記と大した違いはない
    →たしかに……

    何度でも伝えることで、きっと体に染みつく技術になると思いますので、何度でもお伝えさせてください。
    →ありがとうございます。大変勉強になります。

    せっかくなので、日本語訳の単語にその読み仮名をつけてはいかがでしょうか。
    →実はこのセリフ、件のアークナイツのオマージュなのですが、やはり日本語に読み仮名の方がしっくりきますね……。

    ""ゆっくりと息を吐いているが、大粒の汗をかき、瞳孔は拡大し切っている""
    →この描写、大変参考になりました。

    まで、言いたいことが思いつきませんでした。つまり、これは、
    →めちゃくちゃ嬉しいお言葉、ありがとうございます……‼本当にモチベーションになります。これからも精進して参ります!

  • ゲルガー星系の戦い⑥への応援コメント



    "明かりを付けない薄暗いままのベッドに座って、洗体シートで体を拭く。シートをゴミ箱に投げ入れた後、エマはショーツだけを履いて部屋の角まで行き、棚から水のボトルを取り出してごくごくと飲んだ"

    具体的で、良いです。

    "ぎゅむぎゅむと鳴る"

    私はこういうのかなり好きです。

    "志田は、タイタンの足にある点検用のポートにタブレットを刺して"

    具体的で大変良いです。

    "そう微笑む志田に倣って、エマもタイタンを見上げてみる"

    同じく。

    "志田はちょっと視線を反らして、それからタブレットへ呟く"

    こういうのが、私好みです。説明が避けられており、言葉通りに表さない。

    "変わらないに魂を引かれている、それだけだ"

    文法的に、わかりづらい可能性があります。

    "CAS近接航空支援とか迫撃砲は、と聞こうとしたが、どうせデンジャークロース(味方が支援攻撃の範囲内にいる状態)だと気が付いて、やめた"

    知識のない方にも効果的で、かつ、心も表せています。構造が二層になっており、大変良いです。

    "志田の目はフォーミダブルにも、季節外れの雪空にも向けられておらず、遠い記憶をみているようだった"

    私の書き方だと削ってしまう部分です。そこから推測します。きっと、これがあるおかげで読書負荷が低くなり、没入感が削がれる説明的な描写を避けられる効果がある、と感じました。可読性が高い、ということです。見習いたいですね。

    "それが、初めての前進だった。それが初めての戦果だった"

    この2文をつなげてしまった方が、レトリック的にも、音の響き的にも効果的に思えます。

    "その時エマは、去年のドルバロムに、一人の軍人の理想が崩れる音を聞いた"

    良いレトリックです。このレベルが、ジャブ的に、連発されるようになると大変私好みです。

    "その辺りからか。それまでの中尉は、犠牲を最小限にする戦い方を好んだ。だがその一件以降、中尉の指揮は好戦的になり"

    認知言語学的な観点のお話です。話の流れは、①:A旧情報→B新情報②a過去の時制→b今の時制
    とする方が認知負荷が下がり、読み心地が良くなります。この文は

    その辺りからか(b)。それまでの中尉は(a)、犠牲を最小限にする戦い方を好んだ(A)。だがその一件以降(A+a)、中尉の指揮は好戦的になり(B+b)

    と、ねじれております。そのため、

    ""それまでの中尉は(a)、犠牲を最小限にする戦い方を好んだ(A)。だがその一件辺りからか(b)。中尉の指揮は好戦的になり(B)""

    とする方が読み心地の良さ、認知負荷の低さを実現できます。とはいえ、人が思い出しながら話す時の、歯切れ悪さ、なめらかではない感じを表すのであれば、大変良いです。私好みになります。

    "右の脛すねを叩いて見せた。右の耳は無くなっていて、脛からは、冷たい金属の音だけが響いた"

    具体的で大変良いです。物語を神のように操る行為の失敗として、ここで心身の無事、影響の小ささを描写してしまうことです。多くの作品で、具体的に示せるのに活かせなかったシーンを見て来ました。

    "アシモフは腕を組んだままで"
    "戦術マップのへりを撫でながら部隊の配置を眺めていた"

    私が標準として求める基準を達成しているので、ついつい贅沢な流し読みをしてしまいました。大満足です……!時々やってしまう癖が2つあります。すかすかで退屈な流し読みと、濃密な楽しい流し読みです。細かいものをじっくりと受け取るのも好きですが、味付けたっぷりの描写をファストフードのようにささっと味わうのも好きなのです。

    "突然現れ、へらへらとしているこの白髮の女性士官に、いくらかの隊員は驚いて、ぽかんと口を開けている。無理もない"

    読者への説明シーンは必ず私は流し読みしてしまいます。なぜなら、その説明を、これまでの具体的な描写のみから推測することを楽しむからです。
    ロマン技であり高度なので、超長編などに挑む時の参考にしてみてください。
    今まで流し読みをしなかった説明シーンには、このようなギミックがありました。
    登場人物が、記号化されていた時、私は注意深く説明シーンを読んでいました。もしも、

    "あぁ、敵はHVPからの部隊に加えて、マスドライバーで合流したと思われる部隊もいる。コヨーテが確認しただけでも、ざっと一個中隊"

    を注意深く楽しみながら読める場合は、その部隊を象徴する、魅力的な人物、物が描かれている時でした。たとえば、このシーンが敵の視点として描かれて、合流部隊に主人公たちがいる場合などです。イラストなどにおいても、主要人物は顔が大きく描かれることが多いです。あえて、顔が見えない構図、特徴を目立たせつつも背景に溶け込むように描くと、奇妙な引力のある魅力が生まれます。

    説明箇所の至るところに、魅力的な人物や物が配置されていた、とまとめることができるでしょう。

    "指摘に頷いて、そのあと左手でこめかみをさすりながら返した"

    大満足です……

    "167艦隊はブル・バトル正面戦闘の陣形を整えており、命令さえあれば、いつでも目の前の艦隊と取っ組み合う用意は整っていた。しかし、その命令はいつまで経っても艦隊に下されることはなく"

    おや……私の提案したロマン技の、逆方向でしたか……!注意深く読むことができました。

    "ぐっと飲みこんだ。飲み込んでみると、それがじわぁっと体に染み込むのを感じた"

    こういうレトリックが好きです。どんどんなさってください。

    "エマ少尉からの伝言だ。タイタンを使いつぶさないように。とのことだ"

    「自分を大事に」という言葉として感じております。そうであるなら、大変私好みです。






    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    毎度毎度大変ためになるフィードバック、頭が上がらない思いです……。
    少しずるい気もしますが、アタオカしき様のフィードバックを受けて先回りして変更している箇所が多くあります。
    ド素人にとってはマジで尋常では無い量のインプットで、ありがたい限りです……

    知識のない方にも効果的で、かつ、心も表せています。構造が二層になっており、大変良いです。
    →注釈は付けるかどうかかなり迷ったのですが、デンジャークロースはミリタリー好きでもワンチャン知らない人いるなと思いつけました。結果として読者層を広げられそうで満足です。

    良いレトリックです。このレベルが、ジャブ的に、連発されるようになると大変私好みです。
    →ありがとうございます、精進します。

    と、ねじれております。そのため、
    →うわー確かに……難しい。アタオカしき様もおっしゃっていたような口語的なまとまりの無さを若干意識してはいますが、塩梅が難しいですね……。

    多くの作品で、具体的に示せるのに活かせなかったシーンを見て来ました。
    →ありがとうございます。こういう描写をしっかり描くのは意識しています。

    顔が見えない構図、特徴を目立たせつつも背景に溶け込むように描くと、奇妙な引力のある魅力が生まれます。
    →難しい……

    こういうレトリックが好きです。どんどんなさってください。
    →これは実を言うと、加筆した前日に授業でやった安部公房の「棒」から着想を得ています。

    「自分を大事に」という言葉として感じております。そうであるなら、大変私好みです。
    →エマの健気さとか青春っぽい青臭さを出そうと意識しました。

    返信遅れてしまい申し訳ありません。
    SFというもしかしたら読み慣れない、取っ付きにくいジャンルかとは思いますが、残り3話、最後まで楽しんでいただけたら幸いです。今回も、ありがとうございました。

  • ゲルガー星系の戦い⑤への応援コメント


    "暖かい空気が外へ逃げ出して、情報屋は思わず身震いする"

    外部刺激と物語の展開、人物の心を表す、大変圧縮的で私好みです。

    "昨日も会ったような落ち着きがあった"

    あら

    "通り過ぎるアシモフに、エマは酷いショックを受けた"

    仕草で伝えられると、私好みです。没入感過激派は、仕草を通して人物と同じ心になりたいので、ご褒美が得られず残念な心持ちです。同じショックを受けたい!

    "重たい物体が地面を擦る音で顔を上げると"

    具体的で好きです。しかし、私も悩んでいるのですが、抽象的に書く理由と構造は便利なのですが、いざ読者の立場になってみると、具体的に描かれていて欲しい、と思ってしまうのは不思議です。どっちがいいんでしょうね?

    "木目調のモダンな温かさが、窓枠の向こうの寒さを無理矢理隔てている"

    こういうレトリック、とても好きです。多用してください。

    "エマは暖炉のそばのチェアに腰掛け、持ってきた官品のランタンを取り出すと、部屋の電気を消した。
    「おい」"

    説明が一切省かれており、大変好みです。これです。これですよ。ショックを受けた場面でこれがあれば……。この原因は、安定感の欠如と言えるような状態です。執筆する期間が長くなっていけば、このようなムラがなくなっていくでしょう。

    "長く放置された発動機みたいに、埃っぽく笑う"

    あら?!!!こういうのですよ心を鷲掴みにされました。

    "風がどこからか入り込み、反応したランタンの炎のエフェクトがチロチロと揺れて見せる"

    そうですこれですよ!

    "普段なら気にも止めないそんな些細が、今のアシモフには自分への当てつけにすら感じられた"

    ああ……私は説明を好みませんが、そうでなければ読者はついていけないもの。その感覚、大事になさってください。私は獲得のために苦労しています。

    "冗談に乗ってこなくなった人間はいよいよ限界だと"

    説明……涙

    "兵士は駒ではない。これは、誰に教わったのだろうか?"

    これまでの構造、とても好きです。

    "一度曲げた鉄が、もう二度と戻らないみたいに"

    レトリックが好きです。

    作者からの返信

    引き続き、コメントありがとうございます。
    私用でバタついてしまって、返信遅れてしまい申し訳ありません。

    仕草で伝えられると、私好みです。
    →なるほど。自分自身このシーン、なんか足りないなと思っていたシーンなので、滅茶苦茶参考にさせていただきます!

    抽象的に書く理由と構造は便利なのですが、いざ読者の立場になってみると、具体的に描かれていて欲しい、
    →確かに難しいです。ただこのシーンだと、カメラはコクピットの中、視点はエマになるので、このシーンは抽象的でもいいのかなぁと。うまく使い分けていきたいですが、難儀ですねー。

    こういうレトリック、とても好きです。
    →ありがとうございます。この辺りは、かなり初期から構想していた部分ですので、めっちゃ推敲されています。
    全体通して、本作のレトリックがアタオカしき様の心に刺さっているように感じます。
    作者として嬉しい限りです。

    ショックを受けた場面でこれがあれば……。
    →そうかぁ……。
    執筆する期間が長くなっていけば、このようなムラがなくなっていくでしょう。
    →本作ゲルガー星系の戦いは自分がほぼ初めて書いた小説なため、次章以降どんどんムラを無くしていけるよう頑張ります。

    そうですこれですよ!
    →このシーンは、アシモフの人間味の欠如を、ランタンと合う形で嘲笑うシーンです。気に入って頂けて幸いです。

    私は説明を好みませんが、そうでなければ読者はついていけないもの。
    →地の文に語り手的なロールを与えてしまうシーンでした。はい、大事にしていきます。

    これまでの構造、とても好きです。
    →ありがとうございます!

  • ゲルガー星系の戦い④への応援コメント


    "70年は経っていた。しかし、老骨の首は"

    人にたとえるレトリックは私の好みです。ありがとうございます。

    "頭を上下に割る心電図のような赤い"

    具体的で大変好みです。一般的な読者は、心電図という横線に引っ張られてイメージが難しくなるリスクにはご留意ください。私はほとんどないです。

    "吹雪の白いカーテンから"

    ""吹雪の中から""とせず、比喩によるイメージの接続が整っており、非常に没入感がありました。大変良いです。

    "直後、テルミドソードが1つ目サイクロプスの腹部から発生し、そのまま頭を貫いて、現れたアンノウンはまた吹雪の中に消えていった"

    拙作でも、序盤、読者に警告をするためにこのような、大きなカメラの移動をして読書負荷を高めたりしています。一般的な読者はカメラを三人称ではなく、エマに置く場合があるので、視点の混乱により一旦戻って読み直されるリスクにはご注意くださいね。

    "話し相手の隊員はフッと鼻を鳴らすだけで、それ以上は何も話さなかった"

    多くの読者は気にいるであろうパンチラインがあります。人物の深みをより重視する私は"それ以上は何も話さなかった"がない方がぐっっっと来ます。

    "タイタンが野ざらしで駐機されており、打ち付ける吹雪を、身を寄せ合って凌いでいた"

    新しい場面の始め。より文字を割いて、表情や姿勢をより具体的に描いてみるとより没入感が生まれるチャンスがあるように思えます。構造的にあまり重視していないようですが、この辺りの詳細が物語をリアルにするので、コンパクトに2行程度で表せるようになると文字量を抑えつつ進行も妨げないようになります。

    "四年振りだった。

     吹雪が強さを増して行く。”彼”はキャンプの場所を変えようかと考えながら"

    私は全く混乱せずにすぐカメラが切り替わりましたが、多くの読者は特に混乱する可能性があります。これから再開が描かれるタイミングであることも重なり、他の読者、他作品の経験が少ない人には難しく感じる可能性があります。ラノベや、近年の創作物はストレスを最大限避ける傾向があるため、リスクとメリットを天秤にかけると良いでしょう。


    作者からの返信

    感想ありがとうございます!

    カメラワークについては、私が映画大好き人間な事、また脳内で生成した映像を文章にする事などが影響していると思われます。
    戦闘シーンなどはまだまだ苦手分野のため、要改善といったところです。

    それ以上は何も話さなかった"がない方がぐっっっと来ます。
    →引きの美学ですねー。しかし、引きすぎると返ってテンポが崩れる気がしているので、難しいところと感じています。

    ラノベや、近年の創作物はストレスを最大限避ける傾向があるため、リスクとメリットを天秤にかけると良いでしょう。
    →先程説明させていただいた映画大好き人間の弊害がここで出ています……。
    映画的なシーンの切り替え、大好きなんですよ……。けど確かに自分もシーンの切り替えがある小説読みづらかった覚えがあるなぁ。
    難儀です。

    そして、物語が後半に差し掛かってきました。
    本作プロジェクト:メイジャーはミッドポイントありの三幕構成を採用しております。
    エマとアシモフのすれ違いや友情を、拙い文章ではありますが、懸命に言語化を試みた、人間ドラマパートです。エマとアシモフのすれ違いや生暖かい葛藤、テーマである「思想の継承」をお楽しみいただけたら、作者冥利に尽きます。改めて、今回も感想、ありがとうございました。

  • ゲルガー星系の戦い③への応援コメント



    "「どこまでいったの……」"

    次のレベルに繋がるシナリオ力、小道具力の提案です。このような台詞を用いたくなる構造があります。それを避けるため、技術力のある作者はここで、作中の進行に大きな影響は与えずとも、人物の心中を吐露させる小道具を用いて没入感を深めます。たとえば、わかりやすい例は猫や犬などの動物です。これを応用すれば、人物が心中を打ち明けることができる人物がいないという孤独を象徴できます。誰かを見立てた小さな人形でも、人工知能でも、とにかく話しかけることが自然になるような小道具を用意することが鍵です。人物が1人であっては、人間ドラマがないため、物語の面白さ以外にテーマのために人と自然を対比させる、人を矮小に見せるという強い意図がない限り、必ずコミュニケーションを描写できる環境を整えると物語は面白くなります。
    創作とは、神になることです。その人物のあらゆる性格、一面を読者へ見せるために、天変地異を起こさねばなりません。
    少なくとも、以前指摘したように、「」を使った台詞よりも、「」を外して心の中の声にしてしまった方が没入感は深いでしょう。

    "寝違えた首がしんしんと痛んだ"

    具体的で良いです。

    "正直、見ないふりをしたかったが、やはりそういうわけにもいかず、兵士に近寄って、タイタンから降りる。昇降クレーンに足を掛けながらエマは、今日はなんてイレギュラーの多い日なんだ。と天を仰いだ"

    説明的ですが、読者への接続として機能しています。私はこれをとことん省いてしまうので、見習いたいです。このわかりやすさ、大事になさってください。いえ……私はわずかな情報から答えに辿り着く訓練、高い読書負荷に耐えるので、その点はあまり鵜呑みにしないでくださいね……アークナイツ、政治物として人気だと聞いて覗いてみたのですが、私にとっては基礎の基礎で、複雑さに快感を覚えるにはまだ密度が足りず……いえ、あのくらいわかりやすくないと読者がついていけないのですね……

    "冬に片足を突っ込み出した肌寒さが、未だ半袖の士官候補生を打ち付ける六月"

    具体的で好きです。しかし文の韻律は改善の余地がありそうですが、こだわると日本語らしさから離れていき読者がストレスを感じるため、注意が必要です。

    "「貴様今ワシになんと言った!!」"

    怒りを記号ではなく、映えさせる小道具があると、芝居感を減少させることができます。もっとも簡単なものは、机を叩く、ことが該当します。また、より進んだ構成ですが、今回は他の読者にもわかりやすく人を駒扱いすることに焦点が置かれますが、もしもこれが高度な知識がないと理解できないものになる場合、もう一つ怒りに共感できるものを用意するとさらに効果的です。会話の内容だけでなく、服を汚す、大切にしているものを台無しにする、名誉を汚す、など、一つだけでなく複数のラインがあるとより増強できます。

    "激昂したヒゲ豚は、口角泡を飛ばして、噛み付いてきた飼い犬の首根っこを締め上げようと躍起になった"

    動きに関しては良いです。次のレベルは上述した小道具を活かしてみましょう。





    構成に関しては、いわゆる過去回的であり、あまり好まない構造ですが、全く気になりませんでした。効果的に機能しているということでしょう。大変良いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    小道具力、なるほど。「どこまでいったの……」であれば、マップやタイタンの轍なんかを登場させる、みたいな具合でしょうか。勉強させていただきます。
    "創作とは、神になること"
    これは大事にしていきたいです。ありがとうございます。

    寝違えた首に関しては、あんまり言うと若干この後の展開のネタバレになってしまうのですが、未来と過去のメタファーになっています。エマが自身の未来と過去にどのような心持ちでいるのか。おっしゃるとおり③は過去編な為、そこに関連付け、次のお話につなぐ描写です。

    ヒゲ豚に関しても、小道具を使った描写不足ですね。
    練習していきたいと思います。

    "構成に関しては、いわゆる過去回的であり、あまり好まない構造ですが、全く気になりませんでした。"
    →そうなのですね……。③は士官学校編であると同時に、プロローグの描写を回収するターンで、休憩の側面も持っています。
    そのような側面が退屈さを与えてしまうかなと危惧しているのですが、効果的に機能しているとの評価をいただき、ホッとしました。

    私事ではございますが、昨日をもって大学受験が終了したため、少々スピードを上げられる予定です。今後とも何卒、よろしくお願いいたします。

  • ゲルガー星系の戦い①への応援コメント

    Xの読みたいタグよりまいりました

    世界観の構築がとても好みです
    キャラクターの心情や情景を浮かばせる作風だと感じました

    物語全体のテンポ感も良く短すぎず冗長すぎないサクサクと読める内容だったかと思います!

    これからの活動 応援させていただきます!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    世界観はこの作品の売りなので、指摘してくださり嬉しいです!

  • ゲルガー星系の戦い②への応援コメント



    "情報屋が、腕を組んで立っている"

    やはり、こういうものが好きです。
    次の段階の話。
    仕草を使う時は、必ず、人物の特徴も一緒に出すようにしていると私好みです。このタイミングで、鍛えられた太い腕なのか、どんな目の色をしているのか、など

    "目が泳ぎ始めて、脂汗が頬を伝っていく"

    コミカルで好きです。

    "多分、ニュアンス的には、”中指”だった"

    こういう嫌味がとっっっっっても好きなんですよね!!!!!!!!!!!!いっぱいあると私が喜びます。

    "口をあんぐりと開けて主人を待っているのは"

    具体的で好きです。

    "静かになったコクピットの中で、エマはまたタイタンの調整に勤しんだ。まだメインコンピューターすら起動できていない。ヒーターもつかないので、段々冷えてきた。
     ヘルメットをかぶり、メインコンピューターを起動する。タイタンとヘルメットの同期が完了すると、ビブルシー重工のダサいロゴがバイザーいっぱいに表示されて、そのあとHUDが網膜投影で表示された。ステーションのアナウンスチャンネルを付けると"

    同じく、具体的で好きです。この具体的さは他と違って、作中リアルへと沈み込む没入感のための効果があり、その点で好きです。

    "お前、ホントに軍人かよ"

    私としては、他の人たちが経験している何かを、彼女は経験していないと見るところですが……保留です。

    "背中に電流が走るような感覚が好きだった"

    五感的なもの、大変良いです。

    "シートにもたれかかった。それがオーバーGによるものなのか、懊悩の果ての眩暈なのか、張り詰めた緊張が、バケツから零れだしたからなのか。そんなことは、エマにはどうでもよかった"

    没入感過激派の私にとって……語り部との乖離が生まれる瞬間は、1番体験したくないものです。なるべく客観に努めていた語り部が、急に出てこられて没入感を阻害されていると……まるまる読み飛ばして読み直してしまいます……""そんなことは、エマにはどうでもよかった""ここですねここ。過激派の私は、それを意味するもの、象徴によって表現されることを好みます。今まで創作に触れてきて、その心の説明が重要になったことはないので、省いてしまったほうが物語に深みが出るように思えます。語りを使わずに""そんなことは、エマにはどうでもよかった""を表現するには、どうでもいいと思っているものに出会させ、何かの動きをさせたり、台詞を言わせる、ものを出現させることが該当します。誰もがどうでもいいと共感できる出来事に遭遇させ、何か仕草をさせる(まばたきを2回させる、いやこれは読者への注意引力が弱いのであくまでたとえですよ?汗ものであればガムを噛み直す、ですとか)

    あえて語りによる強調があることで、反語的になる活用はありはしますが、没入感は減少します。


    台詞に関しては、全体的に、人物の親交と物語の進行両方を担えており、機能的で良いです。物語を説明する語りに関しても、雛鳥のように口を開けている読者が満足できるものになっております。

    全体的に満足度が高いです。結構感触いい……感じ……です!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    やはり、こういうものが好きです。
    次の段階の話。
    仕草を使う時は、必ず
    →なるほど、特徴も必ず出す。勉強になります!

    こういう嫌味がとっっっっっても好きなんですよね!!!!!!!!!!!!
    →ここは自分でも好きなシーンなので、気に入ってくださって良かったです。情報屋の性格がいい具合に表現できたかなと思ってます。

    作中リアルへと沈み込む没入感のための効果があり、その点で好きです。
    →プロジェクト:メイジャーは背後に張り巡らせた世界観の密度を売りにしようと画策しているので、世界観描写を指摘してくださるのは作者冥利に尽きます。

    没入感過激派の私にとって……語り部との乖離が生まれる瞬間は、1番体験したくないものです。
    →これに関しては、ぐうの音も出ないです……。『そんなことは、どうでもよかった』とかの方が良いですね……勉強させていただきます。

    台詞に関しては、全体的に、人物の親交と物語の進行両方を担えており、機能的で良いです。物語を説明する語りに関しても、雛鳥のように口を開けている読者が満足できるものになっております。
    →大変嬉しいです。ありがとうございます。
    全体的に満足度が高いです。
    →……マジっすか。こんな素人がゼエゼエ言いながら書いてる小説には勿体無いお言葉です。励みになります。


  • 編集済

    ゲルガー星系の戦い①への応援コメント

    "死ぬの、怖い?"

    拙作を垣間見てくださったなら、隅々まで私の意図が伝わると思います……没入感過激派の私は、""怖い?""だけでクリティカルヒットであり、表面張力で保たれたコップからこぼれるような物足りなさが……!むむむ……しかし読者へのわかりやすさが犠牲に……むむむ

    "震えた唇をパクパクと動かす"

    台詞を用いないことに、撃ち抜かれました……全ての作り手に見習って欲しいです……

    "戦友だったものの最後"

    没入感過激派の私は、ここが具体的な動きで表されるとより好きです。

    "「初雪かな」"

    そこに台詞が入ることも、読者が作品に接続中するために必要なことであることを知りつつも……私の好みであるためだけに、その構造を選ばれなかった場合が見てみてたいです……いえ、毒物ですねこれは。

    "「寒いの、嫌なんだよね」"

    ここまで台詞を用いるのであれば、現実の、独り言をする人がリアルに描かれるのでは……!という勝手な期待をつのらせてしまいました……読点ない方が好きです。いえ、あなた様の意図を無視することになってしまうので、あまり受け取らないでください……甘味の卵と塩味の卵の争いです……

    "準備が完了次第降下だ。厚い雲が出てきてる、降りた先でHVPを見失うんじゃないぞ"

    台詞は口語であることよりも、演出的であること、わかりやすさ重視なのですね……!残念でありますが、これからは私の好みよりも、あなた様の意図が、その効果を満遍なく発揮しているかに着目していきたいと思います……!

    "後ろの席で眠気と戦いながら聞く女性士官の姿"

    こういうのが好きです。没入感が深いです……

    "貴様の始末書専用の部屋を、新しく用意してやってもよいのだぞ!"

    こういう冗談が好きなんです……もっと……

    "飛び上がった彼と、彼の"

    レトリックが好きです……

    "「アンタが情報屋?」
    「デカい声で言うな、怪しまれる」
    「人がいるとこ選んだの、アンタなんだけど…」"

    いろいろ切り離して、文字通りの意味だけとして見る可能性が高い読者目線から、ボケとツッコミ的で好きです……

    "呑気にホットコーヒーを啜る金髪の東洋人"

    こういうのが好きです……修飾語+名詞の構造が……

    "「どうやって?」
    「企業秘密だ」
     もう一度コーヒーを啜って、情報屋は続けた。「ここのコーヒーは美味いな」"

    ここ部分は私好みですが。

    "「まぁそう急ぎなさんな。急いては事を仕損じる、だ。それで、大体は洗ってきたが、なんでったってこいつを探してる?エマ少尉」
    「まぁ、昔のよしみってやつかな」
    「それだけか?」
    「理由がいるの?」

    と、おおよそ台詞が連続しています。あなた様の意図する構造の中でコントロールは効いています。私好みとしては、やはり人は会話をしていると仕草があるもので、会話中身、その情報の重要度によって変化があるものでして、そういったものを楽しみたい……という気持ちがあります。

    "なんでったってこいつを探してる?エマ少尉」
    「まぁ、昔のよしみってやつかな」
    「それだけか?」
    「理由がいるの?」"

    常に台詞のみでその重要さ、人物の心を表せております。私が飛んだり跳ねたりして喜ぶ表現というのは

    ""なんでったってこいつをこいつを探してる?エマ少尉""
    ""まぁ""
    (ここで、考えている/言葉を選んでいることを示唆する仕草が入る。)
    ""昔のよしみってやつかな""
    ""それだけか?""
    (台詞の前か後にコーヒーを飲ませる。口に食べ物、飲み物を運べる人の心はリラックスしていることが多い)
    ""理由がいるの?""
    (反対に、ここで水や何かしらの食べ物が全く手につけられていない描写/対比が見られると、「お、ずっと覚えとこ」と、これからの物語に対する期待感が上がります。たぶん私だけです。)

    仕草を省いて重要な部分をぱぱっと流す演出も好きですが、それをするなら別のシーンでじっくり人物の動きを描いてここぞというシーンでぱぱっと流されると対比的で深みのあるスピード感であることが多いので、ただあなた様がどうしたいかという選択の問題になりそうです。

    “「友達の安否を確かめたいっていうのは、理由にならない?」
    「ならないな」
    「なんで」"

    そう仕掛けるのですね。であるなら、私が上述した構造を取ることでぐっと、物語のシナリオ進行をフォーカスさせ、深みを出せるように感じられます。私の好みセンサーがそう言っています!でも仕草がないこと、が演出であれば、やはり最初で申し上げた意図の範囲内でコントロールが完璧にされているということになります。

    "そう言い返されて、情報屋は困ったように耳の裏をポリポリと掻いた"
    "心温まるというのは撤回すべきだっただろうか、と情報屋は思った"

    極めて高い確率で私だけの好みになるのですが、これが、コーヒーを飲む頻度の減少、コーヒーを手に取ろうとして、やめる、というものがあれば私はもう虜になっています。こんなのばっかりでしか楽しめないんですね……

    "エマは咄嗟に目を逸らしてしまう。少し間を置いて"

    これです!このジャブがいっぱいあると私はそれだけでノックアウトです。

    "「つまり、三年間中尉は”何もしていなかった”ことになる」
     エマの眉間に皺が寄っていく。
    「どういうこと?」
    「中尉の所属していた第360星系艦隊は、去年のRASP締結前までは内地に配属の艦隊だった。つまり、これが正しい表現か分からんが、中尉は、前線でもなんでもない陸の孤島に、幽閉されてたってことになる」
     エマの眉間にさらに皺が寄っていく"

    なるほど……見せたいところ、見たいところの不一致が上記として現れたようです。
    完全に意図の範囲内のコントロールでしたか。

    "情報屋の声"

    そういえば、名前が出てこないところが好きです。

    "中尉が教官をぶん殴った時、正直、どう思った"

    こういう高度な共感コミュニケーション、好きです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    全体的に、私は会話のテンポを大事にしたい人間のため、会話が連続するのは作者の癖ですね。ただ、

    ""まぁ""
    (ここで、考えている/言葉を選んでいることを示唆する仕草が入る。)
    ""昔のよしみってやつかな""
    ""それだけか?""
    (台詞の前か後にコーヒーを飲ませる。口に食べ物、飲み物を運べる人の心はリラックスしていることが多い)
    ""理由がいるの?""
    (反対に、ここで水や何かしらの食べ物が全く手につけられていない描写/対比が見られると、

    →これは膝を打ちました。確かにこっちの方が良い……。

    悩みどころです。動作の機微も確かに見せたい。しかし会話のテンポを崩したくはない。
    小説って難しいですね〜。

    そういえば、名前が出てこないところが好きです。

    →そうなんです。若干ネタバレになってしまいますが、情報屋はずっと情報屋です。


    そして最後のご提案についてですが、是非、よろしくお願いしたいです。ただ自分は大学受験を来週に控えている身でして。
    アタオカしき様へのフィードバックに少々お時間を頂戴してしまいます。
    それでも差し支えがなければ、今後とも、よろしくお願い致します。