最終話「みんなを守る魔法少女達」

 ーージェシカによる混沌計画が破綻してから半年後。


「うおおお! 奪えるものは奪えぇ!!」


「きゃー! 強盗団よー!」


 モンスター達と和解してから半年も経ち、ネロスの治療が順調に進み、人間とモンスター達の溝が無くなって復興作業を進めてる中で、それを邪魔する人間達が居た。


「そこまでだ!」


「!?」


 そんな時、月夜をバックに現れた5人の魔法少女達にその場の視線が集中した。


 一人はグリーン衣装がベースのワイルド系魔法少女ガイア。


 もう一人はカウボーイ風のバチバチ系魔法少女キリ。


 そして、狐耳と尻尾が魅力的な狐巫女系魔法少女イナリ。


 更に、隻眼で赤髪が印象的な隻眼系魔法少女ジェシカ。


 最後に、この魔法少女達のリーダーである銀髪でグレー衣装の流星系魔法少女ステラ。


 5人の魔法少女達が民衆を助ける為に参上しただけで、その場は大盛り上がりとなった。


「来たぞ! カエリ社長プロデュースの魔法少女集団『シューティングスター』だ!」


「カメラ回せ! 5人全員揃ってるのはレアだぞ!」


 人間、モンスター関係なしに活気立っていると、ステラの中にいるミチカとレイサが互いに内緒話をしていた。


「あ、あはは、私達、すっかり有名人になったね」


『やれやれ、私達は見せ物じゃないんだがな。しっかし、カエリ社長も大胆なプロデュースしたよな』


「まさか、世界初の魔法少女集団シューティングスターを結成した功績が認められて国連から多額の報酬を受け取って一人勝ちしたよね」


『最後の最後で勝つとか。本当に運が良いよな、うちの社長は。んじゃまぁ、今日も流星になるかミチカ!』


「うん、行こうレイサちゃん! 私達が、みんなの願いを叶え続ける流星になるんだ!」


❤︎


「見ろ見ろカギリ、ニリス、ランザク、クローニャ! ステラ達の活躍が配信されてるぞ!」


「ね、ネロス様ぁ、ここは病院なので静かにしてくださいにゃ」


「何を言っておるクローニャよ。余だけじゃなくて他の患者達も見てるではないか。それよりもカギリ、ニリス、今すぐにステラ達のグッズを買い占めろ! なんせ、ステラは余の最推しだからな!」


「そ、それで何度もお小遣いが無くなってるじゃないですかにゃ。みんなもネロス様の暴走を止めるにゃー」


 しかし、クローニャの懇願こんがんなど気付いてないかのように、カギリとニリスはオンラインショッピングをしていた。


「はぁ〜、やっと気付いたけど、ガイアちゃんとワッチが相思相愛で良かったわ〜」


「くぅ、カギリだけ抜け駆けして、わ、ワタシはステラちゃん、ガイアちゃん、キリちゃん推しですがぁ〜? ワタシの方が数で勝ってますしぃ〜?」


「数の問題ではないと思うぞニリス。我は推しとか分からんが、みんなもネロス様も喜んでるなら、推し活と言うのも悪くないな」


❤︎


 こうして、魔法少女達は輝き続ける。


 そう、まさに流星のように人々に希望と勇気を与える存在として。


 彼女達が生き続ける限り、彼女達の輝きは消えることはないだろう。


 今日もまた、彼女達は困ってる誰かを助けるのであった。


 fin.

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流星系魔法少女ステラは、二人じゃないと変身できない!? 心之助(修行中) @sake3671

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