第14話「これがバチバチだー!」
「えーと、キリちゃん? キラキラとは?」
私が困惑してたら、レイサちゃんが冷静な対応をした。
『悪いが、今は四天王ニリスを倒すのが優先だ……とは言え、キラキラか、ならば私から言えるのはこれだけだな』
「な、なんだ? てか、ステラから二人分の声が聞こえるのは気のせいか?」
『そうそう気のせい気のせい。私からのアドバイスは、見て学べだけだ!』
私達がステラの肉体に魔力を注いでジェット噴射をして、目の前の邪竜に乗ったニリスを殴り飛ばした。
「かったーい! 何このドラゴン!」
スピードに関しては私達の方が上だが、邪竜が硬すぎるのと、ニリスに近付いても私達の攻撃を指一本で弾き飛ばされてしまう。
そんな事を考えていたら、ガイアちゃんが邪竜を持ち上げていた。
「んにゃぁぁぁぁ!!」
ジャイアントスイングのように邪竜を振り回した後に空中に放り投げた後に、私達は両手から白と黒の光を混ぜた極大の光線を邪竜に浴びせた。
「ステラレーザー!!」
❤︎
これが、キラキラ?
ステラはオレに見て学べと言ったが、ステラの体からはキラキラした光が舞っている。
これだ、これこそがオレが求めていたファンシーな魔法少女だ!
でも、どうやったらオレもあんな事ができるんだ?
銃火器しか扱えないオレに……っ!?
「そうか、分かったぜ。キラキラにはなれないが、ステラを再現できるじゃねぇか!」
オレは銃火器じゃなくて弾薬を自分の周囲にばら撒いた後に爆竹のようにバチバチと爆発させた。
「うおおおお! キラキラじゃないがバチバチだぁー!!」
❤︎
ニリスと邪竜の相手を空中戦で繰り広げてる私は思った。
キリちゃんは何してるの?
なんかバチバチしてるんだけど。
しかも、バズーカを構えてるんだけど?
『あ、避けろミチカ!』
「え?」
ーードカーン!
キリちゃんのバズーカから花火が射出されて空中で綺麗な花火が上がった。
「うわぁー!? なになに!?」
ニリスが困惑してる隙にガイアちゃんと同時にダブルキックをニリスにお見舞いした。
「ぐぅああ!? 何が起こったのか分からないまま負けたー!?」
❤︎
ニリスを倒して地上に戻ると、キリちゃんが私達の目の前にやって来た。
「どうだステラ! キラキラは無理だったが、オレでもバチバチになれただろ!」
え、これ褒めれば良いの?
「わ、わー、すごいねキリちゃん! これで君は狙撃系魔法少女じゃなくてバチバチ系魔法少女になれたよ(?)」
「や、やったー!」
本人は喜んでるので、これで良いのだろうか?
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