流星系魔法少女ステラは、二人じゃないと変身できない!?
心之助(修行中)
第1話「二人で一人の魔法少女」
異世界からの侵略者。
どんな世界から来たのか分からない女の子のモンスター達が人間の女の子を誘拐する事件が世界規模で多発するようになった世界。
国連は緊急事態として、女の子保護法を発令、各国の軍隊もモンスターと戦うが現代の兵器ですら勝てない強力なモンスターばかりだった。
そんな中、異世界からやって来た一人の魔女が全世界に魔法少女になれる因子をばら撒いた。
この因子と適合できた少女は魔法少女としてモンスター達と戦う力を手に入れた。
今や、世界の危機は魔法少女達に
❤︎
「ふふ、みーつけた」
女の子外出禁止時間に、一人の女の子が追われていた。
茶髪でショートヘアの女の子。一見すると地味に見えるかもしれないが、中々の美少女だ。
その女の子を追うモンスターも女の子であった。
見た目は悪魔のような姿だが、どこか妖艶な魅力を放つ
「はぁ、はぁ……ここまで
人間の女の子は、ステッキを取り出すと、モンスターは酷く警戒した。
「あら? アナタ魔法少女なの?」
「そう、だが普通の魔法少女じゃないよ!」
モンスターと少女の間にもう一人の黒髪ロングヘアの少女が現れた。
「あぁ、私達は世界で唯一の、二人で一人の魔法少女なのさ!」
黒髪の少女もステッキを取り出すと、二人の少女のステッキが合体した。
「「変身!!」」
二人の少女の体が光に包まれたかと思うと、一つの光の塊になった途端に、銀髪でオッドアイでグレーを強調した一人の魔法少女が姿を現した。
「その顔、まさか流星系魔法少女ステラか!?」
「うわ、やっぱり有名なんだ。さっさと終わらせようレイサちゃん」
『オッケー、やるぞミチカ!』
❤︎
流星系魔法少女ステラ。名前と姿は何度も目撃されているが、彼女の素性、身元、変身する前の姿は目撃されていない。
ステラがモンスターを倒した直後に何もかも流星のように全てが一瞬にして終わってしまうので、流星系と名付けられたのだ。
「はい、今回もモンスターをカプセルに格納。ねぇレイサちゃん、私達が倒したモンスター達ってどうなるの?」
「さぁな。私達魔法少女はモンスターを倒す事しかできないからな。政府の偉い人達が研究とかやってんじゃない? それよりも、帰りにケーキを買おうぜ、社長も喜ぶと思うし」
「そうだね。私達、他の魔法少女達と違って配信活動やってないからね。社長は宣伝してるけど……なんかなぁ、敵とは言え、女の子のモンスターを悪者扱いするの嫌だな。彼女達にも事情があるはずなのに」
「そう言うけどな。モンスターが侵略してからすでに1万人もの人間の女の子が誘拐されてるし、モンスター達の目的も不明、捕まった女の子達の安否も不明、だから私達魔法少女が頑張るしかないんだよ。ミチカ、お前は優しいのが取り柄だが、敵に情けをかけるなよ?」
「うぅ、モンスター達と対話したいのにしてくれないよね。いつか人類とモンスターが和解できる日が来ないかなぁ?」
ステラの正体である二人の少女、
二人の少女を起点にして世界が動こうとしていた。
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