第3話

クロカワは柊荘という民宿を

見つけた。

「見られているな」

「えっ?」

「楓、油断するなよ」

「うん」

「二名頼む」

クロカワが番頭らしき男に

そう言った。

「前金だよ」

「いくらだ?」

「二十万円」

「高い」

「イヤならよすんだね。野宿でもすりゃあいいさ」

「わかった」

クロカワが楓をジッと見詰めた。


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秒殺 @k0905f0905

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