第21話 骨折
現在の時刻は20時
目が覚めると病院の中だった。先生が言うには足が骨折してしまったらしい。立ち上がろうとするとヅキヅキして痛い、そして包帯でぐるぐる巻きになっていた
「全治1ヶ月ですね」
まあ覚悟していたけどここ一年の1ヶ月は本当に貴重な時間なのに有紗と居られる時間が少なくなって辛い
「顔色大丈夫?なにか買ってあげようか?」
とお母さんが声を掛けられたが僕は反応しなかった。
するとあいらに連絡が行っていたようで来たらしいお人好しだとつくづく思う
息が荒くなったあいらがやってきた
「一輝、大丈夫?」
「それよりごめんな。」
「いいよ。それより足大丈夫なの?」
「全治1ヶ月だそうだ」
「そっか」
「安静にしててよね」
「うん」
するとあいらはいきなり手を掴んできた。僕の手に女子の手が触るということが初めてで僕は顔が赤くなった。
そしてあいらも顔が少し赤くなっていてお互い同じ気持ちなんだろうなと思いながらあいらに触らせた。
5分も経たない時間であいらは手から離した
「ごめん!いきなり」
「いいよ。全然大丈夫」
そう言いながらそそくさと早足で帰っていった
有紗から連絡がきた
「骨折したってほんと?」
驚きすぎてスマホを落としてしまった
取りずらいな
やっとの思いで取れて返信をいれる
「大丈夫です。まあ痛いんですけどね」
というとすぐに返信がかえってきて
「そ」
心配掛けてしまったなと心の中で反省した
するとまた連絡がきた
「ねぇいまから電話しない?」
僕は固まって動けなかった
「え?なんで?」
「理由なんている?」
「いりませんけど、」
少し時間が経って
「寂しいって言ったら?」
といいすぐに送信取り消しをしていた
僕も寂しいよ、、
「わかった。電話やろう」
「うん!」
と言ったその瞬間有紗からの電話の着信音が鳴った
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