向日葵のような君が

聖邪黒白

私は太陽のような君をずっと愛している


キーンコーンカーンコーン


ワイワイガヤガヤ


やっと授業が終わったよ〜。

地味に数学ってめんどくさいから寝ちゃうところだったなぁ。


???「燈火ちゃんお疲れ〜。少し眠そうだったでしょ?」


燈火「何言ってるの〜?私が愛莉を見た時なんて爆睡してたじゃん笑」


今話しかけてくれたのは親友の愛莉ちゃん。

私の大切な親友だ。


愛莉「うっ!見過ぎだよ燈火ちゃん!全く恥ずかしいよぉ。」


燈火「あははは。そんな愛莉も可愛いよ?」ニコッ


???「お疲れ〜二人共。いや〜授業めんどくさいんなぁ。」


燈火「それな!全くあの先生うーとかえーとか激しいんだよっ!激しいのは頭だけにしてほしいよぉ。」


愛莉「あははは。確かにそれは言えてるかも!でもどうしたの?瑛太が話しかけにくるなんて?」


瑛太「いや〜さ。二人共頭いいだろ?だから少しだけ勉強教えてくんね?テストも近いし。」


この子は瑛太くん。このクラスのリーダー的な存在だ。

なんかよく知らないけど、私達によく話しかけてくれる。

とても優しい人だ。


燈火「えー。まぁいいけどさ。これ貸しだよ〜。」


瑛太「おー!ありがとう燈火ちゃん!これでテストの点数も上がるわ。」


燈火「そっかぁ〜。本当に上がるかは努力次第だよ〜?」


愛莉「ほんとだよ〜!てか次の授業さ、体育だから早く行かない?」


時間を見たら、休み時間の半分だった。

次体育だから早く着替えないとっ!


燈火「確かに!それじゃあね瑛太!」


瑛太「おう!次の授業でな!」


早く行かなきゃなぁ。体育の先生めんどくさいからなぁ。


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         別の日

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私はいつも愛莉と一緒にいる。

愛莉とは小学生からの親友だ。

それに、愛莉といるといつも楽しいなぁ。胸の奥がずっとポカポカするって言うか。


愛莉「燈火ちゃんどうしたの?そんな顔して?」


燈火「んー?何が〜?」


愛莉「なんかさ〜。まるで恋してる乙女みたいな顔してるよ〜?」


燈火「どんな顔だよ笑。私はいったて普通の顔してると思うよ?」


もしかして私が愛莉に向ける感情は恋なのかな?

そんな恥ずかしいことを考えてしまう。

、、、いや、そんなことないかっ!


愛莉「いやいや!今すごく可愛い顔してたよ!私ときめいちゃったもん!」


燈火「にししし。愛莉は私にときめいてくれるんだぁ。なんか嬉しいなぁ。」にへら〜


愛莉「んぐっ////全く燈火ちゃんは〜このこの!可愛い顔しやがって〜!」


瑛太「えー!燈火ちゃんは誰かに恋してんの?」


燈火「うわっびっくりした!全くいきなり登場するのはやめてよ〜!」


そんな話を愛莉としていたら、いきなり後ろから瑛太が話しかけてきた。びっくりしたぁ〜。


愛莉「そうだよ瑛太。全く、燈火の反応を見る限り恋はしてないと思うよ?」


瑛太「あーマジか〜!同級生の恋バナとか聞いてみたかったんだけど〜。」


愛莉「それなら、近くの男子とかとしなよ。みんなイケイケじゃないの?」


瑛太「んなわけないじゃん?みんなイケイケだったら恋バナ求めないよ。」


燈火「ふーん?そうなんだぁ。」


瑛太「そうだよ〜!」


なんか二人で楽しく恋バナしたいとかで盛り上がってる、、、!


愛莉「そういやさ次の授業なんだっけ?」


そんなことを考えていたら、愛莉が次の授業を教えてくれた。


燈火「あー古典じゃない?あの先生担任だけどなんか変って言うかなんというか?」


古典は本当に難しい、、、!

敬語とか、助動詞とか、全部が全部覚えられないよぉ泣

それに、私達の担任の古典の先生は少し変というか?言葉で表せないくらいめんどくさいというか?


愛莉「わかる!なんかおかしいよね笑」


瑛太「それなぁ!それにめんどくさいし、、、。」


そのあと、いろんな話をして授業の準備をした。

愛莉が私の顔にときめいてくれてるのを知った時は自分じゃないほど内心では喜んでしまった。やっぱり私は愛莉のことが好きなんだな〜


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        とある放課後

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生徒達は帰るような時間でも、教室はガヤガヤしていた。

その中でも、瑛太は残って友達と話していた。


瑛太「あーあれなぁ!あれすごいよな!」


モブ1「そうだよなぁ!あれもマジですごい!」


モブ2「そういや、瑛太お前好きな人ができたんだって〜!」


瑛太「えーいきなりなんだよ〜!」


恋バナがしたいと言っていた瑛太には好きな人がいるらしい。


モブ1「お前好きな人ができたのかよ!ほら、早く吐けよ。誰にも言わないからさ!ほら、俺たちの中だろ?」


瑛太「それ絶対誰かに言うやつやんっ!てかなんで俺に好きな人ができたって知ってるのさ!」


モブ2「そりゃあお前最近いつも身だしなみ整えたりとか意識高くなったやん?それにとある女子二人によくつるむし?で?どっちが好きなん?」


モブ1「あー確かにいつも燈火と愛莉のところ行ってるもんな〜。」


モブ2「あの子達、燈火と愛莉ちゃんって言うの?てかめっちゃ可愛いやん!おいおいあとで好きじゃない方紹介してくれよ!」


瑛太「だからなんでそうなったんだよ!」


モブ1「ほら、燈火と愛莉どっちが好きなんだよ!ほらはいちまえよ!それとも両方好きなのかぁ?贅沢なやつだなぁ!」


瑛太「ちげえわ!、、、本当に言うのか?」


モブ2「まぁ俺たちも気になるしな。」


瑛太「、、、本当に誰にも言うなよ?」


モブ1「オーケー!」


モブ2「俺は口が堅いから信用してくれよ!」


瑛太「、、、燈火だよ。」


モブ2「ほうほう!それはなんでだ?」


瑛太「、、、そのさ、すごい笑顔が綺麗ってゆうかなんか太陽みたいに俺からしたら輝いて見えて、気づいたら好きになってた、、、。」


モブ1「ピュアかよ!でもいいなぁその理由。」


そんな恋バナで盛り上がっていた瑛太達の近くで小さな音が聞こえた。


チッ


瑛太「ん?」


モブ1「どうしたの?」


瑛太「いや?なんか聞こえた気がして、、、?」


愛莉「、、、。」スタスタ


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私は愛莉を待っていた。

愛莉が教室で忘れ物をしちゃったらしい。

愛莉もおっちょこちょいだなぁ。

私が愛莉を待っている理由は、愛莉と一緒に帰るのは日課だったからだ。

それに、家も近いし、なんならどっかに遊びに行きたいなぁ


燈火「あれ〜?愛莉遅かったじゃん?」


愛莉「いやさ聞いてよ!全然見つかんなかったと思って教室行ったらバックの中に入ってたの!めっちゃ探しちゃったよ!」


私はそれを聞いて、最悪なやつじゃんっ!と思った。

私も忘れ物を探していたら、めっちゃ近くにありました!とか涙ものだよぉ。


燈火「全く愛莉はおっちょこちょいだなぁ。」


愛莉「燈火よりかはおっちょこちょいじゃないと思うよ?」


うぐっ!

愛莉は私の無くし癖を知っているのだ、、、。


燈火「むぐっ!ヘェ〜そんなこと言うんだぁ愛莉は!それならこうだ!」ムニっ


愛莉「ひふぁいひふぁいよ!」ムニっムニっ


愛莉のほっぺを優しくつねる。

指摘した愛梨への罰だ!


燈火「全く、愛莉のほっぺたは柔らかいんだから。」


その後、すぐに手を離す。

このくらいで十分だろう!まったく、、、。


愛莉「何が全くだよっ!」


その後、愛莉と数分くらい立ち話していた。

そんなこんなで話していると、結構時間が経っていた。


燈火「それじゃあ帰ろっか。」


愛莉「そうだね。」


そんなこんなで愛莉と話しながら帰った。

こんな時間が楽しいなぁ。


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         とある日

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私は下駄箱前で立ち尽くしていた。

なんと、私の下駄箱の中に手紙が入っていたのだ!

これが俗に言うラブレターってやつなのかな?

でも、中見たら放課後に屋上って、ヤンキードラマでしか見たことないよっ!


愛莉「おはよう〜。燈火!」


手紙と睨めっこしていたら愛莉が来たのだ。


燈火「あっおはよう、愛莉。なんかさ下駄箱の中にさ手紙入ってたんだけど何かね?」


愛莉「えっそうなの!何それ何それ!」


ちょうど来た愛莉に相談してみたら、面白いものを見たって顔をしていた。


燈火「いやさ、なんか中身読んだけど、放課後屋上に来てくださいって、何これ果し状?」


愛莉「なんでさ?多分告白とかじゃないの?燈火はモテるんだね。」


愛莉(、、、許さない、、、。)


燈火「告白?私、人生で初めてかも!」


愛莉「燈火ならもっと告られてそうだけどね?」


燈火「何言ってるの?小学生から愛莉とはずっといるのに知らなかったの?」


愛莉「うん。知らなかったよ。」


燈火「ふーん。まぁ一回行ってみるね。」


愛莉「わかったよ。行く時は気をつけるんだよ?」


燈火「わかってるよ。」


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        放課後、屋上

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誰からの告白だろ?


瑛太「きてくれたか。燈火ちゃん。」


燈火「あれ?瑛太じゃん?どうしたの屋上で?」


瑛太「今燈火ちゃんが持ってる手紙は俺が書いたもんなんだ。」


新事実発覚!

この果し状みたいなのが瑛太からの手紙だったっ⁈


燈火「そうなんだ。」


瑛太「そう!だから君に告白するために呼んだんだ!好きです付き合ってください!君の太陽のような笑顔に惚れました!」


え、瑛太から告白されたっ!

、、、でも、私は愛梨のことが好きだし、、、。


燈火「、、、ごめんなさい。貴方のことは仲の良い友達としか見てないのでそう言う感情はありません。告白は、その、ありがとうございます。でも、私以外の人となら多分付き合えると思いますので頑張ってください。」


できるだけ、瑛太が苦しくないように告白を断った。


瑛太「、、、そっかぁ。俺は振られたのかぁ。ははっ。君が初恋だったんだ、、、。今更君以外の人となんて好きになれないよ、、、。」


、、、私が初恋か、、、。

それでも、私も諦めきれない人がいるから、、、。


燈火「、、、実は私には好きな人がいます、、、。」


瑛太「そう、だったのか、、、。最初から負けてたのか、、、。もう勝ち目はなかったんだな、、、。君はその人と幸せになってね、、、。」


燈火「、、、ありがとうね。」


瑛太「、、、じゃあね。また友達として接してくれると助かるよ、、、。」タッタッタッ


彼の走り姿は少しだけ虚しい感じがした。そのあと啜り泣く声も、私は初めて人を振ったのだ。でも、後悔はしていない。

後悔なんてしてしまったら告白してくれた瑛太に失礼だからだ。


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         数十分後

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その後、少し屋上で考えごとをしていた。

私の初めての告白に、色々と考えさせてくれることがあったからだ。

、、、私は瑛太と違って怖いんだ、愛莉に告白するのが、、、。

私と愛莉は同性だ。

今じゃ、ジェンダーとか言って認められているけど、まだ周りの視線は冷たい。


愛莉「燈火〜、遅いから様子見に来たけど大丈夫?」


そんなことを思っていたら心配してくれた愛莉が来てくれた。

、、、そんなところも私は好きだなぁ


燈火「、、、うん。大丈夫だよ。」


愛莉「、、、相手は誰だったの?」


燈火「瑛太だった。太陽のような笑顔に惚れたって言われた。」


愛莉に私が告白されたことを話した。

、、、太陽か素敵な例えだな、、、。


愛莉「、、、そっかぁ。」


燈火「そうだね。でも、今ならちょうど良いかな。」


私は決めた。

好きな人に告白するってことを。

、、、告白してくれた瑛太から勇気をもらったんだ。

叶わない恋かもしれないけど、それでもこの想いは伝えたいから。


愛莉「ん?」


燈火「私からさ愛莉に伝えたいことがあるんだ。」


愛莉「なに?」


燈火「貴方のことが好きです。私と付き合ってください。」


私は伝えた。

この後、この結果によって私と愛莉との関係が変わるかもしれない。

そんな恐怖もあるけど、それじゃ私が振った瑛太に悪い。


愛莉「、、、燈火ちゃんは私のことが好きだったんだ〜。」


この間が怖い。

愛莉になんて思われてもしょうがないけど、それでも怖い、、、。


燈火「そうだよ。最近さ気づいたんだ。愛莉のことが好きだって。」


愛莉「そう言われちゃうと照れちゃうなぁ。」


燈火「愛莉はさ。私からしたらいつもそばにいて支えてくれるとても大切な人なんだ。」


愛莉「、、、それなら私も自分の本当の気持ち伝えないとかな。」


、、、なんて言われるのかわからない。

それが何よりも怖い。


燈火「良いよ愛莉。愛莉なら何を言われても受けいられるから。」


、、、本当は受けいられる自信はない、、、。

けど、そんなことを言ったってまだ結果なんてわからないし、振られたら、、、なんて考えるだけでもやだなぁ。


愛莉「、、、私も貴方のことが好きです。ずっとずっと小学生の頃から好きです。」


燈火「そうだったの?」


、、、嬉しい。

私と愛莉が両思いだったことがひたすらに嬉しい。

でも、小学生の時から好きだったの?


愛莉「うん。でもね、まだ伝えなきゃいけないことがあるんだ。小学生の頃にね、燈火宛に作られたラブレターを全部捨ててたんだ。私だけを見てほしいって思ってさ、だって私が最初に好きになったのに燈火に告白する勇気がなかったから。それに、最近瑛太が燈火のことが好きって話してるのを聞こえちゃってさ、その時心が裂けるくらい怒ってたんだよ?」


燈火「、、、そうなの?」


愛莉「うん。瑛太は、燈火に真っ直ぐに感情が伝えられてるのに、それに比べて私はこうやって陰湿な方法で燈火の恋路を邪魔しちゃってさ。さっきの話聞いたよ。瑛太は太陽みたいな君が好きだって。私もおんなじなんだよ。私も太陽みたいな燈火ちゃんが好き。でも、私は太陽にただ顔を向けるひまわりのような存在だから、君に、ひまわりのように太陽をずっと見つめることしかできないから、私はダメだよ燈火ちゃん。」


燈火「、、、。」


燈火「それなら、私もおんなじだよ。私も愛莉は私からしたら太陽みたいだし、ひまわりのようにずっと目が離せないんだ。それにさっきの話聞いたけどそんなこと言わないで、私は愛莉がいないとダメなんだからさ。」


愛莉「、、、あははは。何それ?私たち似たもの同士だったってこと?なんかさ嬉しいよ、私も太陽でひまわり。」


燈火「そうだね。なんなら私も太陽でひまわりだよ?」


愛莉「、、、こんな私で本当にいいの?」


燈火「もちろん。なんなら愛莉じゃないと私はダメだよ?」


愛莉「じゃあ。これで私たちはカップルだね。」


燈火「うん!それなら付き合ったんだしいろんなところを二人で回って見ない?」


愛莉「たとえば?」


燈火「たとえばね〜。海外にある恋人岬とかどう?」


愛莉「燈火ちゃんはロマンチストだね!良いねっ!なら一緒に行こっか。二人で。」


燈火「うん!二人でなら何処へだっていけるよ!」


愛莉「うん!」


















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ひまわりの花言葉: 「私はあなただけを見つめる」

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