さまざまな切り口で想像の余地を残しつつ、読者に訴えかけてくる意欲作。特にキャッチコピーにもなっている『プラゴミを SDGs 減らす工夫 だからスキンはつけないどこうよ』は、どこか結実的な愛情を感じて胸を熱くすることだろう。新婚さんだけでなく相思相愛の関係なら共感できると思います。
いろいろと想像をかき立てられる短歌が並んでいます。独り身の女を嗤う私ゆえ入ってきたのが非常口だ例えば、この歌。下の句の展開が意外性があって、面白いです。特に非常口がいい。タバコでも吸いにいったのでしょうか。それとも、密かに泣きに行ったのでしょうか。実にミステリアス。それゆえに魅力的なのです。軽い歌としんみりした歌がバランス良く並んでいる、現代性を感じる、優れた口語短歌集でしょう。推し短歌1首。プラゴミを SDGs 減らす工夫 だからスキンはつけないどこうよ