障子香

Rie

— 夜の梅 —

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障子越し くちづけひとつ 音もなく

夜の帳に 灯を忍ばせて


あらがえぬ 髪に触れたる手の重み

名を呼ぶかわり 息をふせる


帯を解く 所作の前の沈黙に

すでにすべてを 許しておりぬ


ふたりだけ 知らぬ言葉で交わした日

まなこを閉じて 身をあずけたり


ふと過る 雨のにおいに思い出す

なにひとつさえ なかったような



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障子香 Rie @riyeandtea

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