記023 神避堪忍(かむさりかんにん)

□□□■1■□□□

 あぐらをかいたが、読んでいた本をパタンと閉じる。


那美「火の神ヒノカグツチむとき、股ヤケドして――死ぬみたい」


 他人事ひとごとのようにいった。



□□□■2■□□□

 の表情は不安がだだもれだ。


那岐「そ、そんな……」



□□□■3■□□□

 那美は動じることなく普段どおりのちょうしで、隣にすわる那岐の肩をパシパシ叩く。


那美「耐えるしかないじゃん」

那岐「どうやって……」



□□□■4■□□□

那美「しなんのワザ!」


 口をへの字にして、ぷるぷるとガマンしている那美。


那岐[おやじギャグ……息とめてるだけじゃ……]

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