記022 問答卒倒(もんどうそっとう)

□□□■1■□□□

那美「あたしのしたいこと、な~んだ?」


 自分を抱きしめるようなポーズでがセクシーにきいた。

 は不意をつかれて、ポカンとしている。



□□□■2■□□□

 まるで呪文のように、那美がことばをつむいでゆく。


 見た目は――ルックス。

 混ぜるは――ミックス。

 箱は――ボックス。

 ろくは――シックス。

 靴下は――ソックス。


 ベッドに寝そべった女性の足がピンと跳ねあがる、そんなシルエットが見えた気がした。



□□□■3■□□□

那美「ヒントは――アレだよ」


 ニヤニヤしながら、那美が那岐にせまる。


那美「あたしのしたいこと、な~んだ?」



□□□■4■□□□

那岐「セック……」


♪(ドバーッ!)

 鼻血を勢いよくふきだし、那岐がうしろにひっくり返る。


那美「かわよ♡」

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