水筒

散歩好きな君。

好きなのはわかったけどさ、くらくらするくらい暑いしさ、


あ、もう靴はいてる。

わかったよ、お茶もって行こう、一緒に。


君のよく焼けた首からストラップのついてる水筒をかける。

なかにはたっぷりの氷と、麦茶。


カランコロンと、君が歩くたび水筒がなく。

土手沿いの、小さな生物園で寄り道。


「おさかな。」君が言う。


「おさかな、すいすい、ぴちぴち」


「かえる、ぴよんぴよん。」


「おみじゅ、きらきら」


生物園をでて、音を鳴らして麦茶をぐびぐび。

口をいーーってして歯をかちかち、きーん。あ、氷、いれすぎたか。


ね、ところでいつの間に背のびた?


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