第7話・天田美翼とかいう強キャラ

 これだけは言える。


 天田美翼の異能が強すぎる。


 美翼の異能・愛のキューピットは、簡単に言えば、他人に自分の事を好きにさせて、「私のために死んで」とかのヤンデレムーブができてしまうのが、怖い。


 そんな強キャラがこれからは同盟とはいえ、仲間として、居てくれるだけでありがたい。


「美翼の異能・愛のキューピットは流石に強すぎない?何か制限とかある?」


 こんな異能が一人歩きしてたら、運営はどうする気だったんだろう?


「制限ではないですけど、異能を受け取る前に声がこんなこと言ってました」


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 あなたの異能には、があります。


 異能とは、あなたの魂に付く才能のようなもの。誓いは、その才能を自己的に制約させて、異能を強化することです。


 あなたの異能・愛のキューピットの誓いは、『対象者のことを好きにならないといけない』です。


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 なんかこれ、H × Hとかの制約と誓約だろ。

 パクるなよ、筆者。(筆者:ごめんなさい)


 それでも、いい情報を手に入れた。

 誓いか…、俺の異能の場合は制約をするとすぐにダメになりそうだから、今すぐに誓いをするのは悪手だ。


「色んなことを教えてくれてありがとう、美翼」


「いえいえ、私もこれからの仲間ができて嬉しいです」


 その笑顔は、まさに天使が舞い降りて、俺の前に現れていた。


 俺はやはり馬鹿なのだろう。


 こんな顔を見るだけで、惚気けてしまう。


 やはり、女子とは近づかない方が良かったか?


 答えはNOだ。


 俺は今、こんな馬鹿げたゲームの時でも、俺は美翼との同盟を組んだからこそである。


 そんな俺は、意図しなくとも頬をが緩んでしまう。


「何か、顔に付いていますか?」


「いや、なんも無いよ」


 そんなやり取りがあったが、今日もいつも通りに暮らして行く。


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「ふ〜、やっと第1次ゲームが終わったか〜。でも、収穫は大ありだね〜。」


 私は、猫羽桃花は、初めてのゲーム運営に手間取りながらも、頑張っている。


「わたしはね、君のことが好きだよ♡」


 そう言って、写真を見る。


「灰島条牙くん♡」


 それは狂気にも近いが、高校生の青春のに現れる、『恋』である。


 この猫羽桃花での恋とは、一言で言えば『狂うほどに愛す』、この言葉しか出ないくらいのほどである。


 わたしはね、灰島条牙くん。あなたがゲームクリアをしたらね。


「結婚するしかないでしょ〜♡」


 うん、怖い。


 灰島条牙、君はこの先の未来が君には見えるか?

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