読んだらお菓子食べたくなりますよ。
SB亭さんの新作は、お菓子の名前が次々と出てくる楽しいお話です。
父親を1人残して家を出た主人公の坂本冬樹が、10年ぶりに実家に帰るとそこには見知らぬ男がいた。
この男が奇天烈で強烈なキャラであった。挨拶はルマンド!
そしてその言語はすべて‥‥
何と父親は、そいつを自分の息子にして、家土地を相続させると宣言する。
慌てた冬樹がその男の後をつけてみると!
ヒゲがベビースターとか槍の先端がたけのこの里とか、とにかく面白くて楽しくてちゃんとオチもあるお菓子小説、是非味わってください!
読んでいるとどんどん何かのテンションが高まって行きました。「パイの実! パイの実!」とか、「ビックリマン! ビックリマン!」などと叫びたくなるかもしれません。
主人公の冬樹が久しぶりに実家に帰ると、なんかよくわからないアフリカ辺りの原住民っぽい男が家にいる。
パウツォーという名前の男は「ラパパジャイ・トスカノフ族」の人間だとし、なぜか父からは「冬樹の代わりの息子」として受け入れられている。
日本語を喋れず、なぜか「ルマンド!」とか「カヌレ!」とかだけ叫び続ける。それでもなんだか周りの人には通じている様子。
……なんなんだ、こいつは!? 『呪術廻戦』に出てくるアイツか? 発する言葉に呪力が籠もっちゃうから、普段は「シャケ!」、「おかか!」とかおにぎりの具の名前しか言わないとかいう設定なのか!?
それでも不思議なもので、なんだか読んでいるとこのパウツォーが言っている言葉がなんとなく理解できてくるような感じがする。
その後で見えてくるパウツォー、およびラパパジャイ・トスカノフ族にまつわる驚愕の真実。
コメディから始まり、最後には『深遠な何か』を垣間見た気にもなる、特殊な魅力を持った作品です。