幻魔討草子～忍者タオと幻魔との闘争～

「……、あと少し。 私の感覚で5分くらいっ！」

ゲームに夢中の少女、だがそのゲームの機体は古いものであった。

このレトロゲームをしている少女は”藤原 桃子”。

生粋のレトロゲーマーである。

「よっしゃー！ やっと”コマセド３”のラスボスを倒したー。」

「こらー、桃子っ！」

そう、桃子を𠮟る人物は、

「ご、ごめん……、お父さん。」

この人物は桃子の父親、”藤原 啓也（けいや）”。

「それよりも、さっきねやっとこさコマセド３のラスボス倒したんだよ！」

「落ち着け、桃子。 それとだ。」

「？ って、お父さんが最新ゲームを持って来るなんて、珍しい。 あと、それPvP無いよね。」

「普段はないが、あるイベントの時はPvPがある……、らしい。」

「……、大丈夫だよね？」

「イベントに参加しないのも手だな。」

「そうだね、参加しなかったらいいよね。 あれ、お父さんは？」

「俺か、実はもうひとつあるから、安心しろ。」

「よかった、じゃあさっそく……、」

「その前にだ、エンディングのあと、休息してからだぞ？」

「分かってる。」

そこから、桃子は一時間ほど休んだ、

「さて、そろそろいきますか。」

桃子がはじめたゲームそれは、”幻魔討草子（げんまとうそうし）”というMMORPGである。

キャッチコピーは、”強大な幻魔達を討ち、退かせよっ！”である。

「えーっと、まずPN……、そうだあの女優さんの名前からとって”タオ”にしよう。」

それから、色々と決めていく……、そして、

「よし出来たっ！」

PN:タオ

職：忍者

体力：４

法力：７

攻撃：５

防御：２

素早：９

器用：６

知力：６

「装備」　　「武器」　　　　　「装飾品」

頭：黒頭巾 右：小太刀（無銘） ・（なし）

右：籠手　左：小太刀（無名） ・（なし）

左：籠手　　　　　　　　　　 ・（なし）

体：黒装束

脚：すね当て　

初期の装備とステータスが決まり、桃子……、いや”タオ”の話しがはじまる！