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深山葉山
見ている
都内のビル街に佇む古びた寺。数年前、この寺の床下から、戦時中のものと思われる少女の白骨化遺体が見つかった。住職はその少女を弔い、供養のために石碑を立てた。
しばらくして、寺に少女の幽霊が出る、という噂が流れはじめ、肝試しに訪れる人が続出した。ポイ捨てや、石碑に落書きされるといった事件も発生し、石碑は柵で囲まれた。
しかし、ある日突然、柵は撤去された。理由を住職に尋ねると、住職は少しためらってから、
「毎晩、見てたんですよ。柵の中から、外に出たそうに、こちらを。」
と、言った。
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