トップシークレット
橘ふみの
0、強くなりたい
仕方ない。だってどれだけ努力しても結果が伴うことはなかった。わたしは特殊で特別なんだからって、そう驕っていたのかもしれない。だからわたしは見逃してしまったんだ。
いや、違う、見逃したんじゃない。自分を正当化したくて、見て見ぬふりをしただけだ。このままでいいの? なにかと理由をつけて逃げて、逃げて、また逃げて、この先もずっと逃げ続けるの?
あの時、助けられなかった。もう二度あんな思いはしたくない。せめて大切な人達だけでも助けたい、守りたいよ。
── 強くなりたい。この力を言い訳にして逃げ出すのはもうやめにしよう。
まだ少しだけ肌寒い風が吹き、桜が舞う季節にわたし達は出会った。わたしはきみに目を奪われ、この出会いはきっと運命なんじゃないかって、そう思わずにはいられなかった。こうして一目惚れをしてしまったわたしは、きみに恋焦がれる日々を送ることになる。
あなたは運命の出会いって信じる?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます