最大のミステリは編集部の頭の中。

珠邑ミト

第1話 みんな書いてるかい?


 皆様お元気でお過ごしでしょうか。

 おつかれさまです。珠邑です。

 台風が来るそうで。


 さて。

 ナツガタリですね。

 皆さん、書いてますかー?


 珠邑は今回ミスホラに『琥珀の水面に沈む夏から~菰野岩高校『調査部』録~』という作品を一本放り込んでいます。

 ちゃんとリンクも張りましょうね。


 https://kakuyomu.jp/works/16818622177154818178


 そうです。ホラーじゃないんです。

 ミステリの方です。


 最初コンテストのお報せが出た時には、当然のようにホラーを書こうとしました。プロットも仕上がりました。

 そこでディスコードがあると聞きました。

 ほうほうと視聴しにまいりました。


「青春をください」


 ここ大事なとこですよ、とばかりに強調されてました。

 青春てなんやねんとなった時に、その定義は「高校生・大学生」とハッキリおっしゃられました。


 ぶわーーーー‼ なりましたよ、もう。


 正直に言うと、予定していたホラーのプロットでは、小中学生を主人公に設定していました。学園の枠内で考えていたら、実際は十五歳~二十歳そこそこの、未就労モラトリアム層を書いてくださいと。

 対象読者層と登場人物の年齢は同等にしましょうというの、児童文学でもお約束のようになっていますが、この時点で「あ、このプロットではあかんわ」となった次第で、捨てました。


 大タイトルではなく、募集要項の片隅に、ちらっと書かれていた「青春」。

 これをくださいというならば、募集表題には「学園」ではなく、きちんとそこ書いてくださいよと思いましたが、まあいいや。


 そういうわけで、ミトはしばらく腐っていたわけですが、選考委員がチレン先生なんだよなぁと、ふんわり考え直し、気を取り直して書いて見るかーと、漠然と考えていて、ふと目に入ったランキング。


 また、それは「学園ミステリじゃねぇだろ」というのがランキングにいる、というね?


 学園ミステリの怨嗟再来ですよ、まったくもう。


 という怒りの最中に「文句を言うなら作品を出すべきだ」という、例の謎の矜持が発動した結果、ぽこんと物語が落ちてきたので、それをマッハで書きました。


 全文字数、99379文字。

 構想から完結まで要した日数、九日間。

 当然最短です。


 白状します。

 これは、怒りをエネルギー源に書いた小説です。


 でも、考えナシに感情を叩き込んだものではありません。

 コンテストなので。


 というわけで、今回は自分に、どういう視点を課して書いたか、募集要項のどのあたりに着目して作り上げたか、ということを、備忘録的に書き残しておきたいと思います。


 お時間ございましたら、次へどうぞ。

 お時間なかったらお時間ある時に再来ください。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る