「異世界でもやっぱりお金が第一です」第1話は、よくある異世界転生モノかと思いきや、眠気MAXの主人公がひたすら自然体で、“リアルに混乱し、戸惑い、現実を受け入れきれない”様子がユニーク!
冒頭の路地裏、治安最悪な空気感や不衛生な環境がしっかり描かれていて、「ただのファンタジーじゃないぞ?」という空気が漂う。主人公が“自分の体が小さい”“記憶が曖昧”“いきなりヤバい熊男に絡まれる”など、テンポよく異世界転生の“ズレ感”が積み上げられ、読者も一緒に「え、これ本当に夢じゃないの!?」と混乱する気持ちになる。
また、ツッコミと自虐のバランスがちょうどよく、異世界モノにありがちな「チート無双」とは真逆の“凡人リアクション”が新鮮。
「いや、寝るなよ!」「そこまでリアルに現実逃避する!?」と、思わず笑える細かい独白が続き、読者を“地に足ついた没入感”に引き込んでくれる。
一方で、主人公がまだ状況をまったく理解できていない&“これからどう動く?”という部分で1話が切れるので、続きが気になる引きもちゃんと作れている。
舞台説明が“雰囲気で伝わる”文体なのでテンポも軽快。「この主人公なら、ありきたりな冒険にならなそう!」とワクワクさせる開幕です。