裏切りのツキ

藤沢至

第1話 初夜

――2035年、夜の新宿・歌舞伎町。

ネオンが瞬くこの街には、光と闇が混ざり合った混沌が今も渦巻いている。

その一角、花道通りの裏手にある古びた雑居ビル。外階段を降り、地下二階のドアをくぐると、看板には「ホストクラブ LUXURY」と書かれている。

入り口には屈強な男が立っており、訪れる客にこう尋ねる。「どなたをご指名ですか?」

客たちは決まってこう答える。「イブキ君を」

それが合言葉だった。続いて簡単な身分証明とボディチェックが済むと扉が開かれる。

その先に広がっているのは、ホストクラブではなかった。

まばゆいネオンに照らされた空間――フロアの各所に置かれたスロットマシン、ルーレット、バカラのテーブル。そこは地下に隠された裏カジノだった。

広いフロアの中央、ひときわ目を引く大きなテーブルを人だかりが囲む。

テーブルの勝敗が動くたびに、どよめきと歓声が巻き起こる。


その場にいた客のひとりが、小さくつぶやいた。

「三度目だぞ……また勝ちやがった」

テーブルの上ではポーカーに似たカードゲームが行われていた。ただし、金の動きは尋常ではない。観客のざわめきからも、ゲームにかかっている額の大きさがうかがえる。

「……今日だけで五百万……いや、一千万はいってるか」

どよめきの中心にいるのは、眼鏡をかけた細身の青年だった。

「ありえない! こんなの、イカサマに決まってる!」

怒鳴り声をあげてテーブルを叩いたのは、青年の隣に座っていた中年男。つるりと剃った頭に整った髭、高級なスーツに身を包んだその姿からは、どこかの企業の社長といった雰囲気が漂う。

「イカサマもなにも、普通にカードを引いてるだけですけど?」

青年、佐伯拓真(さえき・たくま)は落ち着いた声でそう答え、目の前に積まれた大量のチップを手際よく集めていく。端正な顔立ちと学生のような服装が、きらびやかなカジノの空間ではひときわ浮いていた。しかし、その落ち着いた雰囲気と、不思議な存在感に誰もが目を奪われていた。

「おかしい! あんた、最初からずっとオールインで賭け続けて、全部勝ってるじゃないか!」

男の叫びが場に響いたが、誰も彼を止めようとはしなかった。むしろ、観客たちも同じ疑問を抱いている。

──こんな勝ち方、本当にありえるのか?


"オールイン"──それは、手元のチップすべてを一度に賭ける、勝負師の最後の手段だ。失敗すれば即敗北、成功すれば一気に報酬を手にできる。命知らずな賭け方とされるが、彼──佐伯拓真は、最初の一手からその“最終手段”を連発していた。


「必要なら、検査でも何でも好きにやってください」

冷たく、静かに言い放つ拓真。その態度に中年男は逆上した。

「……ああ、やってやろうじゃないかッ!」

怒声とともに、男は勢いよく拓真の胸倉をつかむ。

慌ててディーラーが止めに入ろうとした、その瞬間。

横から黒いスーツの腕が、鋭く伸びる。

「いっ、いたたたたたっ……! な、何をする!?」

突如つかまれた腕を押さえ、中年男は情けない声を上げた。

あまりの力に顔を歪め、振り返って相手を睨みつけ──そして、凍りつく。

そこに立っていたのは、大柄で無駄のない体つきの男。

整えられた髪に、鋭く冷ややかな目線。

その目元には、鋭く走る古傷が一本。

まるで軍隊出身のような、威圧感と沈黙をまとった存在だった。

「……尾上さん」

「お客様。こちらでの暴力行為はご遠慮ください」

男──尾上(おのうえ)は低い声でそう言い放つと、さらに中年男の腕をねじり上げた。中年男は苦痛の声を漏らす。

「お引き取り願おうか」

尾上の一言に、ディーラーと黒服たちがすぐさま駆け寄る。中年男を両脇から抱え上げ、そのまま入口の方へ連れて行った。男はすっかり意気消沈し、何の抵抗も見せなかった。

「皆様、騒がせてしまい申し訳ございません。どうぞ、引き続きごゆっくりお楽しみください」

尾上は周囲に向き直り、丁寧に一礼する。観客たちはその一言で我に返ったように散りはじめ、すぐに賑わいはいつも通りに戻っていった。

やがてテーブルには、尾上と拓真だけが残る。

尾上は拓真に向き直り、深々と頭を下げた。

「この度はご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。未然に防ぐことができず、怪我などございませんでしたか?」

「……いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」

「差し支えなければ、このあとお時間をいただけますでしょうか。ささやかではございますが、弊社事務所にてお詫びの品をお渡しできればと存じます」

拓真は少し黙り、頭をかいて思案するふりをした。

呼び出し。断ったら殴られるだけじゃ済まないか。

「分かりました。チップを交換してから向かいます」

「ご足労をおかけいたします。事務所はこのビルの最上階にございます。どうぞ、よろしくお願いいたします」


手際よくチップの交換を終え、会員カードを受け取ると、拓真は裏口を抜けてエレベーターに乗り込んだ。後ろからついてきた案内役の男は、どう見ても“見張り”だった。逃げられないようにするための、念押しだ。

エレベーターが止まったとき、拓真はわずかに眉をひそめた。

──5階?

最上階はたしか8階のはずだ。扉が開くと、そこには尾上が立っていた。

「おう、来たか」

先ほどまでの丁寧な物腰は消え、ぶっきらぼうな口調だった。

「最上階って話じゃなかったんですか?」

疑わしげな目を向ける拓真に、尾上は少し照れたように笑った。

「まぁ、ひと息つこうや」

エレベーターを降りると、尾上はビルの外階段へと拓真を誘った。夜風が吹き抜ける薄暗い踊り場で、二人はそれぞれの銘柄の紙たばこを口にくわえる。拓真がライターを取り出しかけたとき、尾上が先に火を差し出してきた。拓真は軽く礼を言い、煙を深く吸い込む。

「ふー」

「今日も派手に勝ったらしいな。……イカサマはしてねぇよな?」

「そっちでカメラ回してるでしょう?何か怪しい動きでもありました?」

「いや……特には」

尾上は自分の煙草に火をつけながら、細めた目で拓真を観察する。

「ま、ツキがあるなら別に文句はねぇさ」

「ありがたいことです、尾上さん」

「ん?」

「こんなに勝たせていただいて……御社としては、どういうおつもりなんです?」

「ツキで勝ってるって話じゃなかったのか?」

「ツキがあろうとなかろうと、常に良いカードが配られてりゃ、負けようがありません」

数秒の沈黙のあと、尾上は吹き出したように笑い出した。

「……気づいてたか。さすがだな」

「ええ、さすがに」

尾上にとって、佐伯拓真という男は、どこか得体の知れない存在だった。

どこから嗅ぎつけてきたのかもわからないが、裏カジノにふらっと現れたのは2か月前。学生のような風貌の青年が、来て初日から店に入り浸るようになった。最初こそ慎重な勝負を繰り返していたが、1か月も経たないうちに全額オールインを連発し始めた。しかも、それで勝ち続けている。

拓真が初めて“全勝負オールイン”を成し遂げた日──あの日も、尾上は彼をこうして事務所に呼び出している。

「イカサマの痕跡はない。だが……どうにも腑に落ちねぇ」

「そう言われましても、運がいいだけですから。ツキなんで、証拠は何も出ませんよ」

涼しい顔でそう言い返す拓真の態度に、尾上は無性に腹が立った。先ほどの中年男のように胸倉を掴んだが、尾上はそれだけで終わる男ではなかった。

「……なら、試してみるか?」

尾上は無言で懐から拳銃を取り出し、冷たく笑った。

「この銃で頭ぶち抜けるかどうか──お前の“ツキ”で当ててみろよ」


拓真はわずかに息を吸い込み、短く答えた。

「……あんたには、撃てないよ」

その言葉を聞いた瞬間、尾上は思わず吹き出した。笑うしかなかった。

――カタギを殺す。

その意味を、どれだけ想像せずにいられるか。それが“暴力”の本質なのだと分かっていながら迷いを抱いてしまう。目の前の青年は、それを見抜いていたのだろう。

自分でも『撃てない』と分かっていたことを、あっさりと看破された。それが、なんとも可笑しくてたまらなかった。

あの日、尾上は事務所で声を上げて笑い転げた。そして隣で見ていた古参の相棒、テツが、安堵したように肩を落としたのも今でも鮮明に覚えている。

「お前、面白ぇな。いいぜ、好きに遊んでけ。ただし……条件がある」

笑いながら尾上は指を一本立てた。

「“全額オールイン”で勝負するのは、俺が指定した客とだけにしろ」

その言葉の意味について、拓真は何も聞かなかった。ただ静かに頷いた。

あれからひと月。彼は一度たりともその条件を破っていない。

――意外と義理堅いのか。それとも、遊べる場所が他にないだけか。

尾上にはわからない。ただ、無謀としか言いようのない賭け方で全勝負を張り、そしてすべて勝って帰る。その異常さが、逆に信頼のようなものを生んでいた。

尾上だけでなく、フロアの下っ端連中でさえ、あの青年にはどこか一目を置いていた。

「それで、今日はなんのご用です? さっきの相手、気持ちよく勝っていい客だったと思いますけど」

拓真が冷たく言い放つと、尾上は紫煙をゆっくり吸い込みながら答えた。

「お前に会いたいって言ってる人がいる」

「……そっちの人ですか」

「まあな」

「断ったら?」

「俺もお前も、せいぜい半殺しで済めばいい方だな」

拓真は煙を見上げて吐き出す。

「利き腕なくなるとイカサマできないんで、ちょっと困るんですけど」

やっぱりやってたか──そう喉元まで出かかった言葉を飲み込み、尾上は肩をすくめた。

「その人はお前の“ツキ”を直で見てみたいそうだ」

「だったら、カジノのほうに来ればいいのに」

「バカ。顔出せない筋の御仁だよ」

「うーん……何か俺、恨まれるようなことしましたかねぇ」

そう言いながら、拓真はタバコを足元に落とし、靴で踏み消した。

「さっさと終わらせましょ。まだ掛金が残ってるんで」

再びエレベーターに乗り、最上階の8階へ。扉が開くと、すぐ目の前に簡素な鉄扉があった。

尾上は、自分の事務所であるにもかかわらず、三度ノックをした。

中から応答があると、まるで見知らぬ場所に入るかのように慎重にドアを開ける。

中に広がっていたのは、カジノの華やかさとは正反対の無機質な空間だった。だが、乱雑さは微塵もない。

きちんと整理された机や椅子、壁際に並ぶ監視用モニター。まるで旧来のヤクザ事務所のような、整然とした威圧感がそこにはあった。

そして本来ならそのモニター前に座っているはずの尾上の席には、見慣れぬ男たちが陣取っていた。

「おお、君が……佐伯君か。見させてもらったよ。あれは見事だった」

立ち上がり、拍手をしながらこちらへ歩み寄る初老の男。

整えられた白髪、切れ長の目、仕立ての良いグレーのスーツ。どこか大御所俳優を思わせるような佇まい。

だが、その胸元につけられた紋章のようなバッジが、彼の正体を物語っていた。

──滝本組(たきざわぐみ)。都内最大級の極道組織、山村会の直系の組織だ。

「初めまして。滝本英二(たきもと・えいじ)だ」

男はそう名乗り、穏やかな笑みを浮かべた。

その背後には、無言のまま仁王立ちする黒服の男たちが四人。

空気が、一瞬で重たくなる。ただそこにいるだけで、圧倒的な“何か”が部屋を満たしていった。


「はい、滝本会長。佐伯拓真です」

尾上に軽く肩を押され、拓真は一歩前に出て、浅く頭を下げた。

「……どうも」

「へぇ……肝の据わった顔してるな。博打は好きか?」

初対面にして馴れ馴れしい口ぶりだったが、拓真はひるむことなく答える。

「好きか嫌いかで言えば……まぁ、好きな方だと思います。組長も一勝負、いかがです?」

「おい、てめぇ……何言ってやがる」

尾上が思わず語気を荒げるが、滝本はそれを手で制した。

「いいさ、尾上。――君、面白いな」

朗らかに笑いながら、滝本はソファを指差す。拓真は黙って頷き、促されるまま腰を下ろした。

「いやね、今日は尾上から強く勧められて、君にひとつ“勝負”を頼みたくてな」

話を続けようとする滝本の言葉を、拓真が静かに遮った。

「……俺、ただの一般人ですよ?」

「もちろん、承知のうえだ」

滝本が指先だけで合図を送ると、無言のまま立っていた黒服のひとりがゆっくりと衣装ロッカーを開けた。

バタン、と鈍い音が響く。

中から現れたのは、猿ぐつわを噛まされ、両手両足を縛られた男だった。

ロッカーの扉が開いた瞬間、男は体勢を保てず、そのまま床へと崩れ落ちる。

狭苦しい空間に長く閉じ込められていたのだろう。顔は汗と涙に濡れ、恐怖に引きつっていた。


その顔に、拓真は見覚えがあった。

――テツ。

尾上の古い相棒であり、拓真がこの裏カジノに出入りし始めた頃から、よく顔を合わせていた男だった。

「知った顔だったかね?」

滝本は軽く顎をしゃくった。「尾上の身内らしいが……先週、うちの若いのを銃で撃ってくれてな」

言葉に混じる軽妙さとは裏腹に、空気が一気に重くなる。

「それで、尾上と“落とし前”のつけ方を相談していたんだ」

それがどうして“自分”に関係するのか――

拓真は内心でそう思ったが、言葉には出さずにじっと黙っていた。

滝本は構わず、話を続ける。

「君らは――まぁ、半グレってやつだろう?似たような水で泳ぐ者同士だ。だがうちの組員に銃を向けた以上、本来なら“全員まとめて片付けていい”という話になる」

その口調は穏やかで、理屈も通っている。だが、それが返って恐ろしかった。

「でもね」

滝本はゆっくりと足を組み替えた。

「君たちがあれだけのカジノを運営できているなら、逆に“取り込む”のも悪くない。うちの傘下にすれば、利益も見込める。正式な四次団体として扱ってやってもいい」

尾上は小さく身じろぎした。

だが、滝本の言葉はそこで終わらなかった。

「……とはいえ、それだけじゃ足りない。殺された組員の分、“何か”を差し出してもらわんとな」


滝本が指を鳴らすと、背後に控えていたボディガードの一人が懐から二丁の拳銃を取り出し、テーブルの上に無造作に並べた。

「君に――この男を撃ってほしい」

滝本はそのうちの一丁を手に取り、軽く持ち上げて見せながら続ける。

「この二丁のうち、片方は不良品だ。撃てば、腕ごと吹き飛ぶ。だが、もう片方はちゃんと生きてる。君の“ツキ”が本物なら……そいつを殺して、自分は無事で戻ってこられるはずだろ?」

ぞくり、と背中に冷たいものが走る。

拓真が視線を上げると、室内のボディガードたちがすでに構えていた。全員、片手に拳銃を持っている。――つまり、選択肢はない。

「……ギャンブルにはつきものですよね、代償ってやつは」

拓真は一瞬だけ、尾上の顔を見た。

だが、いつも涼しい顔をしているはずのその男の表情には、どうしようもない苦悶が滲んでいた。

「気にするなよ」

滝本が軽く笑う。「どうせ明日には豚のエサになる予定だった男だ」

拓真は小さく息を吐き、ゆっくりと右側の拳銃に手を伸ばす。

「……分かりました。後悔しないでくださいね」

その言葉が、誰に向けられたものなのか――

自分にも、もう分からなかった

次の瞬間、乾いた銃声が室内に三度、鳴り響いた。


テツの身体は、微かに痙攣したのち、ぴくりとも動かなくなった。

呻きも、悲鳴も、もはや何もなかった。

室内には、乾いた銃声の余韻と、それを受け止めきれない沈黙だけが残された。

そして――

「……ははっ、やるなぁ。最高だ」

滝本が、心底愉快そうに笑い出した。

「いやぁ、君は実に面白い。恐れも迷いもなく、撃ち抜いた。見事だよ。大した度胸だ」

その声音には、称賛というより“収穫への満足”が滲んでいた。

「これで君も、うちの“人間”だ。尾上、お前のとこでしっかり面倒見てやれよ。ただし――ときどきは借りるからな」

「……承知しました」

「今日はもう帰っていい。ここから先は……我々が引き受ける」

滝本の言葉に、誰も逆らえなかった。

拓真ですら、それが“命令”であると直感で理解した。


「……すみませんね、尾上さん」

廊下に出たところで、拓真がぽつりとつぶやいた。

「いや、こっちこそ悪かったな。巻き込んじまってよ」

「まぁ、ずいぶん遊ばせてもらいましたから。これでチャラってことで」

尾上は小さく笑った。

「……で、なんでだ?」

「はい?」

「なんで、どっちの銃が不良品か分かった?」

ツキ、運……そんな言葉じゃ片付けられない“何か”がある。

尾上の問いに、拓真は少しだけ考えるそぶりを見せて、あっけらかんと答えた。

「……俺にはね、見えるんですよ。どっちがヤバいか、何がヤバいか。あと……肌でも分かっちゃうんです。人が持ってる感情の向きっていうか、そういう“嫌なもん”が」

尾上は一拍置いて、さらに問いかける。

「……じゃあ、俺が今、何考えてるか分かるか?」

「さすがに思考までは分かりませんよ? でも……感じてます。尾上さんからは、“ドス黒い殺意”みたいなもんが、びんびんに」

それを聞いた尾上は、思わず吹き出した。あの日、初めて事務所で拓真と対面したときのように。

その笑いを見て、拓真も嬉しそうに問いかけた。

「……で、今日はこのあとどうします? 俺の“入門祝い”でもします?」

「いや……また今度な」

「ちぇ」

軽く肩をすくめて笑う拓真。

そして二人は、ビルを出て、それぞれ別の“闇”へと歩き出した。

その夜、雨は降っていなかった。

けれど、何かが音もなく地面に落ちたような感覚が、尾上の背筋を通り抜けた。

──それが、佐伯拓真が初めて人を殺した夜だった。

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