第10話 眠たさを忘れさせて
眠たさを忘れさせて
行動に正しさなんかない。
正解もない。
模範もない。
間違いはあるけどね、、、
ビョーキ未満の子供達が、
目の前を塞いでる。
うるさい雑音の種を撒いて、
グロイ花を咲かせた。
飽きた行動原理達が愛し合ってる。
目の前でセックスを始めた。
気持ちが悪いよ、
首を絞めて、顔が青くなってる。
足首から生身が見えて、
マブタが切れた。
血がブシャッて飛んでった。
気持ち悪いキモい。
秋の空は涼しくて、
肌の喜びを知ってる。
温もりを持った足の指が、
ゴムに刺さる。
彼らの死は何の為にあるのか、
知らないし、眠たいよ。
弟が鬱ビョーだ。
この眠たさを、
忘れさせて欲しい。
人の少ないこの電車は、
僕以外皆んなキチガイだ。
あぁ眠い、
生きてるだけで辛いのに、
眠たさも殴ってくる。
目に針金が刺さってるみたいに、
こっちをみてる。
爪のささくれが、
邪魔で仕方ない。
愛を知らない子供たちが、
皆んなで足首を切ってる。
痛そーだけども小気味いい。
死ねばいいさそのままね。
もう眠い、
眠たさが鬱陶しい。
駅がつかなくても、
まだまだ、電車が進んでる。
線路に括りついたあの子を轢こうと、
運転手が進んでく。
錆色の鉄を擦って、
車輪が回る。
足の先から関節が燃えている。
君がわるいよ。
気味の悪いガクセーが、
目の前を通った。
気持ちの悪い顔してる。
爪のささくれが千切れそうになった。
浴びて欲しいよ路を。
眠い…
眠い…
眠すぎ…
誰か早くさ、
眠たさを忘れさせて。
夏の今は暑くてさ、
痛いよ痛いの殺してく。
吐きそうな胃が笑ってる。
どうでもいいから、
眠いよ本当。
眠い眠い眠い眠い。
喉の奥から目が見える。
うるさい声を出さないで、
眠たいのに、休めない。
休まなくても、
僕は意味ない。
休みたい眠い吐き気がする。
死ねばいいのに、
こんな子供さ。
いらない尿意を忘れてよ。
吐けよ。
犯せよ。
死ねよ。
眠たさを、
忘れさせてよ。
運転手さん。
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