第7話 飛んでけ!
頭が痛い。
胸が鳴ってる。
死にたいけど死にたくない
終わってる宿題見て、
終わってない宿題の束を見て、
殺された感情達に笑いかけてみたい。
ここにいる小さな怨念が、
穴を開けちゃった。
芋虫みたいにさ、
醜い時間が長いほど、
美しくなれる、
なら皮を剥いで早めてよ。
殴ってくる筆箱のシャーペンに、
なきそうになりながらさ、
この机に座り潰してる。
無名のさんにお願いしたいと思うけど、
メガネが割れてる。
弟のメガネを割って、
頭が半分になって、
泣いてる。
愛してくれない自分の身体を痛めつけながらさ、
痛いの痛いの飛んでけってさ、
飛んでけってさ、
笑ってみたい。
刃物みたいな指がまだ刺さってる。
君は何も知らなくてもいい、
でも、生きなくていい。
何も分からない。
でも身体は痛がってさ。
痛いの痛いの飛んでけってさ、
飛んでけってさ、
泣きたいのはこっちだよ。
笑いかけてよ空中に。
神様仏様に頼んでみようと思っても、
どっかって引っかかっちゃんうんだ。
死にたいなんてさ、
もう数え切れないくらいに考えたさ、
その度に身体に痛みが走ってさ、
痛いの痛いの飛んでけ!ってさ
飛んでも、
仮に飛んでも、痛い。
ねぇ、そうでしょ、
この痛みは生まれつきのものなんだ。
全部ぼくのせいなんだ。
死にたいよ。
死にたい……死にたいよ
泣きたくても泣けなくて、
名前の分からないビョーキを持ってる。
それでさ、
また痛いよ。
痛いの、痛いの…
飛んでけってさ。
飛んでかないけど…
飛んでけってさ、
神様に願うようににさ、
意味なんかないおまじないだけどさ、
この痛いが消える嘘が纏えるならさ、
いくらでも言うさ、
痛いの痛いの飛んでってさ、
飛んでけ…ってさ。
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