『下剤革命』
このクラスには独裁者が居た。
権藤タケシ。
180センチに100キロという小学5年生とは思えない体格。
ヤツが暴れ出すと誰にも止められなかった。
しかし、権藤タケシは三日前の5限目の授業中にうんこを漏らし、クラス中から人間失格の烙印を押されて独裁者の座から引き摺り落された。
因みに、ヤツの給食に下剤を混入したのは私だ。
権藤タケシの次に台頭したのは、佐々木ショージ。
佐々木ショージも私の下剤の前では無力だった。
しかし、佐々木ショージは無力だったが、「誰かの罠だ!」と主張して見苦しくもあった。なぜならヤツには好きな子がいたからだ。
名前は、水元スミレ。
水元スミレも私の下剤の前では無力だった。
クラスの中で立て続けに3人もウンコを漏らす事件がおこると、今度はノロウィルスのクラスターが疑われた。今のところ私の下剤に疑いの目が向けられることは無かった。
しかし、私は手を緩めない。
ノロウィルスの注意喚起をする担任も、私の下剤の前では無力だった。
これが我がクラスで起きた、下剤革命。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます