第14話 オ、オレの、オレの相棒が助けに来てくれたぜ!!!
やあやあ我こそは!!鳴理一族の長男!!金次郎なりぃぃい!!!
今!!我が妹、霧子にやばい事をされそうになっていた所!!我の相棒、酢池銀三郎が助太刀に参ってくれたのであるッッ!!!
嗚呼、我はまだ!!此処で生涯を終えるべきでは無いとお天道様が申しているのであろうか!!
ありがたや〜ありがたや〜。
「貴方は、誰ですか?」
「おう!俺はソイツの同級生で相棒の酢池銀三郎だ!よろしくな!」
あ、そうか。コイツら初対面か。銀三郎は小学生からの親友で、割とオレん家遊びに来てんだけど、そういやコイツら会ってなかったかもなぁ。
「えーと、君は誰だい?てゆうかこの状況はなんだい?」
今の状況は手錠をはめられている俺に霧子がやばい事しようとしてて、田宮センセーがそこら辺で倒れているのを道路で銀三郎が見ている状況だ!凄いだろ!
「私はお兄ちゃんの妹の霧子です。そうですか、お兄ちゃんのお友達ですか。いつもお兄ちゃんがお世話になってます」
「え、ああいや、とんでもないです。あ、妹さんでしたか。こちらこそお世話になってます」
「学校でのお兄ちゃんはどうですか?」
「そうですね……とても元気で明るい子ですよ。勉強もしっかりとやっている様ですし」
「そうですか。それはよかったです」
「いや律儀に会話してんじゃねぇぇ!!」
なんでコイツら自宅訪問みてぇな会話してんだよ!!
「は!そうだった!まんまと相手の作戦に乗ってしまった!!」
「え!作戦!」
そ、そうだったのか!これは作戦だったのか!だから銀三郎はあんな会話をしてしまったのか……!!
「いや、普通に会話しただけですけど」
「「えっ!?」」
オレと銀三郎は同時に驚いた。いやまあ、そうか。そうだよな。普通に考えて作戦じゃないよな。うん。
「あの、なんなんですか?私たちの邪魔をして……」
「銀三郎!!オレ、今霧子に襲われそうになっていたんだ!助けてくれ!!」
「なにっ!は!本当だ!手錠を付けられている!なるほど、妹ちゃんに手錠を付けられて動けなくされたんだな相棒!」
「あ、違う。この手錠はそこで倒れてる田宮センセーに付けられたんだわ」
「え、そうなの?………はッ、そういう事か!!!」
お、理解してくれたみてぇだ!流石オレの相棒!!
「つまり田宮センセーがお前を助ける為にお前に手錠を付けたが、それを妹ちゃんがお前を捕まえたと思って田宮センセーをぶっ倒したってー事だなぁ相棒!理解したぜ!!」
「いやちげ…………あれ?割と大まかには合ってんな………」
センセーはまだ見ぬ山本秋美の2世や3世から"オレを助ける為"にオレを監禁した訳だし、それを妹が助けに来て"田宮センセーをぶっ倒した"訳だしな。割と合ってんな。流石は相棒!!!!
「つかそんな事より早くオレを助けてくれ!説明は後ですんから!」
「OK相棒!妹ちゃん!相棒を解放してくれ!!」
「なんだか分かんないけど…………私とお兄ちゃんとの愛の絆を邪魔する奴は、殺す!!!」
霧子は拳銃を銀三郎に向けてぶっ放す!しかし!
「うおぉぉぉぉぉおお!!!!」
銀三郎は手を高速で動かし!次々と銃弾を弾く!弾く!弾き飛ばす!!そして、霧子の拳銃は弾切れを起こす!
「へへ、どうよ!」
「くそ、なら……」
ドヤ顔をした銀三郎に、霧子はサバイバルナイフを出して銀三郎を刺そうとする!霧子は即座に間合いを詰めるが………
「あらよっと!!」
霧子の突きを銀三郎はジャンプで交わす!銀三郎は霧子の頭上を超え、そしてオレの元へ降り立った!
「相棒、今その鎖を外すからな!」
「ああ!頼むぜ銀三郎!」
そして!銀三郎の必殺技が出る!
「エルセブンティーセブンチョップ!!!!!」
すると、銀三郎のチョップは手錠の鎖を斬る!
「うおー!流石はエルセブンティーセブンチョップ!中々の威力だぜ!!」
「へ、まあな!」
そして!!!
「もう、許さない!!あなたを殺す!」
霧子がめちゃくちゃ怒る!そして睨みつける!
「銀三郎!一緒に倒すぞ!」
「おうよ相棒!!」
銀三郎は空高くジャンプする。そして!!
「くらえ!!レオメテオキック!!」
銀三郎のもう一つの必殺技が炸裂!そして!
「くらえ!!メビウス流星パンチ!!」
オレのもう一つの必殺技、メビウス流星パンチが炸裂!
説明するぜ!
銀三郎のレオメテオキックはめちゃめちゃ高くジャンプし、そして急降下して対象にキックを喰らわせる技!高さが無いと使えないが、喰らったら相当効くぞ!
そして、オレのメビウス流星パンチは超高速で相手に突進して相手を殴る技!対象と距離が無いと使えないから、狭いあの田宮センセーの寝室では使えず、ドアを壊さなかったが、使えばオレのスパークフェザークロスアタックより威力があるぞ!
上と下からの攻撃!霧子はモロに喰らった!!
「うっうわあああああああ!!!おにいちゃぁぁあああああんんん!!!!」
お兄ちゃんと言う断末魔を挙げた霧子は吹っ飛んで行った!
「ふう、何とか倒せたぜ……」
「そうだな相棒!さて、妹ちゃんを連れて帰ろうぜ!そしてこの状況を説明してくれ!」
「おう!そうしよう!」
オレと銀三郎は霧子を連れて帰ろうとした。
しかし!
「行かせない」
突然ッッッッ!!オレ達の目の前に………
「行かせない。鳴理君は私と暮らすんだよ。……………………絶対に行かせない」
起き上がった田宮センセーが立ちはだかるのだった!!!!!
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