第6話 回復魔法

「ミリアよ、腰痛に効く薬はないじゃろうか?」

「村長さん、今湿布を張ってあげますね」

「おおっ、これは凄い!効くのぉ…。また来るぞ」


 村長は帰っていった。俺は今日の狩りは無しで、家にいる。


「ねえマックス、暇なら魔法教えて」

「いいぞ、何がいい?」

「回復魔法を教えて。覚えれば薬が節約できるでしょう?」

「わかった」


 俺はナイフで自分の指を傷つけた。物理攻撃が無効でも自分の攻撃は通る。


「わっ、マックス。何やってるの?!」

「さぁこの傷に回復魔法をかけてみてくれ」

「わかったわ!むむむ…、できない!」

「腹の下に魔力を感じるだろう?これを体内で8の字に循環させるんだ」

「魔力ね、やってみる!むむむ…、魔力が移動したわ!」

「よし、ヒールと唱えるんだ」

「ヒール!」


 指の傷が塞がった。結構深く傷つけたのだが、治ったようだ。


「やったわ!」

「よくやったな。結構簡単だろ?」

「うん!」

「次はキュアを教えるぞ」


 俺は毒を飲んで、ミリアのキュアに付き合った。ミリアはキュアも使えるようになった。


「これじゃ薬師いらないわね」

「そうでもないぞ。今朝の腰痛の湿布なんかは薬師の出番だ」

「でも負担は減ったわ。ありがとう、マックス」


 後で攻撃魔法も教えよう。

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